みなさま、こんにちは。
14期生の高橋裕司です。
今回はDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2015年2月号の特集「目標達成」から。
本特集の「数値で管理すべきは結果よりプロセスである」の記事の中で、星野リゾート社長の星野佳路氏は「目標」について、「売上げや利益や件数などを目標にするのではなく、ノウハウを進化させて、競争力を高めることを目標にすべきである」と述べています。
また、「目標」とセットで考えられるものとして「計画」について、「計画に囚われるあまり、人間の行動や判断を狂わせることを意識しなければならない」としています。
星野リゾートでは、「リゾート運営の達人になる」というビジョンを掲げているそうです。本来、このビジョンを到達点として行動すべきところが、計画通りに行動することを優先することで、その判断にぶれが生じてしまうということです。
「予算が決まっていて、それを計画通り消化するために本来遣う必要のない無駄なお金を遣ってしまう」というのはその典型です。
一方で「会社の成長に計画は不要である」の記事の中で、LINE社長の森川亮氏は「変化が速い分野で勝負する企業にとって、計画を立てることにあまり意味はない」としています。
一方はリアルコミュニケーションでのサービス提供が主の企業であり、もう一方はバーチャルコミュニケーションのサービスを提供している企業です。異なるサービス形態で成長を遂げている企業の「計画」に対するスタンスが、いずれも「計画に囚われてはいけない」といったニュアンスであることはとても興味深いと思います。
目標を達成するため、計画通りに物事を進めるために、本来目指すべき姿や大切にすべき考え方をないがしろにしてしまうというのは、予算消化の例だけでなく結構ありがちです。
大切なのは、「変化に対応する」という意味で、常に計画を修正しながら「走りながら考える」ことなんじゃないかと思います。「朝令暮改」大いに結構、といったところでしょうか。
ブログを拝見していて、このドラッカ―が書かれていたことを思い出しました。
14期生の日野卓郎です。
ブログを楽しく読ませて頂きました。
業種やその会社の置かれた
状況によって、計画の意味合いも
変わってくるといったところでしょうか。とすると、なぜ計画は必要なのか?を従業員各自がしっかりと理解をしていないといけませんね。
そして三好先生、ひのっちも言われるように、この「変化」について、関係者が腹落ちしていることが重要だと思います。
もともとの良くない意味での「朝令暮改」じゃ、コロコロ変わって振り回されて大変!ではありますが、誤りを素直に認め訂正したり、「陳腐化した目標や計画」に固執しないことの方がより重要なんじゃないかと思います。