こんにちは、事務局の永岡伸一です。
私の趣味はスキューバーダイビングです。沖縄で楽しむ夏のレジャーの一つと捉えている方も多いと思います。実は関東近郊でもダイビングを楽しめる場所はあります。千葉県房総半島や静岡県の伊豆半島が有名です。前日に1泊するか、始発電車で現地入り。駅までダイビングショップに迎えに来てもらい、港に直行。他のメンバーと現地で合流。船で沖合に出てダイビング。午後3時から4時くらいには終了して東京の自宅に帰る、という日程がほとんどです。土日にゴルフを楽しむ感覚に近いのではないかと思います。
先日、伊豆半島南端の下田市にある神子元島(みこもとじま)に行ってきました。下田市はペリーが黒船で来航し開国の切掛になった歴史的な場所です。実はハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ:以下「ハンマー」)の大群を見ることができる場所として、ダイバーにとっては全国的に有名です。
夏はハンマー達が浅い水域に上ってくる時期です。全国から大勢のダイバーが神子元島に集まります。港から出港できる船には限りがあり土日の予約はすぐ埋まります。そのため今年は平日に休暇を取って行くことにしました。
しかし今年はインバウンドの波が押し寄せていました。関東近郊のダイビングは、漁船を改造した中小型船を利用します。沖縄などのリゾートと違い、荒っぽい雰囲気です。世界各国のダイバーがウェットスーツに身を包み、船の中を寿司詰めで座っている光景は中々シュールです。私自身も外国人に間違われ、席をずらすお願いをされたときは、何度も「エクスキューズ、ミー」と声を掛けられました。
潜る前に、潮流やルートについてガイドが事前に皆に伝えます。簡略な海底地図を使い、身振り手振りを駆使しながら、最低限の英語で解説していました。船上なのでパワポなどありません。いったん海に潜ったら会話もできません。港から潜るポイントに到着するまでの数分間が勝負です。3分間スピーチです。さらにガイド1人に顧客4~5人がつきチームを組みます。スキルや体重など同じくらいの方を集めます。最も危険なのは海中で行方不明になることです。泳ぐスピードを均等にしてチームが逸れにくくします。様々な国の方が集まると体格や所持品(カメラなど)も相当にばらつきます。ある方は10キロくらいの大型カメラを持っていました。神子元島の海域は潮流が複雑なため一定経験を持つダイバー以外参加が禁止されています。ベテランではあるようですが、どのくらいの泳力なのか判断がつかず、ガイドさん方も組み合わせに苦労されたようです。
ダイビング自体は非常に楽しく、たくさんのハンマーの群れを見ることができました。その後、ガイドさんにお話を伺いました。海外の方の休みは長期の方が多く、連続して予約するそうです。各ショップも国際化に向けて、様々に努力されている姿が印象的でした。診断士として私も負けないように、スキルアップに励みたいと思います。
私も学生時代に沖縄の久米島でライセンスをとって潜ってました。もう30年近くご無沙汰してます。ブログを読んで久しぶりに潜りたくなりました。(もう10kg位の錘を巻かないと沈めないかも・・)
関東でのダイビングにも外国人観光客の方がたくさんいらっしゃるとは、驚きです。
地方にもインバウンド効果が及ぶのは良いですが、受け入れ側も確りとした準備が必要ですね。