もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.349「根性猫!の写真1枚」

2020-08-23 | 日記

                         nonnon日記

ハクのいない朝が何回も来て、もう1か月になろうとしている。

この間、小さな、不思議な出来事がチョクチョク起きて、どうも、ハクの魂は、

まだ私の傍にいるのでは?という気がしている。(それは後程ー。)

今まで、ハクの写真の中で「この1枚は、痛々しくて見れない」と思っていた。

亡くなる10日位前だったろうか・・・私の介助で、トイレで用を済ませた後、

何と、ハクは私の手を振り払って、猫トイレの淵を飛び越え、まっしぐらに

布団を目指して自分の手足で、歩いたのだ。(トイレの後、シリンジで薬を飲ま

せられるのが分かっていて、嫌だったので、逃げようとしたのかも知れない。)

ところが、足がもたついて、途中で、潰れてしまった。

(その時、こんな風に弱ってきたーと娘に知らせようと、写真を撮っておいた。)

改めてUPにしてみたら、ハクの表情のたくましさーに驚いた。

そうーハクはあの時点で、決して気持ちは負けていなかったのだ!

「俺は、負けないぞー、俺は生きてやるぞー」と、ハクの顔は語っている。

この根性があったればこそ、主人のジイチャン亡き後、古家で、ご飯が当たら

かった時も、1匹ぽっちで(まるで横井正一さん、のごとく)

5年半もの長い日々を古家で生き延びたのだ。

こんな小さな体して、こんなに頭も小さくて、手の指もくっついて物をつかめ

ないのに・・・物静かで、温厚で、観察力が鋭くて、意思が強くて、・・・

あなたは、そのニャン生を、ぎりぎりまで、あきらめず、闘い抜いた。

ハクや、お手本見せてくれてありがとう。

ましてや、私は、一応、高等動物である人間である!

ハクに倣って、自分の運命を受け入れて、精一杯生きよう!

と写真を見て、誓ったことだったー。

 

 

 

 

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No.348 「ハク、お骨になりました。」

2020-08-05 | 日記

                nonnon日記

いつか、この日が来るのは解っていたことでした。

3年8か月前、ハクを17歳で引き取った時から、近い将来に来る‘別れ’は覚悟

していました。でもいつもそこにいたハクが今、全くどこにもいなくなった

喪失感に・・慣れて生活するには、まだ時間がかかりそうです。

6月初め、ベランダから外に飛び出す程、元気だったハクですが、6月下旬

から足が弱ってきました。ソファに上がろうとしてずり落ちるようになり、

ご飯を食べる時もフラつかないよう支えが必要になりました。支えてあげると、

ヒルズの腎臓病用缶詰ツナシチューにDHAをかけたものを、バクバク食べて、

私を喜ばせてくれました。

点滴の間隔はそれまで10日に1回でしたが次第に狭まって、仕舞いには1日

置きになりました。ハクは15分~20分、よく動かずに我慢してくれました。

腎不全の薬、カリナールとセミントラは1年間、毎日飲みました。

6月からは、急に私の布団の中で寝るようになり、手を舐めてくれたり、私の

頬をスリスリ(それまで、そんなことをしてくれたことはないのに・・・

私がするように、いつの間にか学習していたらしく。)してくれたのです。

ハクも、もうじき別れが来ることを、予感していたのでしょうか?

コロナの影響で、夫の付き添いをさせてもらえず、3月からずっと家に居た

ので、ハクと一緒に過ごす時間が長かったのは、少し救いでした。

(夫は可哀想ですが)

「その日」(7月下旬)の2日前、市内に住む息子が、ハクが弱ったと聞いて、

会いに訪れたのですが、オムツをして、抱っこされていても、息子の顔を見る

なり「ギャー」と大きな声で叫んだのには、ビックリしました。

ハクは息子も、夏に2回帰省した娘にも孫にも、なついて、大好きでした。

遊びに来た友人達にもすぐになついて、愛された猫でした。

「その日」私はハクが弱っているにもかかわらず、(母の命日に間に合うよう

お供えを送らなくては)と「ハク、お母さん、出かけてくる。すぐ帰ってくる

からね。」と言ったら、ハクはガッカリしたように目をつぶりました。

帰ってきて「お母さん、帰ったよー」と布団の中を覗いたら、

ハクは目をパッチリ開けました・・・。

それから1時間後、急に息が荒くなって、フーツと長い息を吐いて、

目を大きく見開いて逝ってしまった。

(私の帰りを、待っていてくれたのだろう、と思う。あの日、出掛けず、

ずっと傍に居てやればよかった、と悔やまれます。)

驚いたように大きく目を開いて虚空を見て・・・優しい顔で逝ってしまった。

苦しくなさそうな、ハクらしい、静かな死だった・・・。

あれは、私の、いつもの「ハク、カワイ、カワイ」の必死の声が聞こえた

せいか・・それとも、先に亡くなったハクの親猫シロとジイチャンの迎えの姿が

見えていたか・・・どちらにせよ

最期のハクの顔は、とても穏やかな笑っているような、幸福そうな表情だった。

ハクを、生まれた時から見守ってきて、私の所に送ってくれた姉によると・・・

「ハクはね、人間に甘えたくても、甘えられない、苦労したー淋しい、淋しい

猫だったからね・・・最期に可愛がってもらえて、きっと感謝して逝ったよ。」

コーディネーターとして、姉は的確だった・・・。

別れて悲しいけれど、  

 ハクやー、3年と8か月、

私にもみんなにも、いっぱい愛をくれてありがとう! 

あなたは、大した猫でした・・・。              合掌

 

 

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