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観てきました。“新”ターミネーター!
3作目以降を無かったことにしての新起動との売込みだけれども、別に3作目、4作目どころか、TV版があったとしても問題ない。何しろ、未来も過去も変えられるのだからな!!!
オリジナルの『ターミネーター』は、俺にとっては今でもベストムービーに上げるほど好きな映画だけれども、今回のこの映画はそこまででもなかった。及第点ではあるが、熱狂的にはなれない感じ。
良かった点は、サラがオリジナルの雰囲気を残したまま、めちゃくちゃ可愛くなったところ。これはカワかっこいい。そして、白髪になったシュワちゃんもむちゃくちゃ良い。セリフ通りに、古くてもポンコツじゃない。こちらはシブかっこいい。サラにしこまれて、長年の間に笑ったりジョークを言ったりするようになっているのもお茶目。そして、カイルは……こいつはどうでもいいか。
悪かった点は、とにかく設定に粗があり過ぎ。強引にストーリーを成り立たせようとしたせいか、転送装置の特性やらなにやらが矛盾点ばかり。タイムパラドックス関係はそういうものだと思って割り切って見られるけれども、わざわざ解説しなくていいところまで無理に解説するからおかしくなる。
そういった意味では、オリジナルの『ターミネーター』の語らなさ加減はいい処を突いていたのだなと再確認する。
しかし、ちょっと待てよ。わざわざ“叔父さん”は転送できないとセリフで言っているのはなぜか。それならば、敵を含めてターミネーターたちはどうやってタイムスリップしてきたのか。というところを深読みしていくと、実はシリーズとして織り込み済みの伏線なんじゃないかという気もしてきた。エンドロールの間に差し込まれたシーンからすると、続編作る気まんまんのようだし。
実は転送装置は二種類あるとか、そうならば未来も二種類あるとか、そもそも、サラもオールド・ターミネーターにくっついてきた偽物とか、いろいろ深読みしがいがある。
「未来は変えられるもの」なのだし、今回のサラとカールはそんなに仲が良さそうじゃないし、このままジョンが生まれるようには見えない。ここは、二人が“合体”しない、もしくは生まれたとしても女の子という形でジョンと決別すべきじゃないか。そうすれば、思う存分戦えるぞ(微ネタバレ)