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■朝令暮改

2015-02-15 23:19:27 | 14期生のブログリレー

みなさま、こんにちは。
14期生の高橋裕司です。

今回はDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2015年2月号の特集「目標達成」から。

本特集の「数値で管理すべきは結果よりプロセスである」の記事の中で、星野リゾート社長の星野佳路氏は「目標」について、「売上げや利益や件数などを目標にするのではなく、ノウハウを進化させて、競争力を高めることを目標にすべきである」と述べています。

また、「目標」とセットで考えられるものとして「計画」について、「計画に囚われるあまり、人間の行動や判断を狂わせることを意識しなければならない」としています。

星野リゾートでは、「リゾート運営の達人になる」というビジョンを掲げているそうです。本来、このビジョンを到達点として行動すべきところが、計画通りに行動することを優先することで、その判断にぶれが生じてしまうということです。
「予算が決まっていて、それを計画通り消化するために本来遣う必要のない無駄なお金を遣ってしまう」というのはその典型です。

一方で「会社の成長に計画は不要である」の記事の中で、LINE社長の森川亮氏は「変化が速い分野で勝負する企業にとって、計画を立てることにあまり意味はない」としています。


一方はリアルコミュニケーションでのサービス提供が主の企業であり、もう一方はバーチャルコミュニケーションのサービスを提供している企業です。異なるサービス形態で成長を遂げている企業の「計画」に対するスタンスが、いずれも「計画に囚われてはいけない」といったニュアンスであることはとても興味深いと思います。

目標を達成するため、計画通りに物事を進めるために、本来目指すべき姿や大切にすべき考え方をないがしろにしてしまうというのは、予算消化の例だけでなく結構ありがちです。

大切なのは、「変化に対応する」という意味で、常に計画を修正しながら「走りながら考える」ことなんじゃないかと思います。「朝令暮改」大いに結構、といったところでしょうか。

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4 コメント

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大事なのは、原点である目的 (鴨志田)
2015-02-16 00:41:54
ドラッカー氏は、著書の中で、「状況が変わったら、目的に戻り、目標を見直すことが大事」と、確か書かれていた記憶があります。目標を達成することが大事ではなく、状況に応じて、柔軟に目標も変えることなのですが、目標を変えるとは、達成魏実を変える、達成水準を変える、達成方法を変える・・・いろいろな側面があると思います。
ブログを拝見していて、このドラッカ―が書かれていたことを思い出しました。
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計画の使い方 (ひのっち)
2015-02-16 19:27:42
こんにちは!
14期生の日野卓郎です。
ブログを楽しく読ませて頂きました。

業種やその会社の置かれた
状況によって、計画の意味合いも
変わってくるといったところでしょうか。とすると、なぜ計画は必要なのか?を従業員各自がしっかりと理解をしていないといけませんね。
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朝令暮改 (三好)
2015-02-16 21:39:08
昔は朝令暮改と言えば、あまりいい意味でなかったですね。今は変化が早いので、想定と違えば即修正、が合ってる気がします。
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コメントありがとうございます (高橋)
2015-02-17 06:31:10
鴨志田先生の仰る通り、まず「理念」や「ビジョン」など、軸があって(≒目的)、それを判断の拠り所として目標や計画は柔軟に変化していくものだと思います。

そして三好先生、ひのっちも言われるように、この「変化」について、関係者が腹落ちしていることが重要だと思います。

もともとの良くない意味での「朝令暮改」じゃ、コロコロ変わって振り回されて大変!ではありますが、誤りを素直に認め訂正したり、「陳腐化した目標や計画」に固執しないことの方がより重要なんじゃないかと思います。
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