2013 J2 第11節 コンサドーレ札幌 1-3 ロアッソ熊本 @スカパー
今季の厚別開幕戦。天候は、雪こそ降らなかったものの、冷たい雨と大暴風。先週だったら雪だったわけで、それよりはマシか。本当に風邪ひかないでください。
この試合では荒野が初先発。深井が腸炎という話もあって外れるのかと思いきや、なんと砂川がベンチ外。さらに内村もベンチ外で、最近の試合で大活躍だった二人が不在という状況。
しかし、俺たちには天才前田がいる。まえしゅんは髭を剃ってから、尊師というよりは品川祐みたいな感じだが、久し振りのワントップ先発では何かやってくれるに違いない。
そして、この試合はローソンスペシャルデー。ドーレ君がローソン店員。ポンタくんが赤黒衣装。くまもん(偽)もいたらしい。ローソンプレゼンツなので、MVPにはから揚げくん一年分が。まさに、馬に人参、選手にから揚げ。若者が多い札幌にはMVPを狙う選手が多いに違いない。いや、その筆頭はそろそろ若いとは言えないまえしゅんか?
コイントスに勝って、前半は風上。
この風はピッチレベルでも、プレースキックのボールが蹴る前に転がるくらいの暴風。いつも風の強い厚別でも珍しいぐらいの強さだった。この風を味方に付けて、一気に攻め込みたいところ。
熊本はファビオめがけて放り込んでくる感じ。しかも、風下からのフィードがうまい感じに収まる。いきなり左サイドから破られて、完全に数的有利を作られるも、ポスト選手のナイスプレーでノーゴール。
一方の札幌はボールが風に乗り過ぎて、返ってパスがつながらない。この風は味方につけるには荒くれすぎたか。
そんな中、まえしゅんのすばらしいゴール。ボールを奪われた岡本が奪い返したところからのプレー。上原からのクロスをまえしゅんがワンタッチで捌いて左サイドの岡本へ。岡本が折り返したボールをこれまたダイレクトのシュート。まえしゅんのシュートもすばらしいが、岡本もすばらしい。
このプレーだけでなく、今日の前田は一味違う感じ。ボールを持って謎ドリブルではなく、おしゃれな感じでワンタッチで捌いていく。これに宮澤、岡本が絡んでどんどんチャンスを作る。
さらに、上里のキックがどんどん正確性を増す。追い風に乗った鋭いボールがピンポイントにドフリー選手に届く。
しかし、岡本、宮澤、前田、と外しまくり。なぜか枠に行けない。上里のフリーキックも枠のわずかに外。今思えば、これだけチャンスがあったのにと悔やむしかないが、試合中はイケイケのプレーに非常に気を良くしていた。
特に前田は、風下なのにやたらと高い熊本のDFラインとの相性がいいみたいで、天才の輝きを取り戻した……かに見えた。
後半は風下に変わっていきなりピンチ。やはり、風下は怖い。
杉山のミスキックでパントキックが高く上がり、風で大きく戻されて、熊本側のスルーパスのようになる。そのまま失点。少しは頭使えよ杉山。風下に変わって一本目のキックだったかもしれないが、想像力も判断力も無さすぎ。
さらに、杉山がパンチングしたボールが奈良に当たってオウンゴール。これで、せっかくの風上で奪ったリードが逆転されてしまった。風下の不利を抱えたまま再逆転のためにベンチが動く。
まずは荒野に替えて榊。荒野は初出場だったが、目立った活躍できず、チャンスに絡んだのはワンプレーぐらい。
宮澤に代わってテレ。これで放り込みサッカーになるのかと思ったが、強い風に押し戻されてそれもままならず。
上里が左サイドに下がって、上原が前。さらに放り込みサッカーシフトへ変わっていくが、強風のおかげでなかなかボールが前線まで届かない。しかし、榊が入ったおかげで前線に動きが出て、ボールが回り、セカンドボールも拾えるようになってきた。しかし、相変わらず風下ゴールは厳しい。
疲れの見える前田に変えて、左サイドバックの松本が怪我から復帰。これで上里が中に戻る。しかし、この松本が2本目のオウンゴールを決めてしまう。クリアしようとしたボールが風でゴール側に流されたのか、出した足にあたったボールは綺麗に自陣ゴールへ。
これで試合は完全に決まり、熊本に連敗脱出のプレゼント。熊本の北島には「神風が吹いた」と言わしめたほどの阿呆試合。
前半イケイケの状態でまえしゅん、宮澤のワンタッチプレーが決まりまくっていたのが返って悪かったのかも。前半風下で苦しんだ方がよかった。あそこまでイケイケだったら、後半に油断が出ても仕方がない。しかし、風の影響を考えていなかったというのは阿呆すぎる。しかも、リードはたった1点だけだったというのに。
それに、厚別はホームなのだ。ホームの天候を味方にできないだなんて、ホーム開催の意味が無いではないか。
とにかく、前半で追加点が取れなかったのがすべて。2点取れていたら、杉山のミスキックがあっても、精神的に持ちこたえられていたのではないかと思う。
そして、杉山。あれだけのミスをしていながら、試合終了後に笑顔を見せるとは、いったいどういう神経をしているのか。ここしばらくいい働きをしていたが、やはりシュートストップだけの選手。それ以外は、コーチング、ポジション取り、フィードとどれをとってもいいところが無い。それがはっきり出たのがこの試合だった。
これならば、曳地でも阿波加でも若手を使うべきだろう。ミスがあっても成長につながるならば、それはそれで財産になるのだから。
本当に、ホスン、早く帰ってきてくれぇ(泣)