こんにちは。講師の清瀬和彦です。
今回は補助金制度について、感じることを
書かせていただきます。
新年度が近づき、毎年、2~3月以降の数か月間は、
国で様々な補助金の募集がスタートします。
中小企業向けの補助金としても、経済産業省・中小企業庁で
募集されるものなど、多岐にわたるものがあります。
事業者の皆様は最新情報を入手しながら、自社でどのように
活用していけばよいか、検討されていることと思います。
現時点では、通称「ものづくり補助金」や「持続化補助金」の
募集が始まっていますね。
そして、事業者の皆さまが補助金を申請するにあたり、
適切なサポートをさせていただく代表的な専門家として、
中小企業診断士がいます。
私のところにも、毎年、この時期には、たくさんの事業者の方から
補助金申請について、ご相談があります。
補助金は、返済義務のないお金です。
事業者の皆さまは、何とかうまく活用したいとのことで、
関心が高まるのは当然のことと思います。
しかしながら、補助金はとても有効な制度でありながら、
注意が必要なこともあります。
私がよく遭遇することとして、以下のことがあります。
お金が出るから、せっかくの機会なので、無理矢理、
お金の使い道を探して、検討不十分なままで
設備投資などを行う事業者が散見されます。
大金を費やして導入した設備が、全く使われないままに
なってしまうこともあります。
自社の問題を解決するため、また事業を伸ばすために、
本当に何が必要なのか、何がネックになっているのかを
よく考えてみると、設備以外の対策をしなければ
いけないことも多々あります。
いくらお金が出るからといっても、目的をよく考えて
それに合った対応策を立案し、適切な補助金を選んで
活用する必要がありますね。
手段である補助金が先に来てしまうと、
失敗の確率が高くなってしまいます。
補助金申請・活用では、他にも、以下留意点もあります。
・費用を先に支払った後で補助金が初めてもらえること
・申請期間が決まっていて短期間のものもあること
・先にお金を使ってしまったものは対象にならないこと
・申請前後で多くの書類作成・提出が必要なこと
事業者の方はもちろんですが、私たち中小企業診断士も、
補助金活用をサポートする立場として、
このようなことを十分に意識しなければいけないですね。
補助金の源泉は、自分も含めて国民が納めた大切な税金です。
ぜひ、有効に活用していきましょう。
今回は、少しわかったようなことを書いてしまいました。
失礼しました。
補助金がきっかけで事業者さんからご相談を受けても、それにとどまらず総合的な見方をし、本当の課題や効果的な解決策をご提案するのも、喜んでいただけますよね。