こんにちは!稼プロ20期生の川村匡弥です。
先日のロールプレイ講義、そして実務実習インタビューを経て、感じたことがひとつあります。
それは、心理学の重要性。
経営者の思いや理想を引き出すためには、相手との信頼を築くことが何よりも重要です。そのためには相手の立場になって話を聞き、相手が「この人なら話を聞いてくれる」「この人と話しているとなんだかスッキリしてくる」といった思いをもってもらうことが大事なのですが、その状態に持っていくために、心理学は非常に効果的だと感じています。
例えば、初頭効果。
これは出会ったときの最初のイメージが強く残るというもの。研究によると、約2秒から7秒ほどでその人の第一印象は決まってしまい、その印象は長いと半年間も続くと言います。つまり、インタビューや経営相談時に入るときの初めの一言やその時の態度で、そのインタビューや相談の間の印象が決まってしまうということでもあります。
そう考えると、相手に信用してもらえるような表情や身なりをしているか、安心を与える声、コンサルタントとして信用できそうな声を出せているか、といったことがいかに重要かが分かります。
また、返報性の法則というものもあります。
これは、なにかをしてくれた人には必ずお返しをしたくなるという心理のこと。例えば、仕事に役立つ情報を教えてくれた知り合いに、何か有益になりそうな情報をお返ししたくなるであるとか、疲れているときにチョコを差し入れてくれた先輩に対して、今度仕事が忙しそうになったら手伝ってあげよう、など、そういった心理の動きを指します。
経営相談やインタビューの場においては、相手から本当の心の声を聞き出すことが必要です。ですが、心を開いてくれないとその声も出てきません。そこで、まずはこちらの心を開く、自己開示をしていくのです。そうすることで返報性の法則が働き、相談者も心を開かないとな、という気持ちにさせることができるのだと思います。
他にもいろいろな心理学がありますが、どれもコンサルティングをするうえで欠かせないものばかりだなと感じています。心理学と聞くと「人をダマすテクニック」と捉える人もいるかもしれませんが、誰かを陥れるためにではなく、効果的に使っていくことは自身のブランド戦略の一環だと思いますし、それは相手にとってもいい効果を生み出すものでもあります。
もちろん、心理学に頼ってばかりで「相手に寄り添う」という想いを忘れてしまっては本末転倒です。きちんと根っこの部分は忘れずに、使えるものは効果的に使っていきたいですね。