地下鉄のホームのベンチに
母校のセーラー服を着た女の子が
体調悪そうに座っていました。
ベンチに戻って声をかけました。
大丈夫かな。
先輩ですよ。
駅員さんが来て
嘔吐物を片付けてくれました。
液体だけの嘔吐物を見て
朝ごはん食べてないのかな。
全部出ちゃった後なのかな。
私もよく吐くけど(二日酔いで)
吐いた時は喉の酸味を消してくれる
オレンジジュースが良いんだよ。
オレンジジュースいる?
・・・大丈夫です。
駅員さんに付き添いの方ですか?と聞かれ
頼まれた訳でもなく
ただ横に座ってるだけの通り掛かりの先輩は
付き添いではないだろうなぁ。
ということで、
違います。
女の子に聞くと
お父さんに電話して
迎えに来てくれるといいます。
・・・
お仕事とか大丈夫なんですか?
大したことしてないから大丈夫。
お父さん、まだかな。
女の子のお父さんだから
私より若いんだろうなぁ。
・・・と、
お父さんに会うのを
楽しみにしてるみたいになっちゃって
いかん、いかん。
ほどなくして
優しそうなお父さん登場。
不審者と思われてはいけないので
卒業生なものでね!と名乗り
駅のベンチを後にしました。
果たして
私がいる意味あったのだろうか。