16期生の大石泰弘です。
千葉県中小企業家同友会の体験談をしてきましたが、今回は倫理法人会の体験談です。
同友会の経営指針成文化セミナーを通じて、私のコンサルティングのドメインを、経営者と社員の信頼関係の構築をベースにした製造業の技能承継支援にしました。
その成功のためには、個人事業主にとって唯一の社員でもある妻との信頼関係構築が不可欠だと考えました。しかしいろいろチャレンジしてきましたが、なかなか安定した信頼関係を実感できないでいます。
そこへ倫理法人会の富士研修の案内が来ました。そもそも倫理法人会に入会したのは、事業承継で面談した経営者の中に、後継者にも倫理法人会にはいらせると言われた方が3~4人おられ、その方々は富士研修がいいと言われたので、自分で参加して確かめようと思ったからです。ついでになんとか夫婦仲問題の解決の糸口がみつかればと思い参加しました。
富士山の麓の裾野市に研修所があり、今回は、福島県、茨城県、千葉県、島根県、香川県、沖縄県の倫理法人会から76名の経営者と一部社員の方が参加され、2泊3日の研修を受講しました。
いろんなプログラムを通じて、夫婦仲について気づいたことだけを挙げると以下の2つでした。
1.夫婦仲で悩んでいる経営者は非常に多く、解決できないで悩んでいること
2.夫婦仲を良くしたければ、妻のモチベーションをあげること。
そのためにやるべきことは以下の2点。①仕事の話を共有し、妻に仕事の相談をすること。②妻が一番したくないことを自分が代わりにすること。具体的には夕食の片づけをすること。
倫理法人会は実践重視なので、研修が終わって帰宅した日から、夜のZOOM会議や外出がない日は夕食の片づけを始めました。10日間で4回しか実践できていませんが、妻の態度は大きく変わりました。家事に注文をつけても機嫌が悪くなりません。総て修正してくれるわけではありませんが、以前は必ず不機嫌になりました。
仕事の話も始めていますが、しっくりきていません。肝心なことが話せていない気がします。内容や話し方を工夫します。
研修で同じ班だった方々と、LINEでグループを作りました。そのグループに実践の報告をしています。すると、あるメンバーから「自分がびっくりするくらいのことを奥さんにしてあげてください。」とアドバイスをくれました。この方は茨城県の経営者ですが、夫婦で倫理法人会に入会し、夫婦の仲がいいことでとても有名な方です。
さらに「生まれも育ちも違う人に、どうして自分の期待を押し付けるんですか。そのまま受け入れてあげましょう。」と私の世界観を対峙から相互尊重に変えるよう助言してくれました。世界観を変えられたらこの経営者を一生尊敬しようとも思いました。
今回の体験を通じて気づいたことは以下の5つです。
①人は相手の困りごとにまずよりそうことで信頼関係が築ける。
②人は、相手が困っている世界観を、困らない世界観に変えてあげると尊敬される。
③社員との信頼関係を築きたい経営者には、まず我を捨て、社員の困りごとによりそうことを薦める。
④妻と信頼関係を築くことは、コンサルティングの土台を強くする。
⑤前回お話しした同友会の研修と同じく、自分の本音を素直にさらけ出せると研修は有意義だ。
自分がびっくりするくらいのことが思いつかないので検討中です。
とにかく片づけと仕事の相談を100回は続けます。