神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

SPACE BATTLESHIP ヤマト

2010-12-14 22:30:52 | 映画
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』 - goo 映画


(C)2010 SPACE BATTLESHIP ヤマト 製作委員会

これは“ヤマト”だ。まぎれもなく、“宇宙戦艦ヤマト”だ。

キムタクが主演とか、森雪が黒木メイサで、おまけにブラックタイガー隊のエースだとか、公開前には不安はいっぱいあったし、正直言ってまったく期待していなかった。『トロン・レガシー』の公開が1週間早かったり、『キック・アス』が単館上映じゃなかったり、他に見るべき映画があったらそもそも見に行ってないぐらいだ。

序盤の荒廃した地球パートはセットも演技もわざとらしく、これは笑いながら見るしかないかと思っていたのだが、ヤマト発進シーンからの名場面再現は素晴らしい。言って見れば、映画を楽しんだというよりは、アニメの名場面を実写で再現したことに感動した。いや、「新春かくし芸大会」とか、バラエティレベルと言われれば否定はしないけどさ。

たしかに、「馬鹿めと言ってやれ」とか、なにより「こんなこともあろうかと」のシーンが再現されなかったのは心残りではあるが、再現されたシーンは素晴らしい。

第3艦橋は吹き飛ぶし、ドリルミサイルは砲口に突き刺さるし、本当に、「何もかもみな懐かしい」。

アナライザーだって、トランスフォーマーになっちゃってるけど、その分、声は昔のままだw

ストーリー上改変された部分も、“ヤマト”が“ヤマト”であることを損なうものではなく、返ってヤマトが最後の賭けであることを際立たせるものになっている。

そりゃ、波動エンジンをいつの間に作ったんだとか、あの生命形態なら環境改造しなくてもいいだろうとか、そもそも18万光年の彼方からどうして生存環境の合わない地球をピンポイントで狙って来たんだとか、突っ込みどころは多いが、そんなもの原作の頃から同じ。その突っ込みどころの多さも含めて“ヤマト”なのだろう。

ヤマト世代からはちょっと外れているし、ヤマトの熱狂的なファンではなかったけれど、この映画は映画としての評価ができない。どれだけ“ヤマトであるか”という評価軸でしか評価できない。そして、その評価軸では充分合格点を与えていい出来だと思う。



ところで、やっぱり『ギャラクティカ(リメイク版)』だよね。ドッグファイトシーンとか、敵の生物的なデザインとか、格納庫のセットとか、整備版のオレンジ色のツナギまで……。

『ヤマト』が『ギャラクティカ(旧作)』に影響をあたえ、一周回って帰って来たんだろうか。こういうのも、アイディアはみんなのもの的なSF界っぽくてよいと思う。



12月13日(月)のつぶやき

2010-12-14 02:26:29 | つぶやき
22:04 from Tween
えー、結局、非実在犯罪規制通っちゃったのかよ。まだ委員会だけど。やっぱり民主党は役立たずではないか。そもそも、付帯条項を付けないと通らない条例ってなんだよ。絶対、見積もり時の条件みたくどっかへ行っちゃうよ!
22:08 from Tween
この件は、マンガ・アニメ・ゲーム・非実在世界に関わる人たちに、「表現の自由とは何か」をあらためて考えさせてくれる良い契機になったとは思うんだけど、それとは別に、どう考えてもファシズムの始まりにしか思えない。
22:08 from Tween
禁煙もファシズムとか言ってる奴は、エロマンガと性犯罪の因果関係を証明してからにしろ。
22:13 from 読書メーター
【バッキンガムの光芒 (ファージング?) (創元推理文庫)】みんな生きるのに必死な中で、誤っているとわかっている道を進み続けなければならない苦しみと、そのツケを... http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8833680 #bookmeter
22:18 from Tween
来年も14番は欠番なの?
22:23 from 読書メーター
【NOVA 3---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)】を読んでる本に追加 http://book.akahoshitakuya.com/b/4309410553 #bookmeter
22:57 from Tween
今朝は通勤電車の中で「女王陛下万歳!」(ファージング)と叫びそうになり、帰りの電車では「超ひも理論」(SF大将)に噴き出した。やっぱり、実在世界よりも非実在世界の方が充実している。
23:01 from Tween
摩周湖が中国に侵略されているだと!
by kats_takami on Twitter