人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

オペラ『みすゞ』 DVDレコーダー 小説『永遠の0』 週間フォト日誌

2014-01-20 05:00:00 | 音楽

1月12日(日)
風邪がスッキリしない中、マスクをして、新国立劇場中劇場にオペラ『みすゞ』
の世界初演を観に行く。

このオペラは、ワグネル女声合唱団もお世話になっている樋本英一先生が
台本原案を書かれ、石黒晶さんへ作曲を依頼したものである。丁寧に、4年
間で5回の試演会を催し、完成したという(全3幕)。

ワグネルOB指揮者の須田さんが合唱団の一員として出演される「ご縁」も
あり、久しぶりに初台に足を運んだ。

金子みすゞ(本名テル)は、明治36(1903)年に生まれ、昭和5(1930)年
26歳で亡くなった童謡詩人であった。
ウィキペディアご参照→こちら

ストーリーが悲劇だけに短調を基調に進みつつも、いろいろな音楽が登場す
る(プログラムによれば、全25曲だという)。

セットはシンプルなものというか、ほとんどなく、小型の家の模型などで、どこ
にいるのかを表現していた。

キャストは(恥ずかしながら)私の知らない方たちばかりだったが、皆さん立
派な声を出され、「世界初演」にふさわしい、大変力が入った「熱演」だった。
--和服の仕草が見事。

(オケが ff になると、少し歌詞が聴き取りにくかったかな?座席のせい?)

合唱団も女声20人ほど、男声15人くらい少人数ながら見事な演技とアンサ
ンブルだった。

一つのオペラにはステージに乗っている人たちだけではなく、実に多くの人
々が関わっているというが、それらが一つのチームとなって、この世界初演
を成功に導いたことをともに喜びたい。

石黒 晶 作曲
樋本英一 台本原案・構成&指揮
岩田達宗 演出

<キャスト>
みすゞ;伊藤 晴(Sop) *13日は小田切一恵
ことだま;上杉清仁(カウンターテナー)
正祐;藤原海考(Ten)
松本;柴山昌宣(Bari)
松蔵;伊藤 純(Bass)
ミチ;相澤磨由(Mez)
猪鹿蝶;(猪)松山いくお(Bari)、(鹿)青(あおやぎ)素晴(Ten)、
  (蝶)田辺いづみ(Mez)
女学生;(チヨ)齋藤澄佳(Sop)、(由子)山邊聖美(Sop)、(トヨ)渡辺文子(Sop)
合唱;Hi's Opera Chorus
管弦楽;フィルハーモニア東京



新国立劇場前のポスター


中劇場の入口


中劇場ロビーの花束受付

開演前、トイレに行ったらOB合唱団のTさんとバッタリ。わざわざ上京された
のかしらん。


座席より


休憩時間の話である。
この日はほぼ満席だったが、後ろの3列目の席がたまたま5、6席空いていた
ので、その端の席に移ろうとしたら、駆け付けた女性係員から
「こちらは販売していない席ですのでお戻りください」
と丁重に注意されてしまった。国立の劇場なので、このあたりはいささか官僚
的かなと思いつつも、「あ、すぐ(自分の席に)戻ります」と素直に従った。

しばらくして、私より年長(70歳前かしらん)のご婦人が
「こっち、こっち、こっちが空いているわよ~」
ともう一人のご婦人を誘って、自分の席から移動し、空いている3列目に座っ
た。若い男性係員がすぐに「こちらは販売しておりませんので・・・・・・」と注意
しても言うこときかない(笑)。

今度は、先程の女性係員が飛んできて、「お客さま!」となったが、「いえね、
前の人がね・・・・・・」とか「空いているんだったら・・・・・・」と言い張って、どこう
としない。係員は一生懸命説得していたが、結局お二人はそのまま座ってし
まった(笑)。

(エピローグ)その後、女性係員は、若い男性係員に「私たちベストを尽くした
わよネッ」と言っていた。いろんなお客さまへの対応は大変である。



休憩中のロビー


プログラム冊子 無料配付だった。



1月13日(月・祝)
青葉台のヤマダ電機へDVDレコーダーを買いに行く。以前使用していたも
のが故障してそのままにしていたものだ。以前のものは、5年以上前に購入
したものだが、たしか10万円以上したのではなかったかしらん。それが、機
能的にぐっとグレードアップしいた。むろんブルーレイ対応である。
(税込41,800円)




この日は成人式 若いってすばらしい、ブンダバー!

昔、「若いってすばらしい」(昭和41年、槇みちる)という歌があった。
「若いって」いうが、槇みちるさんは私より年上である。


青葉台改札口


青葉台のヤマダ電機


家に帰る途中で、小学生と保護者数十人という大集団とすれ違う。どこかで
少年サッカーの試合があったようだ。


持って帰ったDVD(ブルーレーディスク)レコーダー 
Panasonic DMR-BWT550


30分ほどで設置できたDVDレコーダー

1月14日(火)
本日から5営業日は上司が「フレッシュアップ休暇」のため、「管理職」は私
一人となるのでいささか緊張度が増す。
とはいえ、そこは、ピリピリせず、持ち前の「鈍感力」?


今週は、山本尚志『レオ・シロタ』も終盤、シロタの戦時中から死去までを読
む。

p187昭和12(1937)年、友人貴志康一の葬儀参列の話には涙である。
貴志は28歳で亡くなっている。



本郷通り 



1月15日(水)
寒い。今年の大寒は20日(月)からだというのに、早くも大寒がやってきたか
のような寒さだ。

朝のベローチェ。たいていの人々は本や新聞を読んでいる。中には、おそら
くどちらかの会社の部長であろう、背広にネクタイ姿の紳士が斜め上を向い
てボーっとしている。

そういえば、昔、大変エネルギッシュな営業部長が、昼休みに真っ暗な応接
室のソファーに腰を浅くかけて黙想していたことを思い出す。


明るくなった本郷通り ベローチェ前 この日の日の出は6:50


山本尚志『レオ・シロタ』

シロタの演奏は、ギーゼキングの「新即物主義」とは異なる、ある意味では
おもしろいものだったようだが、当時の日本の音楽評論家にはあまり評価
されなかったらしい。

音楽評論家は、演奏のいろいろな面を観れば(聴けば)いいのだが、時とし
て切って捨ててしまう場合がある(--畑中先生はそういうことはされなか
ったが)。園田高弘さんも著書でその功罪に言及していた(*)。
シロタのいい録音があれば一度この耳で聴いてみたい。

(*)「日本の音楽評論家は、日本の聴衆にとっては功罪半ばする存在だと
 僕は思っている。率直に言えば、罪のほうが大きい。・・・・・・良いと言われ
 ても、自分で聞き直してみて『本当にそうだ』と納得することが非常に大切
 なことと思う。大勢が良いと言っても、聴いてみると『これはどうかな』と思う
 ものがたくさんある」(園田高弘『ピアニスト その人生』)

p246には昭和38(1963)年12月3日東京告別演奏会について、K.プリン
グスハイムの批評が載っている。氏の批評を読むのは初めてかしらん。

1月16日(木)
朝のベローチェ。毎日、帽子(キャップ)をかぶり、ウォーキング・シューズを履
いた、70歳過ぎと思われるお爺さんがコーヒーを飲んでいる。どうもウォーキ
ングの途中に立ち寄るのではないかしらん。

時にはお隣の高齢の女性と、「バス代も高くなったね~。いま、210円?」、
「終戦直後の銚子市は千葉県でも大人口だったよね~」などと雑談している。

この方、席を立って、店を出ていく時はいつも「お先に~」と周囲に挨拶される
ので、私は返事はしないものの恐縮してしまう。



山本尚志『レオ・シロタ』を読了!バランスのとれたノンフィクションだった。

遠藤周作『落第坊主の履歴書』p68「大学の頃」を再読。
遠藤周作の、慶應・仏文の師、佐藤朔先生は、私が大学に入学した時の塾
長であった。
遠藤周作は、佐藤先生に「精読する本と乱読する多くの本を持ちなさい」と
言われた。



長洲一二『日本経済入門』(カッパブックス、絶版)
遠藤周作の「履歴書」を読んで、思い出していたのだが・・・・・・

私が経済(学)の本を初めて読んだのは高校3年の時だった。忘れもしない、
それは当時カッパブックスで出ていた、長洲一二の『日本経済入門--世界
一の成長がもたらすもの』であった。そこでは、日本経済の「二重構造」を問
題視していた。

物事にはすべてプラス面とマイナス面があるが、長洲さんはマルクス主義者
(といってもけして教条的ではないのだが。)だけあって、高度成長のマイナス
面を批判する傾きがあったといえるのではないかしらん。(*)

それはともかく、この本は経済学部志望の動機となった、懐かしい本である。
当時は、「近経対マル経」などといわれていたが、今ではそれも死語となった
のかしらん。

(*)今日でも「アベノミクス」を批判する人は、同様な考え方をしているといっ
  てもいいのカモしれない。
すべて、プラス面はプラス面として大いに評価し、マイナス面は冷静に是正
していくという姿勢が大切ではないかしらん。

ましてや、政策途中でマイナス面ばかりを攻撃する(足を引っ張る)姿勢はい
かがなものかしらん。
世界が目を見張った日本の高度成長期には、「恐慌が来る、恐慌が来る」と
繰り返していた--それは少数だったのかもしれないが--学者がいた。

ちなみに長洲さんには、後年神奈川県知事としてお世話になった。


風邪が抜けきらず、OB練習を休んでしまった。


神田駿河台3丁目 奥は工事中のクレーンが見える。



園芸専門学校実習園





1月17日(金)



朝の駿河台道灌道


本郷通り


百田尚樹『永遠の0』(講談社文庫)を読み始める。
読みやすい文章でスラスラ読める。


百田尚樹『永遠の0』(講談社文庫)
「祝!本屋大賞」は『海賊とよばれた男』(講談社)に対するもの。


1月18日(土)
10時から「e+」で新国立劇場オペラ5月公演『カヴァレリア・ルスティカーナ』
&『道化師』の申し込みをする。しかし、何回トライしても「ただいま込みあって
おります」でつながらない。30分ほどたってチャレンジしたら、希望のC席をゲ
ットすることができた。(クラシックの席は安い席から売れていく)。

その後は、ブログ(作成)とCD、DVD三昧。

DVD
ザルツブルク音楽祭2012
○『ラ・ボエーム』(8/1プレミア)
  ガッティ指揮、ネトレプコ(Sop露)、ベチャワ(Tenポ) 
   なんといってもネトレプコがすばらしい!

○ウィーン・フィル オープニング・コンサート 
  ゲルギエフ指揮
  ストラヴィンスキー 詩篇交響曲 
    ウィーン国立歌劇場合唱団の一人ひとり強い声に感動。
  ムソルグスキー 「死の歌と踊り」(テノール;セミシクル)
  プロコフィエフ 交響曲第5番

 夢のようなザルツブルク音楽祭を思い出す。


メトロポリタン歌劇場『連隊の娘』
 アメリカ人が好きそうな(?)、あっけらかんとしたお話。
 ナタリー・デセイ(の声)がノーミスで見事!お芝居がうまい!


チューリッヒ歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』
 指揮はウェルザー=メスト。チューリッヒらしい現代演出。
 キーンリーサイド(Bari英)主演。ベチャワも好調。
 ウェルザー=メストは正統的でウィーン・フィル好みの指揮者?


CD
久しぶりに木下先生の歌唱を聴く--
北山冬一郎作詩、團伊玖磨作曲「追悼歌」
 木下先生の絶唱。聴くたびに感動の涙が出てくる。三浦先生のピアノ伴奏
 もすばらしい。木下先生50代後半の録音。


1月19日(日)
ウォーキングも兼ねて、たまプラーザの理髪店へ。往復7,500歩。

amazonから田口八重(1909-2009)『おこしやす』(栄光出版社)が届く。
本代は1円+送料250円。本代1円とは、どのような仕組みになっているの
かしらん。


たまプラーザに行く途中、早咲きの梅だろうか。


Royal Garden Cafe いつもにぎわっている。


ケーズデンキの新築工事も


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『レオ・シロタ』 バーナー... | トップ | 新日本フィル室内楽シリーズ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事