『SPACE BATTLESHIP ヤマト』 - goo 映画
(C)2010 SPACE BATTLESHIP ヤマト 製作委員会
これは“ヤマト”だ。まぎれもなく、“宇宙戦艦ヤマト”だ。
キムタクが主演とか、森雪が黒木メイサで、おまけにブラックタイガー隊のエースだとか、公開前には不安はいっぱいあったし、正直言ってまったく期待していなかった。『トロン・レガシー』の公開が1週間早かったり、『キック・アス』が単館上映じゃなかったり、他に見るべき映画があったらそもそも見に行ってないぐらいだ。
序盤の荒廃した地球パートはセットも演技もわざとらしく、これは笑いながら見るしかないかと思っていたのだが、ヤマト発進シーンからの名場面再現は素晴らしい。言って見れば、映画を楽しんだというよりは、アニメの名場面を実写で再現したことに感動した。いや、「新春かくし芸大会」とか、バラエティレベルと言われれば否定はしないけどさ。
たしかに、「馬鹿めと言ってやれ」とか、なにより「こんなこともあろうかと」のシーンが再現されなかったのは心残りではあるが、再現されたシーンは素晴らしい。
第3艦橋は吹き飛ぶし、ドリルミサイルは砲口に突き刺さるし、本当に、「何もかもみな懐かしい」。
アナライザーだって、トランスフォーマーになっちゃってるけど、その分、声は昔のままだw
ストーリー上改変された部分も、“ヤマト”が“ヤマト”であることを損なうものではなく、返ってヤマトが最後の賭けであることを際立たせるものになっている。
そりゃ、波動エンジンをいつの間に作ったんだとか、あの生命形態なら環境改造しなくてもいいだろうとか、そもそも18万光年の彼方からどうして生存環境の合わない地球をピンポイントで狙って来たんだとか、突っ込みどころは多いが、そんなもの原作の頃から同じ。その突っ込みどころの多さも含めて“ヤマト”なのだろう。
ヤマト世代からはちょっと外れているし、ヤマトの熱狂的なファンではなかったけれど、この映画は映画としての評価ができない。どれだけ“ヤマトであるか”という評価軸でしか評価できない。そして、その評価軸では充分合格点を与えていい出来だと思う。
ところで、やっぱり『ギャラクティカ(リメイク版)』だよね。ドッグファイトシーンとか、敵の生物的なデザインとか、格納庫のセットとか、整備版のオレンジ色のツナギまで……。
『ヤマト』が『ギャラクティカ(旧作)』に影響をあたえ、一周回って帰って来たんだろうか。こういうのも、アイディアはみんなのもの的なSF界っぽくてよいと思う。
(C)2010 SPACE BATTLESHIP ヤマト 製作委員会
これは“ヤマト”だ。まぎれもなく、“宇宙戦艦ヤマト”だ。
キムタクが主演とか、森雪が黒木メイサで、おまけにブラックタイガー隊のエースだとか、公開前には不安はいっぱいあったし、正直言ってまったく期待していなかった。『トロン・レガシー』の公開が1週間早かったり、『キック・アス』が単館上映じゃなかったり、他に見るべき映画があったらそもそも見に行ってないぐらいだ。
序盤の荒廃した地球パートはセットも演技もわざとらしく、これは笑いながら見るしかないかと思っていたのだが、ヤマト発進シーンからの名場面再現は素晴らしい。言って見れば、映画を楽しんだというよりは、アニメの名場面を実写で再現したことに感動した。いや、「新春かくし芸大会」とか、バラエティレベルと言われれば否定はしないけどさ。
たしかに、「馬鹿めと言ってやれ」とか、なにより「こんなこともあろうかと」のシーンが再現されなかったのは心残りではあるが、再現されたシーンは素晴らしい。
第3艦橋は吹き飛ぶし、ドリルミサイルは砲口に突き刺さるし、本当に、「何もかもみな懐かしい」。
アナライザーだって、トランスフォーマーになっちゃってるけど、その分、声は昔のままだw
ストーリー上改変された部分も、“ヤマト”が“ヤマト”であることを損なうものではなく、返ってヤマトが最後の賭けであることを際立たせるものになっている。
そりゃ、波動エンジンをいつの間に作ったんだとか、あの生命形態なら環境改造しなくてもいいだろうとか、そもそも18万光年の彼方からどうして生存環境の合わない地球をピンポイントで狙って来たんだとか、突っ込みどころは多いが、そんなもの原作の頃から同じ。その突っ込みどころの多さも含めて“ヤマト”なのだろう。
ヤマト世代からはちょっと外れているし、ヤマトの熱狂的なファンではなかったけれど、この映画は映画としての評価ができない。どれだけ“ヤマトであるか”という評価軸でしか評価できない。そして、その評価軸では充分合格点を与えていい出来だと思う。
ところで、やっぱり『ギャラクティカ(リメイク版)』だよね。ドッグファイトシーンとか、敵の生物的なデザインとか、格納庫のセットとか、整備版のオレンジ色のツナギまで……。
『ヤマト』が『ギャラクティカ(旧作)』に影響をあたえ、一周回って帰って来たんだろうか。こういうのも、アイディアはみんなのもの的なSF界っぽくてよいと思う。