皆さんこんにちは
稼プロ!19期の森(宏)です。
今日のブログテーマはネット上で以前から話題になっていた「100日後に死ぬワニ」についてです。
つい最近3月21日に100日目を迎えたので、ネット上のニュース等でも改めて記事になっていましたね(いろいろな意味で)。といってもご存じない方には何のことやらとお思いでしょうから、簡単に紹介させていただきます。
3月21日から遡ること100日前、イラストレーターのきくちゆうき氏(@yuukikikuchi)がTwitter上で開始した基本4コマ漫画なのですが、毎回4コマの最後に「死ぬまであと〇日」というカウントダウンが入る設定で、主人公(擬人化されたワニ)が死ぬまでの100日を1日1話で綴るという企画ものと言えば企画ものです。私自身は途中で話題になっているのを知って、面白いことを考えるなあと思いましたが、基本連載ものとかドラマとか続きモノをリアルタイムで追うのが苦手なので(待つのが面倒なので)、終わってからまとめて見ようと思って、一気に読んでみました。
話は、ワニがただテレビを観ていたりラーメンを啜るだけの日もあれば、100日より後のイベントを心待ちにしたり、周囲が就職や好きなことを始めていく中、特にやりたいこともなくフリーターを続けるワニ、想いを寄せるワニ(雌)に告白するかどうか悩むワニなど、当然100日後に死ぬことを主人公のワニは知らないので、ほとんどの日々は無為に過ごしていきます。オーディエンスとしては、「志村!うしろうしろ!」(古い!)みたいな気持ちになります。
「余命〇日のナントカ」みたいな映画なら、お涙頂戴的な展開もあるのでしょうが、Twitterでバズるときは、オールドメディアが押し付けてきたステレオタイプへのアンチテーゼの要素があるものがウケる気がします。
ドイツの哲学者ハイデガーは、自分の「死」を意識する(近づける)ことで、自分本来の生を生きることができる、と言いました。自分だけの、1度きりの人生。いつ死ぬかわかっている、あるいは常に死と隣り合わせの状況であれば、世間の雰囲気や誰かの言われるままに流される人生ではなく、自分の生きるべき人生を生きようと考えるであろうということ。
人の人生で一番確実なイベントは「死」、なのに人はそれを遠ざけて(考えないようにして)生きている(だから本来的じゃない生き方をしている)、ということへの説教ですが、ワニの話もこういうことを考えてほしいということなんだろうと思います。まだこの作品が始まった時点では新型コロナは話題にもなっていなかったわけで、人生あるいは世の中突然何が起こるかわからない、という意味では非常にタイムリーだったなと思います。
さて、ポジティブな話題だけではなくネガティブな話題にもなっています。
100話目と同時にいろいろ映像化や書籍化、グッズ販売などが発表されたため、それにクレジットしている某大手広告代理店が企画段階から関わっていたのではないか、ということで炎上してしまったのです。
真偽はわかりませんが、個人的には広告代理店が後で話題に乗っかっただけだと思います。たしかに「よくできた企画」だったので大手の手口を疑われるのも仕方ない感じではありますが。発表のタイミングが悪かったですね。