5月27日(日) 快晴、暑い。25℃以上あるかしらん。中央林間のヴィ・ド・フラン
スで軽食後、小田急で小田原へ。小田原少年少女合唱隊の第49回定期演奏
会である。途中、畑中良輔著『オペラ歌手誕生物語』を読み直す。
小田原には13時に着いた。会場の小田原市民会館大ホールまでをカメラ片手
に散策。会場に着くと長蛇の列である。13時35分に入場、いつものようにでき
るだけ後ろの座席--空(す)いた席に座る(1F-23-38)。開演まで桑原先生
の「ごあいさつ」などプログラム(冊子)に目を通す。
今回は「イタリア リヴァ・デル・ガルダ国際合唱コンクール帰国報告(&東日本
大震災復興支援チャリティーコンサート)」と銘打っている。4月1~5日にイタ
リア北部で開かれた「リヴァ・ヴェル・ガルダ コンクール」のG2クラス(ユース
同声部門19歳以下)の部に優勝しての報告会である。
<プログラム>
1.日本民謡(クラスⅡ)
(1)竹田の子守唄
(2)会津磐梯山
(3)てぃんさぐぬ花
(4)ことばあそびうた
2.『コルシカ島の2つの歌』より(マルベリー・メールクワイア)
神があなたを守り給いますように
3.NHK『みんなのうた』より(クラスⅠ)
(1)おお牧場はみどり
(2)山の音楽家
(3)踊ろう楽しいポーレチケ
(4)おおブレネリ
4.ヨーロッパのうた(クラスⅡ+マルベリー・クワイア)
(1)聖母マリアの讃歌
(2)黒衣に身を包み
(3)クリスマスの黒いグローリア
--休憩--
5.湯山昭の童謡(クラスⅠ・Ⅱ)
(1)おはなが わらった
(2)コンコン クシャンのうた
(3)山のワルツ
(4)こんぺいとう
(5)あめふり くまのこ
6.日本の懐かしいうた(マリベリー・クワイア)
(1)浜辺の歌
(2)故郷
7.欧米の宗教曲(マルベリー・チェンバークワイア)
(1)私は命あるパンである
(2)イイススの祈り
(3)主の祈り
(4)キリエ
(5)サウロの改宗
指揮;桑原妙子 ピアノ;桑原春子
1.日本民謡(クラスⅡ)
(1)竹田の子守唄
(2)会津磐梯山
(3)てぃんさぐぬ花
(4)ことばあそびうた
14時2分、2ベルに続いて開演の幕が上がった。ウワ~というため息のような歓
声があがる(イタリア人ならブラヴィッシモ!というのかしらん。)--ステージ上
にはクラスⅡの方々が和装で整列していた。(写真がないのが残念!)桑原先
生も和装、前へ進まれ、「竹田の子守唄」が始まった。ノンヴィブラート系の強い
声に、一曲目出だしからひきつけられ、涙がにじんだ。
桑原先生のお話が間に入る。
「皆さん、こんにちは。日曜日に来ていただき、有難うございます。今日はプログ
ラムに載っていない人がお一人おります」
と急遽参加の男子お一人の紹介があった。総勢39人(内男子5人)である。
(2)「会津磐梯山」は長年のレパートリーだそうだ。「おはら庄助さん なんで身
上つぶした」では、ピッタリそろった手拍子とジェスチャーが入る。声にひきつけ
られた。春子先生のピアノ伴奏もきっちり!
春子先生は途中退場--後半はア・カペラ。「てぃんさぐぬ花」は、なんというか
実に透明感のある響きだった。「ことばあそびうた」は身体をゆすったり、お互い
顔を見合わせたりと動きを取り入れた演奏、「七色の声」を駆使して歌い上げた。
演奏後、先生が下手に下がると皆さんは上手に。最後の一人が退場するまで
温かい拍手に包まれた。全ステージ、全員が退場するまで1分以上続く拍手は
この演奏会の特長だ。
2.『コルシカ島の2つの歌』より(マルベリー・メールクワイア)
神があなたを守り給いますように
14時18分、(大人の)男性9人が登場--下手寄り前列に3人、上手寄り後列
に6人のフォーメーション。先生は黒のドレスに早変わり。
「初めていらした方は子供の演奏会なのにずいぶん立派な大人が?と思われ
るかもしれませんが・・・・・・」(桑原先生、以下同じ)。
信長貴富さん編曲のいい曲--南太平洋の島かと早合点してしまったが、コル
シカ島って地中海でしたネ。カトリック?コルシカ語かしらん。5分ほどだったが、
本格的な、力まない声を聴かせていただいた。
3.NHK『みんなのうた』より(クラスⅠ)
(1)おお牧場はみどり
(2)山の音楽家
(3)踊ろう楽しいポーレチケ
(4)おおブレネリ
14時24分、ちっちゃな子供たち16人が出てきた。ウワーというざわめきが起こる。
「年齢差、ン十歳です。1曲目は49年前に初めて歌った曲です」(スゴイ記憶力!)
たしかダーク・ダックスも歌っていた。春子先生のピアノ伴奏もリズムきっちり。こ
れらの歌は、私もNHKテレビで直接聴いていただけに懐かしい!(直接聴いた
のも貴重な存在?)
演奏後、先生が下手に下がると、上手寄りのちっちゃな男の子(身長120cm?)
がソワソワ、キョロキョロ。近くの女の子に「もう下がっていいのよ」とうながされ、
一人ひとり退場、温かい拍手となった。
4.ヨーロッパのうた(クラスⅡ+マルベリー・クワイア)
(1)聖母マリアの讃歌
(2)黒衣に身を包み
(3)クリスマスの黒いグローリア
(4)儀式の舞踏
14時32分、38人が入場。上段から13、12、13人と並んだ。
「今度はヴェルディの作品をお聴きいただきます。イタリアに行った時にヴェルディ
のお墓で歌いました。お墓の周りが音楽家の老人ホームになっていて、窓からた
くさんの拍手をいただきました」
(そういえば来年はヴェルディ生誕200年)。ア・カペラの、この曲は知らなかった
が、巻き舌の度合い(--この度合いをそろえるのが難しい。)もきっちりそろい、
よく歌いこまれていた。
(ヴェルディのお墓の前で歌うなんて、一生の思い出となることでしょう。)
ここでマルベリーの皆さんが登場。
「(2)は今年の合唱コンクールの課題曲。クラスⅡもマルベリーも同じ曲を選ん
でいますので、一緒に歌います」
黒のドレス18人+ブルーの制服33人で歌った。ほとんどできあがっている感
があったが、まだまだ歌いこむのかしらん。
「(3)は前に並んだ現役が退場しまして、マルベリー18人で。プログラムにも書
いてありますが、ちょっと変わった曲です」
--「魂が平安をもたらすことはなかった。グローリア、地のにおいのついたク
リスマスツリー・・・・・・」という怖い内容。力強い声も駆使し、デュナーミクの大き
な演奏だった。
(4)は、聴いているだけでもリズムの難しい曲。楽譜を見たら、ますます歌えな
くなりそう。おもしろい響きだったが、最大10声部に分かれているそうだ。
--休憩--
5.湯山昭の童謡(クラスⅠ・Ⅱ)
(1)おはなが わらった
(2)コンコン クシャンのうた
(3)山のワルツ
(4)こんぺいとう
(5)あめふり くまのこ
クラスⅠ、Ⅱの合同50人。クラスⅠはチロルのような洋服。Ⅱの皆さんは赤い系
統のトレーナー。
「あら制服が変わったのとお思いかもしれませんが、娘によればイギリスでは赤
い靴下が結構あるようで、今回初めてのお目見えです。今年は湯山先生が80歳
ということで、湯山先生の童謡を選びました。歌は神様からの贈り物。一生楽し
めます。一緒に歌うお子さんを募集していますのでよろしくお願いします」
童謡は子供のみならず大人も楽しめる、ということを聴きながら考えた。
(5)は題名を知らなかったが、懐かしい曲だった。終わるのが待ちきれない拍手
が起こった。
6.日本の懐かしいうた(マリベリー・クワイア)
(1)浜辺の歌
(2)故郷
「もうワンステージ、懐かしい曲をお送りします」
18人の皆さんがソリスト並みの声(東京オペラシンガーズ?)、信長貴富さんの
編曲で歌い上げた。プログラムの曲目解説が詳しい。
7.欧米の宗教曲(マルベリー・チェンバークワイア)
(1)私は命あるパンである
(2)イイススの祈り
(3)主の祈り
(4)キリエ
(5)サウロの改宗
男性から入場--男声9人+女声18人でなかなかいいバランス。
「今度はお聴きになったことのない曲ばかりで、ちょっとおつらいかもしれません
が(笑)」
(1)は男声が効いていた。(2)はバスが大変低い声を出していた。(3)ロシア
語で聴く宗教曲も味わい深~い。(4)は途中で後ろ向き(!)になったり、いろい
ろな響きが味わえた、大人の合唱だった。(5)は足踏みならしリズムをとる。前
半と後半の対比がおもしろかった!知らない曲ってたくさんありますね~。
最後は大きな拍手となった。
「プログラムはこれで終わっておりますが、勝手にアンコールを・・・・・・(大拍手)。
いつも大好きな2曲を歌います」
リズミカルな速い曲だったり、ゆったりした曲だったり、皆さんが手をつなぎ、揺
れ始めるとステージがボワーッとにじんだ。
最後にリーダーさんから
「イタリアのコンクールでは楽しい思い出がたくさんできました。本日の東日本
大震災復興支援募金では536,477円が集まりました」
というお礼の言葉があり、福島県相馬市へということで、募金の入った大きなビ
ンが加藤小田原市長へ贈呈された。(いつものことながら加藤市長のご挨拶は
お上手だった。つい先日再選されたばかり。)
最後の最後に会場も含め全員で「ふるさと」を歌ってお開きになった。すぐ前が
きれいな声のソプラノだったが、OGの方だったのかしらん。
演奏会終了後、打ち上げパーティーに参加したら、乾杯の音頭に指名された。
突然だったので頭の中が真っ白になってしまい、おろおろ、何をしゃべったか記
憶にない。
桑原先生から島田さんをご紹介いただき、ワグネルも出演した『学生王子』の
思い出話に花が咲いた。
なおいつも思うことだが、プログラムの曲目が詳しく、文献的価値があり、すば
らしい。
中央林間のヴィ・ド・フランス
小田急小田原駅
いつも買う ひもの屋さん
駅前 小田原マルシェを開催中
小田原城のお堀
小田原の公共職業安定所
お堀の鯉 こっちコイ
小田原城入口
検察
裁判所
開場前の長蛇の列
コンソルソ優勝記念品
イタリア旅行関係
チャリティー募金風景
開演前の会場
終演後のステージ
打ち上げ風景
* * * *
5月21日(月) 東京文化会館にて東京都交響楽団第735回定期演奏会Aシリ
ーズ。叔母のピンチヒッターである。
昨晩は寝る前になって、この日のチケットを探しまくった。チケットの保管場所は
決めているつもりなのだが、自分に厳重注意。
6時前に上野に到着、精養軒でカニクリームコロッケを食べる。美味なり。開演
まで周囲を散策。従兄弟とバッタリ。
従兄弟(64歳。元サラリーマン)いわく「まだ働いてんの?早く自由になりなよ。
自由人はいいよ~」。先日はフランスに旅行してきたという。
<プログラム>
1.ワーグナー 歌劇「リエンツィ」序曲
2.シューマン チェロ協奏曲*
3.フランク 交響曲
指揮;イオン・マリン チェロ;アントニオ・メネセス*
1.ワーグナー 歌劇「リエンツィ」序曲
イオン・マリンは50歳ちょっとだが、おうような登場。すでに世界主要なオペ
ラハウスに登場しており、オーケストラではベルリン・フィルを始め、大手に呼
ばれている。
出だしはトランペットから始まる。マーラーの5番が頭にかすんだ。むろんマ
ーラーの方が後だが。ショスタコーヴィチにも出だしにトランペットが使われる
のがあったかしらん。後半の盛り上がりはいかにもワーグナーの序曲だった。
都響もうまい。最初からブラボーが飛び出した。
2.シューマン チェロ協奏曲*
哀愁漂う、くすんだ音色。地味だがシューマン好きにはたまらないかもしれない。
これにも大きなブラボーが飛び交った。メネセスはひょこんひょこんと何回もおじ
ぎ。マリンが無理やりメネセスを座らせ、J.S.バッハのアンコール(「無伴奏チェロ
組曲第1番」よりサラバンド)。マリンは下手のオケ席に座って聴いていた。
3.フランク 交響曲
流れとタメがあり、デュナーミクの大きな音楽だった。第2楽章のイングリッシュホ
ルンも大変よかった--演奏終了後はイングリッシュ・ホルンが真っ先に立たさ
れた。
今回の作曲者には、偶然かもしれないが、3人とも19世紀に生まれ、19世紀に
亡くなった共通点があった。
写真下がイオン・マリン
懐かしい文化会館楽屋口
当日券売場
カニクリームコロッケ
安井誠一郎先生の像
こんな喫茶店あったかしら
座席より
休憩中のロビー
5月26日(土) 三田ふうりんにて大熊ゼミ同期会9人が集まる。Kさんの快気祝
いだが、一種の異業種交流である。皆さんお元気で何より。開宴前に三田を散
策。
三田駅前
「丘の上」の校舎
「丘の上の平和なる日々に征きて還らぬ人々を思ふ」
(小泉信三 識)
還らざる学友の碑 平成10年11月 慶應義塾長 鳥居泰彦
国道1号桜田通りより東京タワー
三田の「ふうりん」
ふうりんに来たらやはり「かき揚」でしょう!
名物かき揚げ
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どうもありがとうございます。
プログラム解説は日本語がシッチャカメッチャカで
お恥ずかしい限りですが、ちゃんと読んでくださる方がいらっしゃると思うと励みになります。重ねて御礼申し上げます。
湿気の多い季節になりますが、どうぞくれぐれもご自愛くださいませ。
遅くなりましたが、一言、御礼まで。
HPを拝見しても、みなさん一人ひとりが頑張っておられる様子が伝わってまいります。
いよいよ来年は「50回目!」の定期演奏会--ますますのご発展をお祈り申し上げます。
小田原少年少女合唱隊隊員のもえです。
ブログ見させていただきました。
ありがとうございます。
1曲1曲丁寧に説明していてだいて、
歌っている私以上に知っているような、
感じです(笑)
こんなに、書いていただいてとても感謝しています。本当にありがとうございます。
皆さんの練習の積み重ねが伝わってくる演奏会でした。
これからも(学校の)勉強に(合唱の)練習に頑張ってください。また聴きにうかがいます。
ブログ拝見させて頂きました。
いつもありがとうございます。
今年もまだまだ
ステージがありますが
頑張っていきます!
今回は本当に
ありがとうございました。
今年もスケジュールがいっぱいですね~。学校の勉強との両立目指して頑張って!ください。
また聴きに伺います。皆様によろしく!