みなさんこんにちは。
稼プロ!19期の森です。
さて、建設キャリアアップシステム(通称CCUS)ってご存知でしょうか?
CCUSは、「建設技能者の保有資格・社会保険加入状況や現場の就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積して活用する仕組み」であり、主に「技能者の能力・経験等に応じた適正な処遇改善につなげる」ことを目的としています。物理的に技能者個人がカードを持っていて、モデル的な現場では、端末にタッチすることで自動的に就業履歴が記録されたりするようです。会社単位ならその集合が会社の施工能力を表すので、適正額での受発注を促進することも期待されます。
究極は「若い世代が安心して働き続けられる建設業界を目指す」というものなのですが、これを普及していくために、私の所属行政では助成金の優遇(金額上乗せ)や、人材確保の面での支援などを行っています。
ところでこういったシステム、他業種でもどんどんやればと良いのに、と思いますね。
この30年賃金が上がっていない日本の要因の一つが、賃金交渉をあまりしない日本の労働者にもあるとも言われています。なのでこういったシステムを使ってでも、一定のスキルを有する従業員には相応の処遇(賃金)をということで業界全体で底上げしていけば、雇用環境の改善、さらには人材難の解消にもつながるかもしれません。
様々な業界が人手不足で困っていると言います。ホテルや民宿の従業員は時給1500円では応募がない、と嘆く新聞報道もありました。実際労働参加率は増え続けていてそろそろ限界かもしれず、これ以上は賃金を上げたからと言って人が集まるともかぎりませんが、今いる従業員の処遇を改善する→生産性を高めなければならない→必要な投資をする、ということも、企業任せではなくて、業界を挙げて促してくというこが今日本に必要なんじゃないかなと思います。
私は、日本人らしからぬ賃金交渉するタイプかもしれません。