お疲れ様です。17期錦織です。
今日のブログは、グッドライフアワードという、環境省の行っているアワードで、最優秀賞を受賞された、(株)パン・アキモトの秋元社長のお話をご紹介いたします。
(株)パン・アキモトでは、パンの缶詰という商品を扱っていて、「救缶鳥プロジェクト」という取り組みの中で、備蓄食品であるパンの缶詰を、期限が切れる1年前に下取りして、その下取り品を、世界中の被災地や紛争地などに、支援品として贈っています。言葉にすると簡単な仕組みなのですが、
・同社の備蓄食品(パンの缶詰)が生まれるまでの苦労、
・備蓄品を下取りするための、配送費などを抑えた仕組み
・支援品を海外に送るための、コストがかからないようにするNGOとの連携など、
受賞しているキラキラした表面には見えてこない、とても地道な根回しや、努力をしています。
このパンの缶詰の「備蓄食品」という点において、同社がつくるまで、90年代は、乾パンが、備蓄食品の主流だったそうです。このパンの缶詰を、当時の関西大震災の被災者からの願いということで、おいしい保存食をめざし、作り出したのですが、できるあがるまで、缶詰め以外にも、100回以上のさまざまな種類の試作品を作ったそうです。
救缶鳥プロジェクトにおける仕組みにおいても、配送業者などと、価格やプログラムにおいて、度重なる交渉、根回しをつづけたそうです。
また、支援品を海外輸送する際も、NGOと連携し、日本、現地とで連携をして、コストをおさえる工夫をされているとのことです。
これらの苦労も、短期間にさくっとできたわけではなく、手を替え品を替え、あらゆるアプローチをして実現したとのことで、このあきらめない原動力は、夢を持つことであり、その夢をいつも意識できるように見えるものを持つ、また、成功するためのキーは、応援したくなるような取組であることをアピールして、周囲の関係者、お客様にも、お金以外のメリットを提供しつつ、応援者になってもらうこと、であるとのことでした。
これは、診断士にもつながっていることで、夢をもつこと、応援してあげたいと思い、思われること、という点において、とても参考になるお話であると感じ、ご紹介させていただきました。
こんにちは。稼プロ!17期の瀧澤です。
先日、会社の若者男子とお昼ご飯を食べに行きました。
入ったのはどこにでもあるような焼鳥居酒屋、いわゆる居酒屋ランチです。
二人とも焼鳥重を頼み、ほどなくして料理が運ばれてきました。
焼鳥重には、別の器で「とろろ」がついていました。
かけて食べるんだろうなと、特に違和感はありませんでした。
ですが、同僚が器を手に持ち、覗き込むようにして「これ、とろろですかね?」と聞いてきました。
どう見てもとろろだったので、私は「え、とろろでしょ」と冷たく答えました。
彼はこう続けました。
「こないだ〇〇さん(私たちの上司)と一緒にお昼食べた時、僕の料理にだけ、とろろがついてきたんですよ。
でも、〇〇さんがとろろ好きだから、あげたんです」
「そうなんだ」(瀧澤)
「でも、〇〇さんがご飯にかけようとしたら、様子がおかしかったんです。そしたら、横を通った店のおばちゃんが『あ、それプリンですよ』ってさらっと言い放ったんです」
「えええー!?」(瀧澤、声大きめ)
なんと、とろろだと思っていたものがプリンだったそうなのです。
ちなみに、「器はめっちゃとろろ」だったとのこと。
とろろに見せかけてプリンだなんて、そんなことあるの!?って思ったのですが、私は、〇〇さんが好きなとろろをもらって、わーいって感じでご飯にかけようとして、でも何か違うって思ったら実はプリンだったのを知った瞬間を想像して、面白くて面白くてしょうがありませんでした。
こんなに笑ったの久しぶりってレベルで大笑いしました。
あまりに面白かったので、数日後、同じ部署の女性にその話をしました。
絶対笑ってくれると思ったのですが、その女性の反応は、
「へー、店が暗かったんですかねー」
と残念ながらいまいちでした。
私的には秀逸なエピソードだと思うのに、面白さを共有できなくて、少し悲しい気持ちになりました。
私が上手く伝えられなかったせいかもしれない・・・と肩を落とし、この時、私は話すスキルが欲しいと心底思ったのです。
そもそも、笑いのツボが違うだけかもしれません。
話をしてくれた若者男子や、とろろがプリンだった上司も、
「あれは器の感じとか、おばちゃんの指摘とか、色々な要素が奇跡的に重なり合って生まれた笑いだから、再現は難しい」
と言ってくれました。
でも、また別の同僚は涙を流して笑っていたと聞いて、やっぱり私の話し方がいまいちだったんかなーと、落ち込みを隠せない今日この頃。
果たして、私の話すスキル不足なのか、感性の違いなのか。
真相は藪の中ですが、話すスキルって日常的に試せる瞬間がたくさんありますよね。
書くスキルなんかもそうですが、問題意識さえ持っていれば、鍛える機会はいくらでもあるんだろうなと思いました。
とろろがプリンだった話は、機会があれば友だちにも話して反応をみたいと思っています。
懲りない女。
この話、ホント好きなのに。。
皆さん、こんばんは。
稼プロ!事務局の水口(みなぐち)です。
インフルエンザが猛威を振るっていますね。
私は予防接種を受けていましたが、1月末から、なんとB型に罹患してしまい、会議などの予定はキャンセルに。
関係者の方々にはご迷惑をおかけしました。インフルエンザは、脅威だと改めて痛感した次第です。
皆さんも、どうかお気をつけください。
さて今回は、私が所属している「人を大切にする経営研究会」のメンバーの紹介で、
「ファミリービジネスサーベイ2016を活用したセミナー」(共催:PwC・グロービス経営大学院)に参加しましたので、
そのことを書きたいと思います。
このセミナーでは、大きく2つのパートに分かれており、前半が調査発表、後半が企業経営者の講演・パネルディスカッションでした。
(1)世界50カ国のファミリービジネス企業の経営者を対象とした調査結果の発表
セミナーの前半には、PwCから調査結果についてご説明がありました。
世界50カ国のファミリービジネス企業(以下、FB企業)の経営者が、それ以外の企業と比べた違いについて、
FB企業の経営者を対象にしたアンケート結果は以下のとおりです。
74%・・・確固とした企業文化と価値観を持っている。
72%・・・成功を異なる尺度でとらえ、利益や成長だけで考えない。
71%・・・意思決定が迅速で合理的である。
61%・・・起業家精神に富んでいる。
55%・・・意思決定に際して長期的なアプローチを取る。
このような確固とした企業文化や価値観を持つ企業は、特に日本の老舗企業には多いのですが、
世界各国のFB企業でもこの割合が7割と高いのは、驚きました。
また、短期的な利益を追求せずに長期的な視野で取り組む経営を行う企業が半数以上ありますが、
日本の老舗企業だけでなく、国境を越えたFB企業の共通点なのだと思いました。
(2)株式会社協和の若松専務のご講演
セミナーの後半には、株式会社協和の若松専務のご講演とパネルディスカッションでした。
株式会社協和は、『日本でいちばん大切にしたい会社4』(坂本光司著 あさ出版)にも紹介されている企業で、
障害児用のランドセルを製造しています。また、震災被災地支援として、ランドセルを送る支援活動をしています。
今回は、経営理念や事業承継のことについて講演されました。
<経営理念>
協和の経営理念は4つあります。
その1つ目が「会社は、協和で働くすべての従業員のためにあり、その人たちの幸福を高めることが第一の目的である。・・・」ということ。
何よりも大切なのは従業員であるとのことですが、それを具現化し実行されていることが特筆すべき点でした。
従業員の満足度を高めるために、
① 経営理念を従業員に浸透させて、経営者と従業員で“志”を共有すること。
⇒経営理念を大切に思う人材を採用する、朝礼などで繰り返し話しをする、ことが重要です。
② 社員自身が会社から大事にされていることを感じられるようにすること。
⇒会社は全て情報を明らかにして、隠し事をしない。
③ 全社員は経営トップと繋がっていることを分かってもらうこと。
⇒仕事に従事する環境を整え、能力を最大限に発揮できるようにする。(マズローの欲求5段階説の)承認欲求を満たす。
人を大切にするという経営理念を掲げている企業は非常に多いと思いますが、それを具体的なアクションまでブレークダウンして、
常に実行されていることは素晴らしいですね。
<事業承継>
若松専務は、何十年もの長い間社長と併走して経営をされています。
企業の事業承継で重要なことは、併走期間を長く持つこと。社長の考えを知り、先代に対する尊敬の想いや志を継ぐことが大事とのことです。
一般の老舗企業(多くはFB企業)も、先代の社長の理念・想いが脈々と後継者に受け継がれているのからこそ、今に至っているのだと考えます。
事業承継が大きな課題となって久しい今日、円滑な事業承継をするために、老舗企業から学ばせてもらうことは非常に多い、と改めて思いました。
事務局 水口(16期生)
17期の桶 哲治です。
栃木県宇都宮市でLRTの計画があることをご存じですか?2018年3月着工、2022年春完成予定ですが、反対もあり微妙な状況です。自分は少しだけ鉄道ファンなのと、地方の活性化も含めて気になっています。
宇都宮市は、JR宇都宮駅東口から芳賀町にある「本田技研北門」まで14.6Kmにライトレール(新型の路面電車といった方が分かりやすい)軌道敷設することを計画しています。
宇都宮市の東側の鬼怒川を渡った先には、清原工業団地、芳賀工業団地、高根沢工業団地と大きな工業団地が存在し、朝夕は通勤で大渋滞となるようです。栃木県は人口1000人あたりの車保有台数は全国2位で、まさしく車社会であり、他の地方都市でも同様に郊外にある工業団地への通勤は自家用車が普通です。
そこで、宇都宮市は大量輸送能力のあるLRT(ライトレール・トランジット)を導入することで渋滞緩和を図ろうとしている。それだけではなく、自動車による環境に悪影響を及ぼしていること、高齢化が進むことにより車の運転が出来ない人への対応、中心市街地の機能の再構築(コンパクトシティの実現)などへの対応も大きい。かつて東京、大阪、などの大都市にも多数の路面電車が走っていました。昭和30年代には全国で50都市以上に路面電車が存在していたが、現在は、全国で17都市にしか走っていない。高度成長期とともに車社会が到来し、路面電車は交通渋滞を引き起こす厄介者として姿を消していったのです。
宇都宮市は、このLRTの計画を、宇都宮駅東側だけで無く、中心街がある西側へと伸ばしたいと考えている。餃子の町である宇都宮の繁華街は西側にあるので、東側だけでは、中心市街地の活性化、コンパクトシティの実現は完成しない。
しかし、敷設費用がおよそ450億円かかり、その負担が大きいのである。また、LRTがある広島市や富山市のように古くから路面電車があり、道路に鉄道が走ることに違和感がない市民が多くいる訳ではない。宇都宮市には路面電車が敷設されたことがなく、全く白紙の状態から新規に敷設するのであるから、市民が心配するのも無理はない。かえって渋滞がひどくなるのではないか、宇都宮市の借金が重く、営業して黒字になる保証もない。多くの路面電車は赤字であるから心配するのは当然である。反対運動もおきているので、説得するのに宇都宮市の広報活動を行っている。
地方では、クルマが無ければ何も出来ないのが常識です。通勤、買い物、病院などバスもあるが1時間に1本もあれば良い方です。高齢者が運転することは大変心配であるが、地方都市の中心街は空洞化しており、郊外のショピングセンターに行くにはクルマしかありません。
今後の行方が気になるところですので、次回続きを書きたいと思います。