神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] S-Fマガジン 2010年12月号

2010-11-10 22:04:42 | SF
『S-Fマガジン 2010年12月号』 (早川書房)




劇場アニメ「マルドゥック・スクランブル 圧縮」公開記念 冲方丁特集&ジェイムズ・P・ホーガン追悼特集。

先日無くなった西崎義展がアニメのプロデューサーとしての名声を確立した最初の人物だろう。冲方丁は、彼を越えるプロデューサー像を作るかもしれない。そんな感想をおぼえるインタビューだった。

『マルドゥック・スクランブル』は新装版と完全版が出版されて、これで3バージョンになったわけだが、それぞれに「売る」対象がきちんと想定されており、それぞれに書き方を変えている。この細かさは、小説家というだけでは出せないだろう。小説家、脚本家である前に、冲方丁はプロデューサーであるといえるだろう。

もう一方のホーガン追悼特集は、あのホーガンの追悼特集のわりにはあっさり気味。

正直言って、最初はあんまり好きなタイプではないと思い込んでいたのだが、『星を継ぐもの』を読んで認識が変わった。謎解き部分も確かに凄いのだが、それよりも、最後の演説部分に心を打たれた。最近読んだ『プロテウス・オペレーション』でもそれは同様。その科学技術と未来への揺るがぬ信頼がホーガンの魅力なのだろう。



△:「Preface of マルドゥック・アノニマス」 冲方丁
 シリーズ第3弾へむけてのプロローグ。というか、あからさまに映画のトレーラー風。
 期待は膨らむが、これだけで評価は不可能。

○:「華氏451」 樺山三英
 ありゃ、これでシリーズ完結なのか。単行本化されたときに、この序文が果たしてどこに掲載されるのかが気になるところ。
 電子書籍という存在が重要な鍵なんだろうが、我々読者にとってのユートピアは、やはり紙製の本に埋もれることにある。

○:「プリンセスに銀の靴を」 ジェイムズ・P・ホーガン
 萌えるけど、さすがにそれは無いだろうという感じ。
 少女ターヤが世界を理解していく仕方は、ホーガンの世界理解と同じなのかもしれない。

今回の読みきりはこれだけ。しかし、冲方インタビューや巽講演録など、読み処は多かった印象。S-Fマガジンとしては、こういう方向でもいいのかもしれない。

ところで、ハヤカワオンラインの書影がNo Photoになっているのは、マルドゥック・スクランブルの映画のポスターをそのまま使用しているからなのか?




11月9日(火)のつぶやき

2010-11-10 03:23:02 | つぶやき
21:48 from goo
[SF] ザ・ジャグル #goo_kats-takami http://blog.goo.ne.jp/kats-takami/e/321f454bb257fb7735cb4d319aa1b4d9
21:53 from 読書メーター
【時の地図 上 (ハヤカワ文庫 NV ハ 30-1)】同じく山Gさんのコメントを読んで(笑) 『ここがウィネトカ…』に満足できないスレた時間SFファンにお勧め。... http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8385413 #bookmeter
22:37 from Tween
愛國戰隊大日本。いや、ふと思い出しただけ。関本とか来るんかな。@日産スタジアム
by kats_takami on Twitter