nonnon日記
き、私の「餌やり」の日々は終わった。同時に「葛藤」も無くなった・・・
餌やり擁護論としては・・・空の渡り鳥は、誰の所有物でもない。この池で9か月
暮らしているだけである。この食糧難の時期、彼らが自分の意思で食べたい、と思
っているのだから、餌あげて何が悪い・・・?
餌やり禁止論・・野生動物に対して栄養が偏る怖れ、鳥同士の争いを生む、池の水
が汚れる。・・ まあ、禁止看板も出てることだし、餌もなくなったし、暖かくな
って、自然の餌ももうたっぷり育ったようだし、餌を奪おうと寄ってくるカラスを
追い払うのにも疲れたし・・ということで、餌やりがなくなって私の散歩に心の平
安が戻ってきた。(カモ子ちゃんは、しばらく寄ってきたが。)またゆっくり長閑
に池の周りを散歩する日々が戻ってきた・・・
そんなある日のこと、小学校3~4年位の男の子が二人、池に石を投げているのが
目に付いた。見ると、池のカモを的にして投げている! カモは水面に立ち上がっ
て、羽をパタパタさせて興奮している・・・怒って抗議しているように見えた。
これは捨てて置けない、とバアチャンは駆けつけた。「君たち、○○小学校の生徒?
動物をいじめてはいけないよ。後で学校の先生に電話するよ。怒られるよ。」と脅
した。二人は慌ててソソクサと自転車に乗って帰って行った。そんなにワルそうな
子達ではなかったけれど・・・遊びとして無邪気に石を投げたのだろうけど、投げ
られた鳥はたまらない。その後、よく観察していると、小学生位の子供が近づく
とカモもオシドリも、スーッと池の沖の方に逃げていくことが多いことに気付い
た。さらに、私が黄色のジャケットを着て池に近づくと、もう餌もしばらくあげて
ないのに、ワーッとまた鳥達が寄ってくることに気づいた。(餌をあげていた時
期、黄色ジャケットを着ていたことが多かった。鳥達は、色の識別が得意カモ?)
彼らは人間にさも無関心な様子で距離を保ち、マイペースの動きをしながら、実は
人間をしっかり観察しているのでは? と私は思う。