17期の永井ゆうくんです。
私の勤めている会社は3月決算のため、ここ暫くは翌年度の予算編成業務に追われていました。
昨年11月以降、数回にわたる会議体を経て、最近になりようやく山場を超えたという感じです。
この中で、販売施策やコストダウン施策等について、施策そのものの進捗を明確する目的から、当社ではKPIマネジメントを導入しています。
このため、KPIマネジメントに関して、私自身の知識レベルを高めるべく、これまで勉強してきました。今回は、その内容をご紹介したいと思います。
(1)定義
①KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)
・対象となる事業活動において、定める目標の達成度合いや、目標達成に向けた主要な活動の進捗状態を図るための定量的な指標
②KPIマネジメント
・各種分析検討に基づくKPIの設定と、それに必要な取り組みの導出
・KPIの測定と、KPIの実効性についての検証と必要に応じた改善
(2)KPIの種類
①KFI(Key Financial Indicator:重要財務指標)
・活動の最終的な結果を示すもの。売上、利益、市場シェアなど。
②KRI(Key Result Indicator:重要結果指標)
・KFIにつながっていく、「目指すべき姿」がどの程度成立しているのか把握するもの。
顧客満足度、顧客推奨率、リピート購入率、見積もり獲得数など。
③KAI(Key Action Indicator:重要活動指標)
・KRIを高めていくためのアクションをどのくらい実施したか把握するもの。
顧客訪問数、記事発信件数、新規コンタクト件数など。
(3)KPI導入事例
①日本航空
KRI:定時到着率(遅延15分未満のフライトの比率)
⇒顧客満足度向上による売上向上を実現。
②株式会社あさひ(自転車小売業)
KRI:「サンキュー点検(390円でメンテナンスを行うサービス)」の登録者数
⇒メンテ客を定期的に来店する仕組みを推進し、売上UP。
③小林製薬
KRI:新製品寄与率(全体売上のうち、発売初年の新製品が占める割合)
⇒イノベーション創出を指標に落とし込み、常に新製品が一定数リリースされている状態に=成長の源泉に。
④SBI証券
KRI:ありがとう率(コールセンターでの応答件数のうち、御礼をいただけた割合)
⇒顧客視点を自然と意識でき、顧客満足度向上につながる取り組み。
(参考資料)「KPIマネジメント(2017.10.28)」著者:楠本和矢
つまるところ、KPIとは、KAI⇒KRI⇒KFIをつなぐ「戦略ストーリー」を考えることにあります。
そのうえで、戦略に紐づく施策(戦術)そのものの進捗を明確にすべく、定量的指標(あるいは定性的指標)を使用するということです。
上記でご紹介したような大企業のみならず、中小企業においても活用できる考え方なのかどうか…。
皆さん如何でしょうか?