『ガンパレード・マーチ2K 新大陸編』 榊涼介 (電撃文庫)
ラノベで今でも読み続けているシリーズといえば、すでにこれぐらいになってしまった。まぁ、1年間積読状態だったわけだけれど。(ほかにもブギーポップが塩漬けになってるw)
“ガンパレード・マーチ”の何が一番いいかと言うと、戦争が適度に悲惨であり、悲壮であること、なんだろうか。今回も数百人単位の民間人やら軍人が一気に神に召され、最終的な犠牲者は300万人に及ぶとされる。
そんな悲壮な戦争の中でも、精神のバランスを取るためと称する意図的なラブコメや、もふもふが、冷たいアイスクリームに添えられたウェハースのように感じられる。
悲壮な小説と言えば、秋山瑞人とかがいるけれど、あれほどじゃなくて適度な悲壮感が長く付き合える理由とでもいうべきか。
今回の舞台は遂に北米大陸上陸。幻獣戦争も最終局面かと思いきや、北米の王(王女?)は狂言回し的に出てきただけで、まだまだ続くらしい。最終話でもシアトルでイルカと遊んでるくらいだから、まだ帰ってこないんじゃないか。それどころか、紅陵女子組とかも合流しちゃったしな。この後が大決戦なのかも。
唯一不満と言えば、遠坂、田辺、田代が出てこないこと。彼らも5121小隊に復帰しないものかね。新キャラもいいけど、もう覚えられませんよ。浅井でさえ、「誰だっけこいつ」って感じだったので。
米軍のエリートたちが人種差別的で脳味噌筋肉なのもちょっと気になるが、これはこれまでの日本軍も同様なので、そういうものだとしか。5121や、その周囲に集まる変人たち(アミーゴ中佐もかなり変人)の有能さを強調する演出なのだね。
今回の目玉は幻獣占領地のど真ん中で民間人1万5千人の救出作戦。そういえば、ガンオケのゲームで一番苦手だったよ、救出作戦。自分は無傷でも、いつの間にか現れた幻獣に輸送車がフルボッコとか。レイクサイドヒルはまさにそんな感じで、ガンオケの経験が蘇って、またゲームがやりたくなった。でも、うちのPS2壊れたまんまなんだよね。やっぱり、PS2本体買う?
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