こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。
今日は、マネジメントの父と呼ばれるP.F.ドラッカーについて、取り上げてみたいと思います。
2011年から、稼プロ!OB生で立ち上げたドラッカー勉強会に参加。一応、会の代表を務めています。
これまでに、取り上げた課題本は、『マネジメント』『プロフェッショナルの条件』『経営者の条件』『イノベーションと企業家精神』『創造する経営者』『企業とは何か』『ポスト資本主義社会』『断絶の時代』。そして、現在は、『産業人の未来』を読んでいます。
ドラッカー勉強会(10:00~17:00)は、以下の流れで進められていきます。
・初代塾長である宮本邦夫先生のあいさつのスピーチてで始まります。
・2人のメンバーが、担当章のレジュメを作成してきて、それを配布して課題本の内容について説明。レジュメは原則A4・1枚にまとめるという原則。毎回、30~60頁ほどありますので、それを1枚にまとめるのは、とても難しく、レジュメ資料の作成には工夫が求められます。
・午後から、参加者各自が、まずは、個人研究を開始。本に書かれている内容について、賛同する点、賛同できない点、疑問点など、ポストイットに書き出す個人ワークの実施。
・つづいて、グループごとにそれらについてディスカッションを行い、模造紙にまとめて発表し、参加者同士の質疑応答。
・それに対して、宮本先生からいただく総括のフィードバック。とくに、参加者の疑問点について丁寧な解説があります。
・最後は、宮本先生の講話。毎回、ドラッカーに関連する参考図書を紹介してくださいます。
以下に、この勉強会で学んだことを、マネジメント研修テキストに活用した私のアウトプット事例を紹介したいと思います。
タイトルは、「成果をあげるフレームワーク」
課題である、P.F.ドラッカー著、上田惇生編訳『プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ、成長するか』ダイヤモンド社 を参考に以下の図式をまとめました。
① 組織(職場)の目的を定義して、その目的に集中するために、仕事を分類していく
② 組織(職場)の目的を基に、組織(職場)目標を明確にして、それを個人目標に振り分けていく
③ 成果とは、目標の達成を意味する
④ 目標を達成するという「貢献」が各自に求められる
⑤ 組織で働く人は、「知力・想像力・知識」の他に、自らの能力や存在を成果に結びつけるためには習慣的な力をつける必要がある
⑥ 知力とは、知識を知恵としてアウトプットする力である
⑦ 想像力とは、自分の経験や知識に基づいて、物事を具体的にイメージ(構想)化していく力である
⑧ 個人の持つ「強み」を成果に結びつけるには、仕事の方法を工夫する
⑨ 仕事の方法を工夫することは「業務改善」の基本である
⑩ 1人ひとりの成果を、他の人と共有して組織の成果へとつなげられて、はじめて成果といえる
⑪ 1人ひとりが、成果を生み出せるように、人材を育成することで、組織メンバーは「資産」となる
⑫ 組織の成果は、組織の外部で達成される
⑬ 組織の成果が、外部に受け取られることで、はじめて組織の存在価値が認められる
⑭ 「目標⇒成果⇒貢献」に焦点をあてることで、組織の中のコミュニケーションが円滑になり、チームワークが形成され、さらに、1人ひとりが自己啓発目標を意識するようになる
⑮ 成果は意図的に生み出されるものである
⑯ 定量的に測れる成果のほかに、定性的な成果もある
⑰ 直接の成果とは、組織の目的を実現するための一手段の結果である
上記の中でも、
・知力の定義
・想像力の重要性
・業務改善とは、仕事の方法を工夫すること
・ドラッカー氏の本で何度もでてまる「目標、成果、貢献」のキーワード
・成果は意図的に生み出される
などなど、いろいろな研修の講義の場で応用することができました。
インプットをアウトプットに変え、そして、次のインプットにつなげていくことの大切さを学べる勉強会だと思っています。入会できるのは、原則、稼プロ!のOB生です。OB生のみなさん、20期生のみなさん、一度、体験をしてみませんか?