もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.297「元気と勇気、百倍!の理由」

2015-12-28 | 健康・病気

             nonnon日記

先週、急に主治医に呼び出され、何かしらん?と思ったら・・・

何と、昨日、投薬ミスがあったとのこと。

向かいのベッドの患者と、夫の薬がすり変わったと。

「えー!」と驚いた私。 咄嗟にある思いが頭に浮かんで・・・

「なら先生、薬を減らしてください!」 と叫んでいた。

今日、夫はいつもと変わらず、車いすに乗って、リハビリも受けた。

・・ということは・・今の薬が投与されなくても無事ということではないか?

副作用の強いと思われる今の薬は、減らしてもいいのではないか?

と考えてしまった・・・。

(後で考えれば、その時、私が言うべき言葉は・・・

「そんな間違いがあっては、困ります!」 ですよね。ふつう・・・。)

減薬については、信頼の置ける看護師さんの助言もあり、とりあえず、

年末年始のお休み中は、今まで通りとし、新年に稼働してから、神経内科の

先生とも相談しつつ、少しづつ試すことで落ち着いた。

そして・・・これがまたビックリなのでありますが・・・

後で、涙ながらに部屋に謝りに来たのが、何と、

『ワーストワン』だったのである、・・・・。

いつものあの横柄な高圧的、『アウシュビッツの看守的』態度がどこへやら、

「申し訳ありません。許してください。」と、うなだれている・・・。

その態度に、つい反射的に、言ってしまいました、私ー。

「いやー、そんなこともあるわよ。気にしないで・・・」

つい、肩など撫でてしまった。(私って、何て、いい人なんだ???)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あれから1週間・・・・私に対して、ワーストワンは、急に

『ナイチンゲール』 に変わった!

でもね・・・・それを、この病院に長くいる、付添い仲間のUさんに言ったら、

「前にもそういうこと、あったけどね。優しくなったのは、ほんの少しの間

だけだったよ」

あ、そう、やっぱり?  人間て、そう簡単に変わるものではないよね。

了解、了解、でも私、負けないことにする。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

でもこれで、痰を取ってくれない看護師さんは、いよいよ2人に減った。

私のストレスは随分、軽くなっていき、元気と勇気百倍!

来年も、夫の病状改善にベストを尽くそうと思います。 このブログを目にして

くださっている皆様にも             どうか良い年でありますように!  

 

 

 

 

 

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No.296「夜7時台の緊張」

2015-12-17 | 健康・病気

            nonnon日記

毎日、夫の病院付添いに通う私にとって、最大の緊張は夜7時台にやってくる。

いつも夜勤を引き受ける看護師さんメンバー8名のうち、5名までは、ちゃんと

痰をとってくれる看護師さんだが、3名は、とってくれない、または、

「痰を吸引しなければならない、と判断する基準のハードルが高い」看護師さん

である。(複数の付添い家族の体験的証言と夫の証言に基づいている。)

つまり、この3人の看護師さんの夜勤当番の時には、夫は意識障害に陥らない

までも、痰を詰まらせて、かなり辛い時間を過ごしている様子なのである。

やむを得ず、私はこっそり、痰をとって帰ることになる。

誰も来ない時間を見計らって・・・・。夜7時台の緊張である。

(正確には、確率8分の3の緊張?)ヤレヤレ、である。・・・

ストレスはあるけれど、苦しそうに呼吸する夫の顔がスーット、楽そうに

安らかな顔に変わったのを確かめて、安心して帰ることにしている。

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今日昼は、向かいのベッドのNさんが、口をパクパクして私に訴えかけてくる

ので、何だろう、と、タオルケットを上げてみると・・・・コールがNさんの

手では全く押せない、ずーっとずーっと上の位置に置いてあった。

「今日の部屋当番のH看護師が置いたの?」と尋ねると、肯いた。

押せる位置に直すと、早速Nさんは、コールした。

(あとで私は、H看護師にちょっと‘仕返し’を受けたけれども)

スタッフが少ない病棟では、こんなことは、珍しくはない。

「前に入院していた病院で、夫はコールを枕の下に隠された」

と語っていた付添い仲間の奥さんがいる。

大したことでもないことで、すぐにコールを押す患者も確かにいるに違いない。

看る側と看られる側の攻防戦である。

けれども、身体が動かず、口もきけない障害者は、往々にして

「されるまま」である。 圧倒的に不利である。

怖いことだが、ベッドの上では、基本的人権は危うい。

時に、ドイツのアウシュビッツ収容所の看守みたいな看護師さんも

現実にいるのである。

(勿論、ナイチンゲール精神の看護師さんも、確かにいるけれども)

夫を家に連れて帰ってあげたくとも、体力が伴わなければ、共倒れになる。

もしも病院がなかったら、とっくに夫の命はないだろう。だから、入院は大変

有難い・・・だから、かなり切ない状況にも耐えなくてはならない・・・

病院付添いもまた、根気と忍耐と鈍感さを必要とする仕事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          

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