nonnon日記
体力を試されるような介護の日々は
続いていく・・・。夫も体が動かず痛みもあり、辛そうだが、
何とか2人、持ちこたえている。週に2日、病院にリハビリと
診療に通っているが、病院では、「’居宅介護支援‘に
努めますから、できるだけ自宅で頑張ってください」
というようなことを言われる。
聞けば、認知症となると、もっと大変らしい。
普通の病院には入れてもらえない(余程重度ならば
精神病院?)ので、グループホームだが、
私の住むこの地方で、月に10~15万円の
費用がかかる施設が主流だ。
夫婦の一方が認知症になった場合、年金からその費用を出して、
自分の生活費も確保できる熟年、シルバー層が
何割いるだろう。自宅で看るとなると、昼も夜もなくなり、まさに
「病人が倒れるか、介護者が倒れるか」の状態になるであろう。
その際は、介護保険をフルに使って、デイケアや、小規模多機能
でしのぐ他ないかもしれない。
我が家の場合、小規模多機能施設や、訪問リハビリ・看護等
のスタッフに支えてもらっているが、精神的には、
夫の友人、私の友人も本当に有難い存在である。
たまに遊びに来てくれた友人と若い頃の話をして笑う時
の夫は、本当に楽しそうである。
時々ランチや飲み会、おしゃべりに誘ってくれる私の友人は
’心の健康の薬’で、心から有難いと思っている。
心を許せる友人というのは、それまでの共有した人生の歴史
の中で、肯定しあえる価値観を持っているので、
安心して本音が語れる。私の年齢になると、
それが本当に‘貴重’に思えるのだ。
(10代、20代の‘切磋琢磨’‘刺激し合う存在’とは違う。)
‘人間’というのは‘人の間’にあって人間なのだ。
苦難の時にさりげなく、手を差し伸べてくれる友人は
貴重な‘財産’だと思っている。
また私も余裕ができたなら、苦難にある誰かに手をさしのべ
られたならと思う。
核家族のまま、老いていく時代である。
熟年になったら、‘遠くの親戚’より‘近くの友人’では?