稼プロ!17期 松原伝二です。今回が10回目の投稿になります。
今日は、「未病」について書きたいと思います。
人生100歳の時代を迎え、健康寿命や予防医学への関心がたかまる中、最近、「未病」という言葉をテレビや新聞でよく見かけるようになりました。
仕事柄、医療関係の雑誌を読みますが、先月ある医療系週刊雑誌に12月17日が「未病の日」に制定されたという記事みつけました。「一般社団法人未病システム学会」が12月17日を「未病の日」と制定し、昨年12月に「未病の日制定記念フォーラム」を開催した旨の記事でした。「12月17日」は、江戸時代初期に「養生訓」を著した貝原益軒の誕生日であることから、この日を「未病の日」と制定したということです。
「未病」を辞書で調べてみると、「未病」とは、「病気ではないが、健康でもない状態。自覚症状はないが検査結果に異常がある場合と、自覚症状はあるが検査結果に異常がない場合に大別される。骨粗鬆症、肥満など。」( スーパー大辞林より)とあります。
また、日本未病システム学会では、「自覚症状はないが検査では異常がある状態」と「自覚症状はあるが検査では異常がない状態」を合わせて「未病」としています。そして「病気」とは「自覚症状もあるが検査でも異常がある状態」としています。
「未病」の対象となるのは、境界域高血圧、高脂血症、境界域糖尿病、肥満、高尿酸、動脈硬化、骨粗鬆症、無症候蛋白尿、B型肝炎ウィルスのキャリア、無症候性脳梗塞、潜在性心不全、脂肪肝などがあり、さらに広がることが予想されます。
「未病」は自覚症状のあるなしで「西洋型未病」と「東洋型未病」に分けることができます。自覚症状のない西洋型未病期に属する人は多く、いわゆる病気予備軍です。西洋医学の考え方は、健康から病気と直線的ですが、漢方的な考え方は、健康な人が「未病」から病気となっていきます。「未病」とは動的な状態だから、「未病」を健康的な状態に戻すこともできます。
「未病」のうちに健康に戻すことが大事であり、「未病」の状態で、放置して同じ生活習慣をしていたら病気の方に行ってしまいます。それを火事で例えると、病気は火事であり、「未病」はボヤの状態であり、ボヤは火元を特定すれば、コップ1杯の水で消火できます。
つい最近まで、日ごろは全く健康に注意を払わない人が、体調を崩したときだけ病院に押し掛けて、自ら病気を防ぐという姿勢が希薄な人が多かったように思います。私もその一人でした。数年前に、前述した「未病」の対象となる症状のうち、高血圧の症状が見つかり、今も「未病」の状態が続いています。この頃から私も以前に比べ健康に注意を払うようになりました。
徐々に健康への意識が高まってきて運動や食事に気を使う人が増えてきました。日頃より健康管理を行い、早く「未病」に気付き、病気になる前の「未病」のうちに健康になっていくことが大切だと思います。
本日、稼プロ!第5回ドクターコースで「事業再生」の講義を受講しました。講義は、事業再生の仕事の獲得方法や進め方など具体的な事例を踏まえた内容で大変参考になりました。
企業においても業績が悪化し、病気(事業再生が必要な状態)になってしまえば、外科的手術や抗がん剤投与などの治療(再生手続き)が必要になり、大きな負担が生じます。「未病」のうちであれば自力で立ち直れます。企業は、いかに「未病」のうちに異常を見つけられるか、そして病気になる前にその異常を修正していくことが大事になる。それでもダメな時に「事業再生」が必要になると思います。