こんにちは、13期生の服部伸一です。
■私事ですが・・・
来月(4月)の自社の部会(といっても20人くらいですが)で、30分程の講演をやることが正式に決まりました。
内容は「何でも良い」とのことでしたが、その後に行うグループワークのテーマが「どのように売上利益を上げるか」にする予定とのことだったので、それとリンクさせて「売上とは?利益とは?」という内容にしようかと考えています。
あまり長い持ち時間ではありませんが、損益計算書でいう営業利益くらいまでの部分を「売上・費用・利益の関係」から始め、実例を織り交ぜながら単純化して説明をしようかと考えています。
自社に提案したこと(社内勉強会の立ち上げ)が少しずつ実現していきそうです。
■これ分かりますか?
話はガラっと変わりますが、宇都出雅巳さんという速読を試験勉強に活用して2ヵ月で行政書士試験に合格した”強者”が出した本を読む機会があました。
「どんな本でも大量に読める「速読」の本(大和書房)」に速読のメカニズムが書いてあり、思わず「なるほど」と唸ってしまったことがあったので、少しだけシェアしたいと思います。
※私は皆さんに速読をお勧めしているのではありません、念のため。
次の語順が崩されたことわざは何でしょう?
に上も三の石年
正解は「石の上にも三年」です。
では同じように、次のことわざは何でしょう?
1)産はな者心き恒しな恒
2)を闔の寸す制開五鍵
3)て吹に膾りく羹を懲
私には全く分かりませんでした(正解は文末に)。
■頭の中のデータベースを見ている
「石の上にも三年」にすぐに変換できたのは、「石の上にも三年」ということわざを知っていたからです。例えばお店でメニューを見たとき、
刺身定食 1000円
鍋焼きうどん 900円
1文字1文字を読まなくても一瞬で理解できます。それも同じメカニズムです。
人間は外部の情報を見ているようで、実は頭の中にある情報を見ていると言われます。
1)~3)のことわざは、頭の中に情報がなければ当然変換することさえできません。「知らないことはどうやっても分からない」のです。
また、著者は速読力を次の式で表しています。
速読力 = 速読技術 × (知識・情報・経験などの)ストック
つまり、速読には視線を早く動かす、ページ全体を見る、速くページをめくる、そういうスキルだけでなく、内容を理解するための既有知識も必要だということです。
ちなみに「速読」の文字を、例えば「分析」や「理解」「助言」「対応」などに変えてみると、この式は他の事柄にも応用できそうですね。
■既有知識は大切、活用するのはもっと大切
中小企業診断士の学習をしてく中で経営に関する知識ストックは確実に増えたはずですし、今後自身にさまざまな「ストック」が増えることで、新しい理解や解釈を得ることもできると思っています。
やはり中小企業診断士としての「ストック」は、今後の活動や取組みを通じて増やしていかなければならないなと感じます。
そしてその「ストック」を自分の中だけに抱えておくのではなく、やはり次は「誰かのために」活用することがもっと大切なことですよね。
まずは5月くらいに「ソフトウェア業”人財”化戦略アドバイザ(これは現在の個人名刺に書いてある肩書きです)」としてブログ等で情報発信が開始できたらいいなと思い、ひそかに準備中です(あ、言ったら「ひそか」にはならないですね、でも公表することが自分の尻を叩くことにもなりますし)。
関連する書籍を書店やブックオフでイイ気になって買い過ぎて本棚に入りきらない状態となり、今は窓際で「積読(つんどく)」になっています・・・。
それと何となく避けていた実務従事案件にも応募するなど、実践しながら「学ぶ」機会を得ようとも思っています(もちろん今は”企業内診断士”なので、その制約下でできることになりますが)。
■最後に上の正解です
1)恒産なき者は恒心なし
2)五寸の鍵開闔(かいこう)を制す
3)羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く
参考になりました。有難うございます。
その姿勢を見習いたいです。
速読のストックの話は私もなるほどと思いました。