こんばんわ!
先週久しぶりに営業+勉強の為、東京と横浜に出掛けて来ました。
そこでお会いしてきた人のお一人は
鈴鹿で働く彫師にとって未知の生物
「染め職人さん」です。
なぜ未知の生物?
型紙の産地鈴鹿市には、その型紙を使って着物や浴衣などを制作する工房はほとんど無いと言っても過言ではないほど存在していません。
なので型彫師は、もともと作業場からほとんど出ない仕事柄もあって
型紙で染めている現場を見た事がない
という人も居るほど次の工程の職人さんの顔を知らないのが当たり前の世界。
だったみたいです。
型紙と染め
一蓮托生であるはずの相手が未知の存在でいいはずがない!
と、いつもの思い込みと夜行バスの存在のおかげで始まった型屋2110の遠征はもうかれこれ10年くらいになります。
(え!あれが10年前?あっという間!😱)
今回は、現在進行形で着物用の型紙をご依頼頂いてる女性の染め職人さんにお会いしてきました。
仕掛りの依頼は郵送で手配いただいていたので、直接お会いしたのはかなり久しぶりのことでした😄
老舗の染めの工房には
型紙がそれはそれは大量に保管されていることが多く
何年でも使わず埃をかぶっているものや、そこにある経緯がもう誰も分からないような古いものなど
とにかくたくさん
たっっっっくさん
あります。
染め職人さんはその時その時に作りたいもの応じて、型紙を選び出し、単体または組み合わせたりして使うのです。
小紋染めのように、型彫師でなければ作れない緻密な型紙を使う染め職人さんは特に、
「作品を一からデザインする」
というより
「作品のために最適な柄を選び色を生み出してレイアウトする」
そんな能力を発揮してるのではないかと思いました🤔
そして彫った人の顔が見えなくても、型紙から様々な事を感じているようで.....
「この型紙をこうやって使ってみたら、こんな現象が起きて、こんな面白い表現ができるかも!」
「うわー😳なんて不思議な柄なんだろう。染まるとどんな感じになるのかな?」
そんなことを考えて型紙を引っ張り出しては眺めてるうちに工房の昼休みが終わってしまったりw
家に帰ってからの時間もついついそればかり考えてしまって😅
思い付いたらやってみたくてしょうがないし、良い感じ♪と思ったら仕事じゃなくても完璧に1反分が出来るまで何度もチャレンジしちゃうんです😂
ほんと惚れ惚れするような型紙がたくさんあって、
うまく出来てるな〜!
やっぱり彫師は凄いな〜!
っていつまでも飽きずに見ていられるんです.........
みたいなお話を聞かせて頂くと
(多少の記憶違いはご容赦を)
あー
書いてるだけで目頭が😣
あー
頑張らないとなーーー!😣
こんなふうに
ワクワクしてもらったり
お気に入りにしてもらえる型紙
が彫れたら
なんて幸せなんだろうなーーー!!
あー
ほんと、染め職人さんってすごい。
下手したら彫師より型紙大好きじゃん😍
ここまで来たらもう病気だな(失礼😂)
未知の生物は
型紙を味わい使い尽くそうとする怪物でした。
彼・彼女たちを相手に、彫師の端くれとして改めてモチベーションの爆上がりを感じました🔥🔥🔥🔥🔥
型屋2110に翼を授けるエナジードリンクは必要ありません。
染め職人さんの、さも楽しげに語る言葉が何よりの元気玉です✨🔥✨
美しき怪物 西藤さん(写真左)
はー
全く幸せな仕事だよ。
彫り師ってやつは。
それでは皆様良い夜を〜(^o^)/