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朗読を通じて学んだこと

2017-07-01 22:00:38 | 塾長からのメッセージ

こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。

 稼プロ!の特別講師のお一人、宮崎絢子先生のボイストレーニングスタジオの朗読コンサートが、いよいよ、1週間後となりました。
 今回は、私も含めて稼プロ!OB生が4人も出演します。この2か月間は、毎週、顔を合わせていますので、意気投合し、互いに励まし合いながら充実した時をシェアしていました。

  ところで、なぜ、発表会と言わないで、朗読コンサートと言うのかというと、朗読に音楽が入るからです。今回は、ピアノが入ります。ピアニストの方が、朗読を聞いて、即興で作曲されました。そして、チケットが有料なので、発表会ではあるのですが、発表会という言葉は使いません。その分、先生からは、「お金を払って聞いていただくのだから、それなりのレベルに達しなければならない」ということを何度も言われます。 

 今日は、朗読コンサートの練習を通じて感じたことを以下に記します。 

(1)朗読は文字を読むことではない

 宮崎先生は「書いてある文字を立体化させて生きているように伝えるように」と言われます。文字を読むのではなく中身を伝えること。そのためには、なんとなく音声化するのではなく、それがどういう意味を持っているのかを考えて音声に深みや広がりを持たせる必要があります。だから、何度も読み込んで完璧に内容を理解しなければなりません。「読む」は自分に言い聞かせることであり、「語る」とは相手に伝えることなのです。

(2)16人が一つになることで「聴く」力が醸成される

 今回は、16人が舞台に立ちます。朗読コンサートでは、詩と童話の朗読があります。1人で読む詩もあれば、群読するものがあります。童話では、登場人物を演じて読む人もいれば、ナレーションを語る人もいます。出演者各自が役割を分担しています。
 16人で1つの作品を作り上げていくのですが、自分が話すことよりも、他人の朗読をよく聴くことがとても大事になります。「前の人が、どのようなテンポで朗読をしているのか」、「どのような音程で終わっているのか」、「場面がどのように展開されているのか」……など、前の人を受けて、次の人につなげていくことが求められます。まさに、「声のキャッチボール」です。それができないと、自分だけ浮いてしまうのです。自分のセリフが来たから読むというのではなく、常に、他の人の朗読中も、心の中で一緒に朗読をして、前の人が、自分にどんな「ボール」を投げてくれるのかを理解し、きちんと受け止めることで、繋いでいくことができるのです。

 (3)自分の「無意識」の癖が矯正される

 朗読の練習をしていると、無意識のうちに、自分流のアクセントをつけていたり、語尾が弱くなっていたり、節がついていたり、短調(悲しげな音声)になっていたり……ということが多々見つかります。先生は、プロ中のプロですから、その「聴く」力は言葉にできないほどすごい!です。どんなに些細なことも漏らさずに、指摘が返ってきます。詩や童話のイメージを正しく伝えるために、これらは、徹底的に矯正されます。これは、朗読コンサート終了後は、「話す力」として蓄えられていくのだと思います。

  コンサルタントは、人前で話す機会が多いです。聞きやすい声で、わかり易く伝える力は身につけていきたいですね。

コメント (4)
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