20期生のヨシです。
先日稼プロ!で、経営者からの相談をヒアリングするロールプレイに取り組みました。稼プロ!のOBの方が経営者役になり、その相談に我々が応じる形です。最初のロールプレイが終わった後、講師の方々から言われたのが傾聴することの大切さです。自分の話をするのではなく、経営者に寄り添い、経営者の真意を傾聴することが大切であると、繰り返し言われました。ところが、改めて行ってみても、気が付いたら自分が一方的に話し込んでしまっています。ひとの話を聞かない人間だと、それなりに自覚しておりましたが、ここまでとは思っておらず大変反省させられました。そんな折、ちょうど読んだ本がまさしく私の様な人間に役に立つと思ったので、本日、ご紹介いたします。
書名は「なぜか好かれる人の話し方、なぜか嫌われる人の話し方」(著者 ディスカヴァー・コミュニケーション・ラボラトリー編 :ディスカバー・トゥエンティワン出版)という本です。皆さんの周りにも、「あの人とは話したくないなぁ」という人がいるかと思います。かく言う私が、このタイプだと、この本を読んで気づかされました。
この本によれば、何気ないひとことでも、その言葉以上の意味を持って相手に受け入れられることがあるとしております。また、いくつか例が紹介されており、その中に、家庭において「あとにしてくれ、といって話を聞かない」という例が載っており、これはまさしく自分のことだと感じました。「話の内容よりも、会話すること自体を大切にする」のが正解とのことです。確かにそうです。ロールプレイ後の講評において傾聴する力を得るために勧められたのも、家庭内で伴侶の話をじっくり聞くことでした。これが、今までできておらず、よく妻から不満を言われていたことと、ロールプレイで経営者の話を傾聴できなかったことが、実はつながっていたのだと今では反省しております。
他にも「わたしはこうしてきた」「わたしはこういう人だから」など、とにかく会話の中に「わたし」と言う言葉が多い、また「自分のことばかりしゃべる」という例もあげられています。この様な行為は、一方的にボールを投げつけるようなものであり、このような人からは、周りから人が去っていく、としております。冒頭で紹介したロールプレイにおいて、経営者の言葉を聞かず、まくしたててしまい、経営者の気持ちが離れた事象に共通する内容でした。「会話の主語は「私」ではなく、できる限り「あなたにする」ことが大切だとの説明に、納得しております。
この本は、コーチングの第一人者である伊藤守氏の実践・研究をもとに1996年に出版された「そのひとことで、誤解されている」に研究事例が追加されて2007年に改訂・復刻されたものを、さらに読みやすく再編集されたものです。仕事に、家庭に役立つ内容となっており、ぜひ一度お読みいただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。