もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.376「カモさん、オシドリさんとの9か月・その3」

2022-02-20 | 日記

            nonnon日記

 春が深まって緑が青々と茂ってきた頃、カリカリご飯も底をつ

き、私の「餌やり」の日々は終わった。同時に「葛藤」も無くなった・・・

餌やり擁護論としては・・・空の渡り鳥は、誰の所有物でもない。この池で9か月

暮らしているだけである。この食糧難の時期、彼らが自分の意思で食べたい、と思

っているのだから、餌あげて何が悪い・・・?

餌やり禁止論・・野生動物に対して栄養が偏る怖れ、鳥同士の争いを生む、池の水

が汚れる。・・ まあ、禁止看板も出てることだし、餌もなくなったし、暖かくな

って、自然の餌ももうたっぷり育ったようだし、餌を奪おうと寄ってくるカラスを

追い払うのにも疲れたし・・ということで、餌やりがなくなって私の散歩に心の平

安が戻ってきた。(カモ子ちゃんは、しばらく寄ってきたが。)またゆっくり長閑

に池の周りを散歩する日々が戻ってきた・・・

そんなある日のこと、小学校3~4年位の男の子が二人、池に石を投げているのが

目に付いた。見ると、池のカモを的にして投げている! カモは水面に立ち上がっ

て、羽をパタパタさせて興奮している・・・怒って抗議しているように見えた。

これは捨てて置けない、とバアチャンは駆けつけた。「君たち、○○小学校の生徒?

動物をいじめてはいけないよ。後で学校の先生に電話するよ。怒られるよ。」と脅

した。二人は慌ててソソクサと自転車に乗って帰って行った。そんなにワルそうな

子達ではなかったけれど・・・遊びとして無邪気に石を投げたのだろうけど、投げ

られた鳥はたまらない。その後、よく観察していると、小学生位の子供が近づく

とカモもオシドリも、スーッと池の沖の方に逃げていくことが多いことに気付い

た。さらに、私が黄色のジャケットを着て池に近づくと、もう餌もしばらくあげて

ないのに、ワーッとまた鳥達が寄ってくることに気づいた。(餌をあげていた時

期、黄色ジャケットを着ていたことが多かった。鳥達は、色の識別が得意カモ?)

彼らは人間にさも無関心な様子で距離を保ち、マイペースの動きをしながら、実は

人間をしっかり観察しているのでは? と私は思う。

 

 

 

 

 

 

 

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No.375「カモさん、オシドリさんとの9か月(その2)」

2022-02-13 | 日記

           nonnon日記

 3月中旬に、最初にこの池で見たのは確かに9羽のカモだった。

その後、いつの間にかオシドリが帰ってきて、何故か2組のカモのカップルと

7組のオシドリのカップルがいつも混じって集団でいた。周囲に人がいないのを

見計らってカリカリ餌をあげようと池の淵に立つと、いつも18羽がまるで軍艦の

ように、真っすぐに池全体から集まった。皆にまんべんなく行き渡るように

顔の前に投げてあげても、頻繁に奪い合い、が起きた。威嚇して他の鳥を追いや

ろうとするワルがいるー野生の世界は弱肉強食だ。

すぐ「独り占め」して食べてしまう鳥(オスが多い)がいれば、慎ましやかにオス

に譲るメスもいた。可哀想なので、いつもそのメスには、しっかりあげた。

私の配慮に気付いたのか、その「カモ子ちゃん」は一番私になついた。餌がなくな

って他の鳥が皆向こうに行っても、いつも最後まで私の傍にいた。可愛い丸い目を

パチパチしたり、くちばしを地面にコンコンとつけて、まだ頂戴、と伝えてくる。

コミュニケーション力のある鳥もいるのである。

ある日、池の周囲に人が多いので、あきらめて裏の細い道を帰ろうと歩いている

と・・・バサッーと音がして・・・何と、前後を低空飛行してきた2羽のカモさん

に挟まれた。えー!!一体どこから見ていたの?と驚いた。

「ちょっと、バアチャン、餌くれずに帰るの?そりゃないでしょ。」

と言ってるようにー大胆に私を怒ったようにジーっと見つめたのはー

多分、あの「カモ子ちゃん」の夫カモ?

 

 

 

 

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