事務局の木村です。最近はどこでもコロナの話一色ですが、今回は置いておいて、軽めのお話を(いつもなのですが)。
先日、『マツコの知らない世界』で、干し芋をテーマにした回がありました。干し芋と言えば、私も子供の頃に家で出されたことがありますが、あまりいいイメージはありませんでした。黒っぽくて、表面に白い粉の吹いた見た目、実際に食べてみても固くて筋のある食感。子供にとって魅力のあるものではなく、他の食べ物があれば、そちらを選んでいたように思います。ところが、時代が変わり、今は味も見た目も大きく変わった製品が沢山出ているようです。
干し芋は、生産量の80%を茨城県が占めています。銀座に茨城県のアンテナショップがあり、茨城出身の私としては一度行ってみたいと思っていたものの、なかなか行けていませんでした。テレビを見た後、近くに行く機会があって、ようやく寄ることができました。
干し芋コーナーがあり、20種類以上の商品が置いてありました。そのほとんどが、とてもきれいな黄色をしていて、食欲をそそります。昔のようなイメージはまったくありません。形も昔は平たくスライスした平干しだけしかなかったのですが、今では平干しはもちろん、芋けんぴのような角切り、小さい芋を丸ごと干した丸干しまで存在します。
他にもお客さんがたくさんいて(テレビの影響でしょうか)、購買意欲を刺激された結果、4袋も購入してしまいました。それらを一通り食べてみて、やっぱり見た目通りのおいしさを感じました。食感はキャラメルのようで、甘みも非常に強いです。これからもいろいろな種類を食べ比べて、味の違いを確認してみたいなと思っています。
こうした新しい干し芋が出てくるようになったのは、原料となる芋の品種改良が進んだというのがあるようです。私のイメージにあった黒っぽい干し芋は、玉豊(たまゆたか)という品種が原料で、昔はほぼそれしかなかったようです。今では紅はるか(べにはるか)、泉(いずみ)、安納蜜嬉(あんのうみつき)、シルクスイートなどといったねっとりしていたり、甘みの強かったりという品種が多く出回るようになり、それぞれの特徴を生かした干し芋が作られています。
ご存知の方はいるかも知れませんが、茨城県は都道府県魅力度ランキングで7年連続最下位という他県にはマネできない記録を持っています。海や湖、豊かな自然や農作物など、魅力もいろいろとあるのですが、うまく生かしきれていないのでしょう。
最近の干し芋は、県の特産としてもっとアピールできるのではと思います。アンテナショップでも、干し芋アイスや他にも干し芋を使った商品を販売していました。女子高生に干し芋が大人気!!なんてことになれば、茨城の魅力度ももっと上がっていくのでしょうか?