講師の亀田です。
前回にひき続きディズニーリゾートの行動基準「SCSE」についてお話したいと思います。
今回はそのうちの「S」についてです。
こちらは「SHOW」ではなく、「Safety」の頭文字になっています。
つまり、一番大切なことは、ショーをどのように見せるかではなく、お客様の安全を第一に考えるということなんです。
昨年の大震災の際は、SCSEが徹底されていたため、安全をまずは考え、キャスト(アルバイト)の判断で、お店にあるキャンディーやクッキーなどの食品を配ったり、頭を守る防具としてぬいぐるみを配ったりしました。
普通であれば、売り物の商品をアルバイトの判断で配るという発想や行動はできないと思います。安全を第一にとにかく考えると、行動基準がたたきこまれていた成果といえますね。
なお、ディズニーリゾートのホームページには、以下のようにSafetyについて解説がされています。
「安全な場所、安らぎを感じる空間を作りだすために、ゲストにとっても、キャストにとっても安全を最優先すること」
ところで、安全重視と、キャンディは、どのような因果関係があるのでしょうか?
このことは、販売されているアメを配るという利益を失うことよりも、お客様の生命を守る(=安全を守る)ことを
何の躊躇もなくアルバイトが優先をさせたという良い事例です。
今度、仕事で、ディズニーランドに行くかもしれません...嬉しい仕事ですね。