7月13日のWeblogでもウェブログったが、10月5日(日)OB「ステージ上の同窓会
第4回」がティアラこうとう(江東公会堂、最寄駅;半蔵門線住吉駅)で開催される。
8月9日(土)、東京では先月12日(土)来36日連続となる真夏日の中、男声合唱曲
「水のいのち」の2回目の練習を行った。この日の出席者はピアニストのIくんを
含め、16人。前回同様テナー系が10人であった。
この日は卒業以来34年目にして初めてOBの合唱に参加するOくんが姿を見せた。
学生時代からは想像もできない白髪であり、街ですれ違っても気付かないだろう。
私は後輩から「前回は風邪で見学でしたが、もう大丈夫?」と訊かれ、「風邪は治
ったけど、風邪かどうかにかかわらず声は出ないの」。
さて、練習はサブ指揮者のHくんによって行われた。
2時から10分ほど響き集めと声出しの後、早速1曲目「雨よ」の練習に移る。
最初ははピアノ伴奏なしの練習。外国語の歌詞のときに、音なしでリズムどおりに
歌詞を「歌う」練習をするが、それよりも一歩進めた、しかし基本に戻った練習で
ある。これが意外ときつい。Hくん、いわば練習指揮者であるが、一般に練習指揮
者というものはゼロから始める段階なのできついのである。
次にピアノ伴奏を入れて通してみるが、(私も含めて)ピアノを聴いていない、楽
譜にかじりついている、指揮を見ていないのであろう、もたれて遅れてしまう。
前にも書いたが、この曲は8分の6拍子であるが、ヤパパヤパパで2拍子を感じるの
が大変難しい。
Hくんが「万物にふりそそぐこぬか雨のように、テンポ速く、思い入れなしで、ザ
ッハリッヒに、あくまで5曲のうちの最初の曲として、6拍目の弱起を振ってもガッ
ツポーズじゃないんだから」というがなかなか思うように行かない。「音は難しく
ないんだがな~、本番は指揮のIさんにおまかせするか・・・・・・」と指揮者はつぶや
く。
休憩後の2曲目「海よ」。まず、最初の「ありとある 芥(あくた)」のレチタテ
ーヴォ風が難しい。「ここはユニゾンだからそんな大きくならないで!」(「飛び
出さなければよしとするんじゃなかったっけ」との声あり。)
2回目の「海の 不可思議」・・・・・・「ここは1回目と違って、pp」、「どういう気
持ち?単純ではない。ひっかかりあるところ」と指揮者氏。「あこ、あこ、あこや
がいは ひかりを・・・・・・いいよっ、うまい」。(カワイの楽譜p40。)
私は「おお 海よ」(p42)で1回だけ実声でAを出した。(声になっていたのか
しら?)
夏の暑さを吹き飛ばす、なかなか密度の濃い練習であった。
第4回」がティアラこうとう(江東公会堂、最寄駅;半蔵門線住吉駅)で開催される。
8月9日(土)、東京では先月12日(土)来36日連続となる真夏日の中、男声合唱曲
「水のいのち」の2回目の練習を行った。この日の出席者はピアニストのIくんを
含め、16人。前回同様テナー系が10人であった。
この日は卒業以来34年目にして初めてOBの合唱に参加するOくんが姿を見せた。
学生時代からは想像もできない白髪であり、街ですれ違っても気付かないだろう。
私は後輩から「前回は風邪で見学でしたが、もう大丈夫?」と訊かれ、「風邪は治
ったけど、風邪かどうかにかかわらず声は出ないの」。
さて、練習はサブ指揮者のHくんによって行われた。
2時から10分ほど響き集めと声出しの後、早速1曲目「雨よ」の練習に移る。
最初ははピアノ伴奏なしの練習。外国語の歌詞のときに、音なしでリズムどおりに
歌詞を「歌う」練習をするが、それよりも一歩進めた、しかし基本に戻った練習で
ある。これが意外ときつい。Hくん、いわば練習指揮者であるが、一般に練習指揮
者というものはゼロから始める段階なのできついのである。
次にピアノ伴奏を入れて通してみるが、(私も含めて)ピアノを聴いていない、楽
譜にかじりついている、指揮を見ていないのであろう、もたれて遅れてしまう。
前にも書いたが、この曲は8分の6拍子であるが、ヤパパヤパパで2拍子を感じるの
が大変難しい。
Hくんが「万物にふりそそぐこぬか雨のように、テンポ速く、思い入れなしで、ザ
ッハリッヒに、あくまで5曲のうちの最初の曲として、6拍目の弱起を振ってもガッ
ツポーズじゃないんだから」というがなかなか思うように行かない。「音は難しく
ないんだがな~、本番は指揮のIさんにおまかせするか・・・・・・」と指揮者はつぶや
く。
休憩後の2曲目「海よ」。まず、最初の「ありとある 芥(あくた)」のレチタテ
ーヴォ風が難しい。「ここはユニゾンだからそんな大きくならないで!」(「飛び
出さなければよしとするんじゃなかったっけ」との声あり。)
2回目の「海の 不可思議」・・・・・・「ここは1回目と違って、pp」、「どういう気
持ち?単純ではない。ひっかかりあるところ」と指揮者氏。「あこ、あこ、あこや
がいは ひかりを・・・・・・いいよっ、うまい」。(カワイの楽譜p40。)
私は「おお 海よ」(p42)で1回だけ実声でAを出した。(声になっていたのか
しら?)
夏の暑さを吹き飛ばす、なかなか密度の濃い練習であった。
代稽古の指揮者H君も苦労されたようで(他人事のように)
演出補とか、サブ指揮者というのは自分自身の表現や解釈を
極力排除せねばならず、なかなか大変な仕事です
オペラにおけるコレペティトゥールのような存在で
本来はかなりの技術と知見を要するものですが
その双方を持ち合わせていないH君には荷が重すぎたようです
そもそも「水のいのち」は、ノイエ・ザハリヒの旗手
木下保先生と、ネオ・ロマンティークの家元畑中良輔先生の
両方による演奏を経験しているわけですから
そこにもってきて、今回の指揮者I氏のコンセプトについては
未知数の部分が多く、それぞれを斟酌しなくてはならないときては
自分を抑えることの極端に苦手なH君の心中や思うべし
その上、歌唱法について「自分でやって見せてくれ」などと言われ
かなり凹んでいるようですよ(他人事とは思えない)
本人はザハリヒな演奏を心がけているらしいです
書かれた音楽に何を盛り込むか、ではなく
何を引き出すかが重要なのだと
頭で考えたことを筋肉に伝え、実行するのに、現役時代と異なり、時間がかかることを痛感しました。
現役時代、「雨」は「虚心坦懐」という言葉が似合うねと隣のUくんに話しかけたことを思い出しました。
「ノイエ・ザハリヒとネオ・ロマンティーク」、勉強になります。
明日は「藍川由美」を早朝にアップいたしますので、お楽しみに。