こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。
20期生の3分間プレゼンテーションが始まりました。
3分間は、意外と短いですね。今回は、私自身の経験をもとに、その3分間で説得力のあるプレゼンテーションにするためのコツを以下に紹介します。
【事前準備】
1.話すテーマと聞き手に伝えたい結論を検討する
2.構成(骨格、全体の流れ)を考える
例1)序論⇒本論⇒結論
例2)結論⇒本論⇒結論(3分間は意外と短いので、先に結論を伝え、最後でもう一度伝える方法も有効である)
例3)起承転結 など
3.プレゼンテーション原稿は、600文字~660文字程度の分量を準備する(200文字~220文字/分が目安)
4.説得力を高めるためには、論法を意識して文章化する(原稿作成)
例1)経験談をもとに、考察した内容を伝える(帰納法的展開)
例2)新たなチャレンジについて語る(きっかけ、こんなメリットもあるが逆にこんな制約事項がある、だから、このことに留意している……弁証法的展開)
例3)最近読んだ本の紹介となぜその本を紹介したのか(因果関係論的展開) など
5.プレゼンテーション原稿を書き上げたら、縦書きに編集しなおす
6.キーワードをマーキングする
7.意味のある塊(=フレーズ)の区切りを見つける
8.原稿を黙読して、字面をチェックする
9.さらに、黙読をして、意味を理解する。最低でも3回は黙読をする
10.今度は、声に出して読み、それを録音し、再生して、時間配分が妥当かどうか確認する
11.さらに、録音-再生を続けて分かりやすい話し方をしているか、メリハリ(抑揚)のある話し方になっているかをチェックする
12.原稿なしでも、話せるようになるまで、音読を続ける
13.スマホなどで自分の顔を録画し、口が開いているか、明るい表情で話をしているかチェックする
14.今度は、全身がうつる鏡の前に立ち、立ち姿勢をチェックする。両足に均等に体重を乗せる
15.就寝時、仰向けの状態で、ゆっくりと腹式呼吸を行う。吸う時間の倍の時間をかけて吐き出すことを意識する
【当日】
1.挨拶を行いフルネームで自己紹介する。ややゆっくりと最後まで、同じトーンで!
2.自己紹介は、フルネームに一言添える工夫も!
3.聞き手との一体感をつくる
4.Z型のアイコンタクトを意識する
5.最後列まで、山なりに声を届ける
6.とくに語尾を聞き手に届ける
圧倒的に、事前準備のが多いです。また、「書く」の講義で学んだテーマの設定、論理構成、論法を活かせることにお気づきでしょうか?
3分間のスピーチ、その準備時間は人により異なりますが、1時間から2時間ぐらいはかけたいですね。準備時間をかけた人とそうでない人は、当日の心理的余裕に違いが表れると思います。
私自身も、プレゼンテーションは、得意ではありません。これまでに場数を踏むことや、ボイストレーニングを通じて「伝わる話し方」を学んできたことから多くの気づきを得てきました。声とコンテンツ、プレゼンテーションには、両方とも必要不可欠な要素ですね。
当塾では、「声」にも重きをおいています。
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幸か不幸か、今回の講義欠席で私の番が次回となりましたので、あらためて修行して臨みたいと思います。
次は文字数を減らして、ゆっくり話すことを目標にしたいと思います。
コメントをありがとうございました。
私も、ボイストレーニングを受けなければ……というか、宮崎絢子さんと出会っていなければ、事前準備としての15項目は、書きだすことができなかったでしょう。原稿は縦書きというのも、宮崎先生のお教室の原稿は、いつも縦書きになっていることから気づきました。横書きの原稿、平たんな読み方になってしまうのだそうです。
大井さん、
次回、プレゼンテーションなのですね。少しでも、参考にしていただけたら嬉しく思います。
青木さん、文字数1000文字は多いですね。300文字/分は、ナレーション原稿を読み上げる場合のスピードです。プレゼンテーションでは、間も入ります。もしかしたら、聞き手に問いかけるかもしれません。これらを考慮すると200文字/分が良いかと思います。3分間プレゼンテーションは、自宅でも、一人でも練習できます。頑張ってくださいね。
これを実践すれば質の向上は望めそうですが、実践するのは簡単ではなさそうだと感じました。
次回の3分間プレゼンの担当ですので、心してかかりたいと思います。
姿勢や口の開き方はあまり自信がないのですが、当日は意識したいと思います。
今までは原稿を作り、タイマーで時間配分を確認しながら音読することのみを事前準備としてきました。
鴨志田先生のブログを読み、視線の写し方、表情、声といった点を意識していなかった自分がいることに気づきました。
プレゼンの事前準備の際は、各項目をチェックしていきたいと思います。
コメントをありがとうございました。
私は、話をすることが仕事なのに、何を話しているかまったく伝わらないと指摘をしてくださった方のおかげで、ボイストレーニングに出会いました。
自分は声量がないと思っていたのですが、実は、①腹式呼吸ができていない、②姿勢が悪い、③口が開いていないのが原因と、宮崎絢子先生から指摘をいただきました。
しばらくは、基本発声の練習。その次に、ナレーションのクラスに通い、あとは、2年1度の朗読コンサート(発表会)に出ることで、短期間の集中トレーニングをするということを続けてきました。
朗読は、演劇とはことなり、本番でも、台本をもって読みます。文字を読むときは、縦書きが原則であり、声で情景を伝えるために、出演者は、みんな、台本に、いろいろなチェックをしていました。
上記の15項目は、これらの経験から、生まれたものです。
声を使って、相手に伝えるということは、とても奥が深いですね。ご参考まで。