マンション日記
先日、総会が終わった。大規模修繕の決算報告と管理規約の改正がメイン。
私も理事長から副理事長となり、肩の荷、半減!。
その総会でのこと・・・・・・・。
No.94でご紹介した‘不満分子’Aさん出席。
決算報告が終わると、早速、Aさんの提案。
①「名前が出ていないポストが数戸あって、郵便屋が困っている。
管理規約で名前を出すよう決めてはどうか。」
・・・それは個人の自由ですから、管理組合の立ち入る筋合いの
ものではないのでは・・・という意見が3人位から出ても、
なかなか納得されない・・・・。
②「玄関プラザの手摺を、室内用の木製をつけて、すぐに、ヒビが
入ったようだが。」
・・・(「すぐに苦情を言って、既に質の良い天然ヒバ材に変わっていますが」
とお答えしても)
「業者は役員が‘これでいい’と言ったと言っている。」
(ちょっと‘トゲ’を感じて、役員同士、顔を見合わせる・・・)
追求を止めようとされないので・・・私は「材質も役員皆で
決めて行きましたから・・・皆さんどうでした?」と皆に振る。
「外で使えないと知っていて、選ぶわけがないじゃない。」
「業者が悪い」と口々に叫んで、やっとAさん矛を納める。
③「役員が同じ顔ぶれになるので、輪番制にしてはどうか。」
といきなりのAさんの提案。
(今回の新管理規約案は、「役員任期2年、再任を妨げない」
という標準管理規約通りのもの。)
私「うちのマンションは、高齢の方、仕事の忙しい方も多くて・・、
Aさんご自身にも、私は何度も役員のお願いをしましたが、
いつもお断りになりますよね。」
「私は仕事が忙しくて、とてもできない。
・・・あんたが辞めたらなるよ。」(二ヤッと笑う・・・。)
(一同、沈黙・・・。)
女性理事の一人が、「ちょっとそのお言葉はどうでしょうね・・・・
取り消していただけません?」 と迫り、 Aさん苦笑。
別の理事「お庭で焼肉パーティとか、楽しい組合になるといいですね。」
そうだそうだ、という声で、次へ・・・
結局、「予め通知した内容の事項以外は決議してはならない。」
という区分所有法の決まりを決定打にして、
議事はやっと承認された。
新管理規約も提案通り承認されて、
3月1日より有効となった・・・。
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後日、Aさんのことを、‘慧眼’の友達に話すと・・・・
「うーん、それは、きっと利害関係があるよ。」
「・・・・・・・・」(それで私は、ハタ、と思い出したのです・・・。)
大規模修繕の業者選びの時に、Aさんが、O建設 のパンフレット
を持って来られたことを・・・・。
O建設に対しては、事情があり、当マンション役員は全員
‘心外’と思っている。
修繕委員会で、7人で協議の上、
しっかり‘正式’にハネたのである。・・・・
言われのない‘恨み’?
さらに、その友達曰く 「オレが、仕事を取ってきてやる・・・
と狙っていたのに、阻止されて、面目がつぶれたのかもよ。」
「そうだとすると、合点がいくね。‘あんたが辞めたら理事に
なる’というのも、単なるイヤミでなく、本音かも。
仕事を取れるなら理事になるけど、
数社で比較されるなら、ならないという。」
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気心の知れた役員さん達の絆で、今回の総会も
乗り切れたけれど、マンションには、単純に
‘住人の立場’で住んでいない人もいるらしいので、
危ない要素があると実感したことだった。