おはようございます。
11期生の静永です。
突然ですが、診断士というのは、「書く」機会が多いと思います。先日、こちらの育成塾での報告書を作成した時にも表現面でかなりの指摘を受けましたし、個人的にはブログ記事を書くにも手間取ることがあるのですが、文章力・作文力が求められることが多い職業ではないかと。
そんなことを感じているところ先日、実務補習の診断先が建設業界だった時に勢いで購読したMLで、「書く」こと入門的な本が紹介していたので、購入してみました。文庫本でお手軽でしたし。
購入したのは「書くことが思いつかない人のために文章教室」(近藤勝重著、ISBN:978-4344982338)になります。
こちら、いい文章=「独自の内容」+「伝わる表現」と定義して、そのための実践的な内容を紹介しています。このブログリレーのような定期的なコラムを書くのに丁度合ってる内容になってます。
全体の構成はこんな感じです。
第1章 記憶を描写してみよう
第2章 伝わる文章の秘密
第3章 そもそも書く手順とは?
第4章 文章はこう直す
それぞれの章で、著者が早稲田大学大学院の「文章表現」の授業のなかで、学生とやりとりされた内容をもとにしたやり方・コツを紹介しています。
- 「思う」ことより「思い出す」こと。記憶に残る体験の中に材料を求める。
- 見方・視点は、新聞・雑誌・本の話について「納得」「驚き」「共感」に分けて、ファイルを保存しておき、記憶に残すようにする。
- 「人プラス物」を描写に取り入れ、イメージを喚起させる
- 村上龍氏の作品を使い、ナゾナゾで比喩力をつける
- 順番として、起承転結の他に、現在・過去・未来の順で文章を組み立てる
- 文章を見直すとき、「思う」「考える」「感じる」を減らす
などなど。
ためしに「思う」より「思い出す」として、例えば「十二月」について、「思う」ことと「思い出す」ことを少し書き上げてみます。
思うこと:冬、雪、クリスマス、年末年始、大晦日
思い出すこと:
・大晦日は父方の親戚へ毎年手伝いに行ってて、落葉の掃除が大変だった。
・昨年の十二月は診断士の口述試験を受けたまま、結果が分からないまま年末を向かえた。
「思い出す」の方は、何か簡単なブログ記事やコラムが書けそうな気がしますね、するんじゃないかな、すると良いな…
ということで突然ですが締めに入りまして、今年も残りわずかになりましたが、来年は、こちらの書籍にある内容も含め、稼げるプロコンを目指し、文章力を(も)向上させたいと思います。
それでは皆様、良いお年を