特集てんこ盛りの濃い10月号。
● 海外SFドラマ特集
海外SFドラマは、やっぱりS-Fマガジンで話題になってた「ギャラクティカ」を見た程度。あれも何年も前か。正直言って、たまに映画見る程度ならまだしも、何本も何時間もある連続ドラマを見る時間が作れない。日本のドラマですら、最近見ていないのに……。
● 「スター・トレック」50周年記念特集
「スター・トレック」も、最初はTVドラマから始まったのだよな。実はこれもちゃんと見たことない。それでも、それなりにネタがわかるというのがすごいところ。SF界のスタンダードといったところか。
● ケリー・リンク以降――不思議を描く作家たち
ストレンジ・フィクションも、なかなか手の出ないジャンル、というか、ジャンルじゃないんだけど。基本的に、非科学的であろうとも、腑に落ちない話は好きではない。不条理だけど腑に落ちる話というのもあるわけだけれど、かといって、当たり外れが大きいしなぁ。それにしても、ここで紹介される作品の著者のアジア系率の高さは、作風と何か関係あるのだろうか。
結局、どれも守備範囲のエリアではなかったのだけれど、昨今のSF事情としては興味深く読ませていただいた。
○「七千六日の少女 怨讐星域 特別篇」 梶尾真治
あれってそういう理屈だったのか! というか、その方が論理的におかしくないか。まあカジシンだから、そういうものか。
○「ウルフェント・バンデローズの指南鼻〈後篇〉」 ダン・シモンズ/酒井昭伸訳
ジャック・ヴァンス的、かつ、浅倉久志的世界の再現に成功している。
○「OPEN」 チャールズ・ユウ/円城塔訳
チャールズ・ユウ=円城塔のペンネーム疑惑はさらに深まる。
○「弓弦をはずして」 ユーン・ハ・リー/小川隆訳
円城塔のペンネームその2(笑)
○「魔法使いの家」 メガン・マキャロン/鈴木潤訳
えーと、これはヤバイ暗喩を読み取るべきなのか?
○「ワイルド家の人たち」 ジュリア・エリオット/小川隆訳
これもヤバイ暗喩な感じ。っていうか、実は少女マンガ的オカルトな雰囲気。
○「と、ある日のきみとぼく」 宮崎夏次系
穴SFの極北。
○「宝はこの地図」 草上仁
タイトルでネタはバレバレなのだろうと思ったけれど、結末は予想よりちょっとだけ上だったので良かった。
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