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昔の上司との思い出

2021-09-05 12:00:00 | 21期生のブログリレー
こんにちは。21期生の佐々木桃太郎です。

昔、働いていた会社の直属の上司である先輩に
「段取り八分仕事二分ってよく聞くだろ・・・・・」
段取りの重要性を教えてもらったことを今でも覚えています。
仕事が早く、人間味もあり、元不良(風?)の先輩でした。

この有名な言葉は、わざわざ説明するまでもないと思いますが、実際の仕事に入る前の事前準備の重要さを説いています。
「とりあえずやってみよう!」の意欲も重要だと思いますが、業務の流れなどの設計図をきちんと描かずに業務に取り掛かると、手戻りなどが多発して時間を大幅にロスしてしまう事もありますよね。


実は、先輩とのやり取りには続きがあります。
「八分と二分を足すと1割だろ。残りの9割はさぼるんだよ」
他の従業員と同様の品質の仕事を、誰より早く完了させ、余った時間はコンビニで漫画を立ち読みしてから帰社する。そんな先輩でした。
※ここでいう「分」は、10分の1をあらわす単位で、10分=100%(10割)なのは分かった上の冗談です。


さらに、先輩は段取りにも時間をかけるタイプではありませんでした。
段取り時間すら短縮化して、少しでも早く帰宅する、帰宅できないならコンビニでさぼりたい、と考えていたようです。
先輩の仕事の流れは他の従業員と比較して実に効率的でした。
作業時間を短縮する方法や順序などを頭の中で考えていたからこそ、効率的に仕事をおこなえていたのだと考えられます。結局段取りは重要ですよね。

「稼プロ!ブログ」を読まれている意欲の高い皆さんは「残った時間で別の業務を行った方がいい」、「残った時間で仕事の成果物の品質をさらに高めるべき」と考えることと思います。
勿論、正論だと思います。

ただ、私はその先輩の仕事のやり方や考え方が好きでした。
効率的に仕事をおこなう目的は「サボり時間の確保」だったかもしれませんが、その会社の中で一番仕事ができる従業員だったことも間違いない事実でした。

今まで知り合ってきた様々な方の中で「一番尊敬している先輩」というわけではありませんし、今どこで何をしているのかも分かりませんが、またどこかでご一緒したいと思う先輩です。
そう思わせる理由は「仕事ができる」ことだけではなく、先輩の「人間味」なのかもしれませんね。
コメント (6)
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