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同期会

2020-03-01 12:00:00 | 19期生のブログリレー

19期生余合です。新型コロナの影響で世の中喧しいですが、皆様お元気でいらっしゃることを心よりお祈り申し上げております。
私の方も、このコロナの影響で中学のミニ同期会が延期になってしまいました。
60歳前後になりますと、一つの節目と皆が思うのか中学や高校の時の同期会のお誘いが多くなります。
会社や大学の付合いと異なり、高校や中学の友人たちは自分がここ30年慣れ親しんできた世界と全く違う世界を生きてきたんだなあと思います。
特に私の中学は東京新宿の繁華街に近い場所にあった関係で、同級生には両親の事業を継いだり自分で事業を興したりと自営業を営んでいる人が結構います。
診断士としては「良いお客さん候補」なんて考えたりしますが、実際その中の1人にひょんなことから事業承継の話をすることになりました。
彼は、ご両親の事業を一応継いだ形になっていますが、実質一代で年商30億、従業員も200名抱える会社を興した創業者です。同級生ですから年は私と同じ60歳。後継者も長男、長女と子供さんが2人いて、長男の方が継ぐことをご本人も納得しているとか。
特例事業承継制度のことも一応知っているし、腕の良い金融マンをスカウトして長期経営計画も作成しているしで、「それは盤石でよかったね」と言ったのですが、どうも彼の返事がはっきりしない。後継者の息子さんに子供ができなくて、次の次の後継者の目途が立たないで悩んでいるらしいのです。「子供を早く作れ、って言っているんだが・・・」。息子さんは32歳、まだ当然子供さんができる可能性は十分あるし、彼自身も60歳ですからすぐに持ち株などの件も決めなくてはならないこともないし・・・。
そんな話をしている間に彼の本音がチラリ。「株手放すと自分の言うこと聞いてくれなくなるからなあ・・・」。会社が自分の子供、否自分自身である創業社長の悩みなのでしょう。私のようにサラリーマンしか知らない人間には「そうなんだろうな」とは想像できても実感はなかなか湧きません。ましてや面倒なことの嫌いな自分にしてみると「サラリーマンでよかった、とても創業社長など務まらん」とほっとしてみたり。
事業承継を一つのテーマとして診断士業務をやっていくには、このような社長の人間臭い(生臭いといった方が適切か?)悩みに時間を掛けて寄り添っていくことが大切なんだなと彼から教えられた次第です。
彼の他にも鳶職の棟梁やカレー屋さんの女将さんなどいろいろな人が中学の同級生にはいます。45年のブランクを経て、こうして再びまた話をできるようになった皆をこれからも大切にしていきたいと思うこの頃です。

コメント (4)
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