人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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暑かった夏(3) ヴェルレクと世界柔道

2010-10-18 05:04:17 | Weblog
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものである。横浜でいえば9月22日は33℃
だったが、翌23日は23℃とガクンと気温が下がった。

1.ヴェルディ「レクイエム」(9/11)
まだまだ暑かった9月11日(土)C.アルミンク指揮、新日フィルのヴェルディ「レク
イエム」を聴く。(すみだトリフォニーホール)
2010~2011年シーズンの開幕である。13:30きっかりにアルミンクのプレトークが始
まる。

ヴェルディがレクイエムを書くきっかけについて説明(独語、通訳付き)があった。
余談だがヴェルディ自身は「不可知論者」で、神の存在には懐疑的だったそうだ。

指揮;クリスティアン・アルミンク
Sop;ノルマ・ファンティーニ(イタリア)
Mez;マリナ・プルデンスカヤ(ロシア)
Ten;スコット・マクアリスター(アメリカ)
Bass;ラルフ・ルーカス(ドイツ)
合唱;栗友会合唱団
合唱指揮;栗山文昭


演奏は4人の外国人ソリスト(--とくにメゾ、プルデンスカヤのLacrimosa)と新
日フィルがすばらしかった。ラストはまさにオペラである。100人を超える栗友会
合唱団(譜面持ち)もよく歌っていた。

しかし、いつも思うことだが、この合唱団はいくら(意識して)耳をそばだてても
子音が聴こえない。無論まったく聴こえないわけではないが、子音の立て方が弱い。
アンサンブルには子音も含まれよう。子音が聴こえなければ、言葉が分からないこ
とになってしまう。アルミンクは何もいわないのかしらん。






2.世界柔道2010(9/12)
今年は世界柔道選手権が52年ぶりに東京で開催された。
9月12日(日)、代々木体育館にその世界柔道2010を観戦した。

早起き(?)して9時過ぎに会場入り。2階の自由席(1000円)、家人と二人で日本
の応援である。当日は男子66kg級、60kg級、女子52kg級、48kg級が行われた。

今回は、一言でいえば柔道らしい柔道を目指して、ルール改正が行われた。まずは
正しく組む--最初から足をとりにいったり、抱きついたりしてはいけなくなった。
その結果、柔道には素人(しろうと)の私にとっても、おもしろい試合が多かった。



各国2名までエントリー。午前中、多くの日本選手は予選を勝ち進んだが、10時20
分男子60kg級の福岡があっと思ったら初戦一本負けとなってしまった。女子48kg級
の福見、浅見は、さすがに強く、順当に勝ち進む。

午後に入ると強豪同士の試合が多くなり、その真剣勝負に目が離せなくなった。

男子66kg級、弱冠二十歳の森下純平が好調。ジュンペイ・コールが沸き起こる。
女子52kg級の中村も一本勝ちで準決勝へ。中村はお辞儀が丁寧で気持ちいい。


17時からの決勝ラウンドに入る頃には観客がふくれあがった。日本選手の大応援団
--とくに了徳寺学園、山梨学院、三井住友海上はまとまっての応援である。

19:30、舞台を一面にして決勝戦となった。

19:40 女子48kg級 福見友子(了徳寺学園)vs浅見八瑠奈(山梨学院大)
世界ランク5位以内の日本人、二人の対決となった。日本人同士のため、監督、コー
チが付かない。行き詰る熱戦。浅見が山梨学院女性の「ハルナ、ハルナ」という大
声援に押され、前へ前へ出る。

浅見のポイント勝ちによる金メダル--世界柔道初優勝となった。


20:05 女子52kg級 中村美里(三井住友海上)vs西田優香(了徳寺学園)
向こう正面左側250人の三井住友海上応援団が声をそろえて中村を応援する。両者
死力を尽くしての真剣勝負。技をかけるたびに会場が盛り上がる。

しかし延長3分でも決着がつかず、判定の結果、白旗3つで西田の初優勝。中村は残
念ながら連覇を逃した。


20:20 男子66kg級 森下純平(筑波大)vsレアンドロ・クナ(ブラジル)
この日好調の森下登場に、会場には日の丸が乱舞した。残り2分となったところで
森下の一本勝ち。大歓声に自ら興奮しつつ家路に着いた。

会場の外も暑ければ、会場内も熱い一日だった。やはりスポーツはいいですね~。 


代々木体育館 館内は冷房が入って28℃くらいか


予選 4面の会場


決勝ラウンド 2面
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