人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

ステージ上の同窓会(2)

2008-08-10 06:06:25 | Weblog
7月13日のWeblogでもウェブログったが、10月5日(日)OB「ステージ上の同窓会
第4回」がティアラこうとう(江東公会堂、最寄駅;半蔵門線住吉駅)で開催される。

8月9日(土)、東京では先月12日(土)来36日連続となる真夏日の中、男声合唱曲
「水のいのち」の2回目の練習を行った。この日の出席者はピアニストのIくんを
含め、16人。前回同様テナー系が10人であった。

この日は卒業以来34年目にして初めてOBの合唱に参加するOくんが姿を見せた。
学生時代からは想像もできない白髪であり、街ですれ違っても気付かないだろう。

私は後輩から「前回は風邪で見学でしたが、もう大丈夫?」と訊かれ、「風邪は治
ったけど、風邪かどうかにかかわらず声は出ないの」。


さて、練習はサブ指揮者のHくんによって行われた。

2時から10分ほど響き集めと声出しの後、早速1曲目「雨よ」の練習に移る。

最初ははピアノ伴奏なしの練習。外国語の歌詞のときに、音なしでリズムどおりに
歌詞を「歌う」練習をするが、それよりも一歩進めた、しかし基本に戻った練習で
ある。これが意外ときつい。Hくん、いわば練習指揮者であるが、一般に練習指揮
者というものはゼロから始める段階なのできついのである。

次にピアノ伴奏を入れて通してみるが、(私も含めて)ピアノを聴いていない、楽
譜にかじりついている、指揮を見ていないのであろう、もたれて遅れてしまう。
前にも書いたが、この曲は8分の6拍子であるが、ヤパパヤパパで2拍子を感じるの
が大変難しい。

Hくんが「万物にふりそそぐこぬか雨のように、テンポ速く、思い入れなしで、ザ
ッハリッヒに、あくまで5曲のうちの最初の曲として、6拍目の弱起を振ってもガッ
ツポーズじゃないんだから」というがなかなか思うように行かない。「音は難しく
ないんだがな~、本番は指揮のIさんにおまかせするか・・・・・・」と指揮者はつぶや
く。

休憩後の2曲目「海よ」。まず、最初の「ありとある 芥(あくた)」のレチタテ
ーヴォ風が難しい。「ここはユニゾンだからそんな大きくならないで!」(「飛び
出さなければよしとするんじゃなかったっけ」との声あり。)

2回目の「海の 不可思議」・・・・・・「ここは1回目と違って、pp」、「どういう気
持ち?単純ではない。ひっかかりあるところ」と指揮者氏。「あこ、あこ、あこや
がいは ひかりを・・・・・・いいよっ、うまい」。(カワイの楽譜p40。)
私は「おお 海よ」(p42)で1回だけ実声でAを出した。(声になっていたのか
しら?)

夏の暑さを吹き飛ばす、なかなか密度の濃い練習であった。
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2 コメント

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没個性 (minorer)
2008-08-10 14:59:07
暑い中の練習、大変だったようですね(他人事のように)
代稽古の指揮者H君も苦労されたようで(他人事のように)

演出補とか、サブ指揮者というのは自分自身の表現や解釈を
極力排除せねばならず、なかなか大変な仕事です
オペラにおけるコレペティトゥールのような存在で
本来はかなりの技術と知見を要するものですが
その双方を持ち合わせていないH君には荷が重すぎたようです

そもそも「水のいのち」は、ノイエ・ザハリヒの旗手
木下保先生と、ネオ・ロマンティークの家元畑中良輔先生の
両方による演奏を経験しているわけですから
そこにもってきて、今回の指揮者I氏のコンセプトについては
未知数の部分が多く、それぞれを斟酌しなくてはならないときては
自分を抑えることの極端に苦手なH君の心中や思うべし

その上、歌唱法について「自分でやって見せてくれ」などと言われ
かなり凹んでいるようですよ(他人事とは思えない)

本人はザハリヒな演奏を心がけているらしいです
書かれた音楽に何を盛り込むか、ではなく
何を引き出すかが重要なのだと
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まいど (katsura1125)
2008-08-10 15:27:11
minorerさん、まいど有難うございます。
頭で考えたことを筋肉に伝え、実行するのに、現役時代と異なり、時間がかかることを痛感しました。
現役時代、「雨」は「虚心坦懐」という言葉が似合うねと隣のUくんに話しかけたことを思い出しました。
「ノイエ・ザハリヒとネオ・ロマンティーク」、勉強になります。
明日は「藍川由美」を早朝にアップいたしますので、お楽しみに。
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