東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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先人から学ぶ「覚悟とリーダーシップ」

2018-02-18 10:00:00 | 17期生のブログリレー
皆さん、こんにちは。2月18日(日)担当の17期生山田隆司です。
本日もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。


稼プロ!の講義では、東京診断士協会中央支部の事務所を多く利用しております。
事務所は東京メトロ 日比谷線「小伝馬町」駅より徒歩2分にあり、
最寄りの小伝馬町駅はよく利用させて頂いています。

先日少し早く着いたときに「小伝馬町駅」付近を散策することがあるのですが、
そこで「十思公園」を見つけました。

小さな公園ですが、知っている方もおられると思います。
「伝馬町牢屋敷」跡地で、吉田松陰先生終焉之地として有名な場所となります。

そこで今回のテーマは、吉田松陰先生から学ぶ「覚悟とリーダーシップ」について、考えてみたいと思います。


1.吉田松陰先生のリーダーシップとは?
明治維新の礎を築いた吉田松陰先生には、数々の逸話や名言を残しています。
吉田松陰先生のリーダーシップとは、いったいどういったものでしょうか。

まずリーダーシップには、影響を受けて付き従うフォロワーの存在が不可欠になります。
では、吉田松陰先生の何が、ここまで多くの人を魅了したのでしょうか。

文献などから自分なりの結論は、「志」と「行動力」の2点ではないかと考えます。

2.吉田松陰先生が慕われる要素とは?
自己と向き合い常に学ぶ姿勢と、仲間を思いやり尊重する姿勢が、「志」のベースになっていると考えます。
これは、短期的な自利の損得より、長期的な利他の精神を表しているのではないでしょうか。

それに加え、湧き上がる情熱から、思いを実際に「行動力」として実行されていることが挙げられます。
松陰先生の教えと行動を共にして、一緒になって人の可能性を引き上げてくれる存在といえます。

二宮尊徳の名言にこのような言葉があります。
「世の中は、知恵があっても学があっても、至誠と実行がなければ、事は成らない。」

まさに、それを体現したのが吉田松陰先生ではないでしょうか。

3.「志」と「行動力」がわかるエピソード
ここでは「志」と「行動力」を示す有名なエピソードを3つご紹介したいと思います。

①江戸時代の兵学の最高峰である山鹿流・長沼流を収めるも、西洋列強の先進文明に対して圧倒的な差を痛感する。
②外国留学を決意し、下田港のアメリカ軍艦ポーハタン号に乗り込もうとしたが、拒絶され投獄。
③叔父が主宰していた松下村塾の名を引き継ぎ開塾する。幕末から明治にかけて活躍した人材育成の場であった。
 教育スタイルは一方的に師匠が弟子に教えるものではなく、松陰先生が弟子と一緒に意見を交わしたり、
 文学だけでなく登山や水泳なども行なうという「生きた学問」だったといわれている。

このように、未来のため・人のために尽くし、行動し続けた偉人はいないのではないでしょうか。

4.変革の時代の現在に必要なものとは?

変革の時代にあって、改めて「志」の重要性を強く感じました。
吉田松陰先生から学ぶ、変革の時代を生きる視点を、自分なりにまとめてみました。

①動きながら準備する勇気をもつ。
②自分の信じた生き方を大切にする。
③慣れ親しんだ場所から飛び出て自分の殻を破る。
④傷つくことを恐れず自分が先頭を切る。
⑤残りの時間を意識して、今この瞬間を精一杯生きる。


ここで留魂録より、吉田松陰先生の辞世の句をご紹介いたします。

  「身をたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂」

いかがでしょうか。吉田松陰先生の志が感じましたでしょうか。
先人が守り作ってきた今の状況に感謝して、大和魂を引き継ぎ、
次の世代のためにも、これからも今自分ができることを自問自答していきたいと思います。


出所:池田貴将著(2013)『覚悟の磨き方 超訳吉田松陰』サンクチュアリ出版
出所:留魂録 全文 現代語訳
URL:http://shashinsozai.blog97.fc2.com/blog-entry-127.html
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2020東京と診断士 でも今は平昌

2018-02-17 16:33:27 | 17期生のブログリレー
皆さんこんにちは。
稼プロ!17期 永井裕介(介さん)です。

平昌オリンピックが開幕。
ジャンプの高梨沙羅ちゃん、スケートの小平奈緒ちゃん、高木美帆ちゃん、よかったね!
かつての悔しい思いを乗り越えたからこその大きなご褒美です。
おじさんは実の娘のことのように喜んでいます。

競技だけでなく、韓国の風土や食を知るのも楽しみの一つです。
2月の平均最低気温はマイナス10℃。
マスコットキャラクターが虎って… 韓国に虎がいるの? 
キムチやチゲだけでなく、平昌ではそばやイカ天など日本と同じ食文化があるとか。
「開催国をもっと知りたい!」。他国の人々が思う絶好のチャンスがオリンピックです。

さて2020東京。
インバウンド数は開催決定前トレンドに対し倍増の3,600万人強が見込まれています。
(「2020年までの訪日外客数の推移と予想」(みずほ総研Oneシンクタンクレポート))
これは各国のニュースなどで日本を紹介するシーンが多くなることの効果です。
頼んでもいないのに無料で日本を宣伝してくれるため「もっと日本を知りたい!」人数が世界的に増加します。

ちなみに「日本でやりたいこと」の1位は「日本食を食べる」こと。寿司、ラーメン、天ぷらなど既に海外でもポピュラーですが、是非本場で食したいという願望の表れです。

では受け入れる日本の飲食店の準備状況はどうか。
メニューやホームページの外国語表記やカード決済等のキャッシュレス化など課題は山積みです。一方で既にインバウンドの大きな波は押し寄せていて2017年は対前年伸率20%。東京都の「インバウンド対応力強化支援補助金」活用など早めの準備が必要となります。

この機に日本食の海外進出を狙うことも効果的です。2017年の食品輸出額は前年比7.6%の伸率です。今後世界的な日本食ブームとオリンピックの相乗効果で更なる伸張が期待できます。日本酒など「ジャパンブランド育成支援」や「地域資源活性化事業」を有効に利用し海外進出を展開している日本企業も数多くあります。

中小企業診断士としてこういった諸課題のお手伝いができればとてもハッピーですよね。

と、2月6日付けの同ブログ、渡邉さんの「執筆企画頑張ります」にプレッシャーを受け、東京オリンピックにおけるビジネスチャンスをあれこれ調べ考えはじめました。

て、書いている間に男子フィギュアスケートで1・2フィニッシュ!
やっぱり今は執筆企画より平昌が優先です。
あと1週間はどきどきワクワクの応援に集中させてください。
頑張れニッポン!!
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執筆を終えての感想

2018-02-16 22:20:12 | 講師大草からのメッセージ

こんにちは。講師の大草です。

前回のブログで執筆したことを述べましたが、それが冊子(企業診断ニュース)となり、
自宅に届きました。書いたのは特集記事です。
書いた記事がこうして形となるのは嬉しいですし、記事を読んで感想を下さった方もおり、
ありがたく思っています。

3年ほど前にも同じテーマで特集記事を書いており、今回はその続編です。
前回と比べて、今回は企画が採用されてから原稿を提出するまでの納期が短く、
半分の期間での執筆となりました。
この期間で書き上げることができるか不安も感じましたが、間に合わせることが
できましたし、最後の最後まで皆で校正をしていたので、良い記事になっている
のではないかと思っております。

今回の執筆中は、要所要所で対面で打合せをしていたのですが、対面での打合せは
非常に効果的で、これによって短い期間でも書き上げることができました。

打合せで、各自が担当する記事のレジュメが固まりましたし、
皆が同じゴールに向かって執筆することができていました。
また、特集記事は全体で1つの記事ですので、全体の整合性がとれていることが
大事です。章ごとに独立しているわけではないですし、各自が書きたいように
書けるわけでもありません。
対面で話し合うことで、内容や構成を大きく変える場合も、全体の整合性を
とりながら修正することができていました。

私個人としては、前回の執筆の経験も役立ちました。前回で、企画提出~冊子に
なるまでの一連の流れを経験していたことが大きかったです。
この経験をもとに、執筆のスケジュール感や苦労するポイントを考慮しながら
取り組めたからです。

企業診断ニュースに限らず、今後何らかの執筆をしていきたいと考えている方には、
企画~出版されるまでの一連の流れを一度経験しておくことをお勧めしたいです。
その際、とりまとめ役を担い編集社との窓口となると、大変さは増しますが、
より多くの学びにつながり今後に生きてくると思います。

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将来の食料は昆虫?

2018-02-15 12:59:24 | 17期生のブログリレー

突然ですが、皆様は「昆虫食」(ENTOMOPHAGY:エントモファジー) をご存知でしょうか。

私の場合は、以前に現職の営業活動で東大農学部様に伺った際、
社会課題である将来の食糧難とその対策についてを見聞きする機会があり、
昆虫食を知るきっかけとなりました。

FAO(国際連合食糧農業機関)が2014年に論文を発表し、昆虫食が注目を集めました。
論文では、2050 年までに世界の人口が 100 億人を越え、食糧が現在の1.5-2.0倍必要になる、
その解決策として、栄養価の高い昆虫類の活用が考えられると記載されております。

以下の昆虫食の主な特徴とともに、相乗効果として、
飼育などの産業化による新たな雇用や収入を生むほか、
牛などの家畜より飼料が少なくて済み、温暖化ガスの排出量を減らせるとも記載されております。

<昆虫食の主な特徴>
1. 昆虫のたんぱく質含有量は牛の 7倍以上
2. 必要な餌は牛の 1/10 以下
3. 必要な水は牛の 1/50 以下
4. 排出するガスは牛の 1/11 以下
5. 必要な面積は牛の 1/8 以下
6. 必要労働時間は牛の 1/20 以下


他方、読むと今後が不安になる書籍
「2052 今後40年のグローバル予測」(著者:ヨルゲン・ランダース)でも
2052年の食料不足が記載されており、
また、昨年10月に公開された映画「ブレードランナー2049」では、
気候変動で食糧難となった2049年の世界が描かれております。
映画内で、食卓には動物性たんぱく質が豊富な幼虫が登場したりするなど、
社会課題である食糧難とその対策などが身近に感じられるようになってきました。

そのような中、ネットなどで近未来の食材を調べると、
「微細藻類」(ユーグレナ⇒ミドリムシ)、「ソイレント」(栄養機能食品の飲み物)、
「人口培養肉」など、様々な食材が生まれつつあるようですが、
個人的には、「昆虫食」は名称にインパクトがあり、興味をひかれました。
※尚、近未来の食材確保の「方法」としては、
 LED照明を用いた室内農業や、
 IoTやAI・ロボットなどを活用した農業のデジタルトランスフォーメーションなども
 有効とされているようです。

さて、海外に目を向けると、
世界では少なくとも、20億人が約1,900種類の昆虫を食用にしているようです。

近隣国のタイでは、スーパーやコンビニでBBQ味のクリスピーな蚕(カイコ)が
手軽なスナックとして売られおります。
韓国では、これまでイナゴや蚕を食用としており、
今後、政府が積極的に昆虫食の研究や開発を支援する予定のようです。

アメリカでは、昆虫食ベンチャーであるアスパイア・フード・グループ社やエクソ社が、
きたる飢餓に向けての栄養補給源として、70%がタンパク質でできているコオロギを
極力感じさせないようにデザインした以下の商品の開発・販売をしています。

<アメリカで開発・販売されている昆虫食>
 1.BBQ味やサワークリーム&オニオン味のコオロギスナック
 2. 粉上にした昆虫を混ぜて栄養価を高めたパワー小麦粉
 3. コオロギの粉末入りのプロテインバー

なお、余談ですが、昆虫食でネット検索をすると、
国連が推奨する10の食用昆虫なるものが出てきました。

<国連が推奨する10の食用昆虫>
 1. タランチュラ
 2. ミルワーム(ゴミムシダマシ)
 3. カメムシ
 4. シロアリ
 5. イモムシ
 6. バッタ(チャプリネス)
 7. サソリ
 8. ハチ
 9. コオロギ
 10. ゴキブリ

上記10のゴキブリはもちろんですが、各昆虫の写真を見ますと、
特に2の映像が衝撃的で、どうにも食べられそうにありません。

※さらに以下のようなサイトもありました。
・昆虫食の通販ショップ
・死ぬまでに食べたい美味な虫10!

一方、国内においても、海のない長野県では、古くから貴重なたんぱく源として
イナゴや蜂の子、ざざ虫などの虫を食してきた文化があります。

昆虫食文化を持つ長野県伊那市では、「大昆蟲食博」が5月7日まで開催されており、
昆虫の試食ができるイベントも開かれているようです。
是非みなさまも体験してみては如何でしょうか。

また、最近の昆虫食の事業化の動きとして、
「Future Insect Eating」や「ECOLOGGIE」というプロジェクトが、
コオロギの大量生産技術の確立と、昆虫食や養魚飼料としての普及を目指すとともに、
「MUSHI Kitchen」という昆虫食専門のキッチンとレストランを近々オープンする
などがあるようです。

同プロジェクトでは、昆虫食について、実店舗やブランディングなどの活動を通じて、
「知ってもらう」、「体験してもらう」(一口食べてもらう、調理してもらう)ことを拡大し、
エンターテイメントとしてではなく、健康食、未来食として社会に認知され、昆虫食の地位を上げ、
新たな食文化として定着をさせたい、という思いがあるようです。

尚、別の研究では、昆虫食は持続が不可能な食材であり、食糧難の抜本的な改善策とはならない、
との見方をするものもありました。
食品研究を行うデンマークの非営利組織が昆虫食についてをまとめた本の中で、
昆虫を大量生産すれば、餌である穀物なども大量に必要となり、その結果、
従来のタンパク源よりも持続可能性が高いとは言えなくなると主張しています。

まだ十分に試行錯誤がなされていない未知の分野だけに、
昆虫飼育の産業化などが進展した場合、
従来の生態系を破壊する、生産活動に必要となるエネルギーがこれまで以上に増加する
温暖化ガスの排出量が増えるなど、
環境への負荷やコストが高まってしまう、他の家畜と同様の持続可能性に留まるものと理解をしました。

よって、昆虫食については、
大規模な食糧供給源であり食糧難を救う救世主、といった極端な見方や過度な期待をするのではなく、
あくまで、タンパク質が豊富な食材の一つとして、
牛・豚・鳥・魚などといった分類に新たに「昆虫」が加わるというぐらいの見方が妥当かもしれません。

現在、飲食店の診断実習をさせて頂いておりますが、
将来の飲食店の診断において、昆虫食のメニューを目にする時代が来るかもしれません、
と無理やりまとめ、締めくくらせて頂きます。
気持ち良くない話に最後までお付き合い頂き、有難うございました。

 

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効果は如何に?

2018-02-14 09:00:00 | 17期生のブログリレー

17期の荒井です。

 

 つい最近ですが、「SIXPAD」買ってしましました。あのレアル・マドリードのクリスティアーノロナウドがブランドキャラクターを務める、「装着するだけで筋肉が付く」効果がある、とされる製品です。果たして本当に私の腹筋は6つに割れるのでしょうか?結果は後日お知らせします。

 さて、「SIXPAD」は実際に使用している人に勧められて、販売員さんの説明を聞き、試着した上で購入しましたが、購入までの経緯で、こんな怪しいものを造っているのはどこの会社なのか気になりました。調べると名古屋市に本社を構える「株式会社MTG」という企業です。

 代表取締役社長の松下 剛氏が1996年に創業した会社で、現在は年商300億円、グループの社員数が1000人を超えるなど、急成長を遂げています。 

同社のHPによると、「美容機器・医療機器・健康機器(ハード)と化粧品(ソフト)の企画・開発・製造を柱に、多くのマーケットに向けてそれぞれにブランドを創造し、提案する。東京大学・京都大学・名古屋大学などの研究機関や他企業との共同開発を行うなど、「インキュベーション・マーケティング・ブランディング」の3つの視点を融合した事業ビジョンを行う」、と自社を紹介しています。

 代表的な商品は、2004年から開始した「宅水便のキララ」。ウォーターサーバーを家庭に設置するという発想はこれまでなかったと思います。イメージキャラクターは浅田真央。世界的歌手のマドンナと共同開発のMDNA SKIN」という化粧品及び美容器具、そしてSIXPAD」と、マーケティングがインキュベ―ティブかユニーク、世界的なアーティストやスポーツプレイヤーをキャラとしたブランディング、と資本金1億円の会社としてはかなり大胆な戦略を採っています。日本のこれからの製造業の方向性を示している企業といえるかもしれません。

 「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者で法政大学院の坂本光司教授は、「企業は市場創造業」でもある、と述べています。「企業はいつの時代も、そのときどきの社会や国民的生活ニーズにマッチした市場を創造し、マネジメントしなければならない。これを怠ったり無視したりすれば、やがてその企業は消滅する。」株式会社MTGは、市場創造に近いことを成しているかもしれません。新しい製造業の形として注目したいと思います。

 なお、坂本教授は今年3月で大学院を退官されます。最終講義は317日で、私も傾聴させていただく予定です。「SIXPAD」の効果とともに注目です。

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