nonnon日記
この頃、入院中の夫の薬に疑問を抱いている。
昨年末、夕方、T看護師が、向かいのベッドの患者と夫の薬を間違えた。
(重要なことに気づかせてくれたので、今ではT看護師に心から感謝している。)
翌日夫は普通に車いすに乗ってリハビリしたが、向かいの患者は、
37、8度の熱を出した。皮膚にも異常が出たもようで、それからしばらく
皮膚科の先生が回ってきた。
夫はパーキンソン病に近い多系統委縮症と言われ、薬はパーキンソン病の薬。
向かいの人は筋肉の病気、ミオパチー。
夫には、鎮痛、筋弛緩作用のある薬も処方されているので、
向かいの人には、打撃だった筈だ。
夫が無事だったということは、必ずしも今の薬が必須だというわけではない
ということではないだろうか?
さらに2週間前、またT看護師が、いつも流動食と同時に胃瘻に入れる薬を、
忘れていて1時間遅れて入れた。(夫は2時間かけて流動食を入れてもらって
いる。)ところが、である。流動食だけだった前の1時間は夫の表情が明る
かったのに、薬が入って15分で、顔が苦しそうにゆがんだのだ。
それで はっと、私は気付いたのだ。
夫がここ1年位、吐き易くなったのは、夫の主病の進行ではなく、
薬の副作用なのではないかと・・・。
それで、夫の処方薬を良く調べてみたらば・・・やっぱり、やっぱり、
パーキンソン病の薬は、長期間服用すると胃腸障害を起す可能性がある・・・。
さらに相性の悪い胃腸薬も。
主治医は神経内科医ではないので、薬の相談は、別の院内の神経内科の
先生に、と言われ・・・その先生に
「夫の薬は効いていないのに、副作用ばかり、いただいている気がするのですが」
と申し上げたら・・・ 「ごもっとも」 というお答え。
この病院では、基本的には、前の病院での処方薬を引き継いで、
一部はジェネリックに変わっているだけで、薬の見直し等はないようである。
そこを「ひと押し」して・・・一部薬を変えてもらったら、格段に夫の胃が
楽になったようで、吐くことがぐっと少なくなった。
逆流性胃食道炎というのは、それまでに飲んでいた薬の副作用で起きることも
ある、ということを知った。
私達が気軽に使う 胃腸薬には「脳の中枢に作用して、神経伝達物質を阻害する」
というものもあるので、本当に、要注意である。
(夫の場合、プリンぺラン だったが、ナウゼリンに変えてもらって、とても
胃が落ち着いてきた。)
夫は、喉頭摘出手術後の言語リハビリのお蔭もあり、嚥下の力も出てきて、
唾液を飲み込むことができるようになったので、先日、ついに、
9か月間、お世話になった、低圧持続吸引器を口から外すことができた。
暇さえあれば、できるだけ、夫の手足、指、首のマッサージに努めたところ、
足がユサユサ揺れたり、親指、首が動いたり、‘反応’が出てきたので、
ますます張り切って、家族リハビリに努めている。
(コエンザイムQ10 はもう4か月近くなる。)
血圧は120前後、体温も36.8度前後 で安定してきた。
下剤を入れなくても、お便が出るようになったのも、大変嬉しいことだ。
「難病でも、やり方次第で良くなることがある。」
可能な限り、それを実証してみようと思う。