6月20日(土)、新日本フィルトリフォニーシリーズ第2日。
あざみ野から、鷺沼、二子玉川と2回乗り換えて錦糸町に向かう。
この日は、珍しい、ストラヴィンスキー三部作の一挙演奏。
秋山和慶が新日本フィルを振るのはあまり記憶にないと思ったら、なん
と約40年ぶりだという。
秋山さん(S16年生)は言うまでもなく齋藤秀雄の門下生である。小澤
征爾(S10年生)の方が年長だが、小澤さんに言わせれば、秋山さんは
「齋藤先生の指揮法をいちばん正しく受け継いでいる」ということにな
る。
秋山さんは大阪のご出身である。なんとなく、はんなりとした上品さが
感じられるのだが、実際に大阪弁を聴いてみたいものだ。
<プログラム>
1.『火の鳥』(1919年版)(約20分)
2.『ペトルーシュカ』(1947年版)*(約35分)
--休憩ーー
3.『春の祭典』(1913)(約35分)
指揮;秋山和慶
ピアノ;三輪 郁*
コンサートマスター;豊嶋泰嗣
三部作の発表順に演奏された。初演は、1が1910年、2が1911年、
3が1913年。2と3の初演指揮者は、ピエール・モントゥー(1875-
1964)。
演奏は、管が充実している新日本フィルであり、破綻のない、ノーミス
(--ライヴである以上、まったくのノーミスはありえないらしいが。)
と言っていい、見事なものだった。
例えれば、コリン・デイヴィス/アムステルダム・コンセルトヘボウの
演奏と言えばいいかしらん。
1.『火の鳥』(1919年版)(約20分)
第1ステージ開始前は、何人かが直前まで楽譜をおさらい中。フルート
は、第1ステージでは白尾さんの顔が見えず、荒川さんと渡辺さんかし
らん。
全曲版ともなると演奏には50分近くなるが、1919年版では20分ほど
で終わる。
低弦部による出だしで、携帯の音(?)、財布に付けた鈴の音(?)が聴
こえ、一瞬ドキッとするが、演奏は無論止まらない。開始5分前後からか
しらん、オーボエソロが出てくる「王女たちのホロヴァード(ロンド)」の
部分は親しみやすいメロディーだ。
2.『ペトルーシュカ』(1947年版)*(約35分)
ピアノが中央に移動され、ピアニストの三輪さんが秋山さんと向き合う
形になる。
あまりその方面に詳しくないが、1947年版の方が初演版の四管編成から
三管編成になり、それだけピアノも目立つようになるようだ(当時のピア
ニストは誰だったかな?)。
『ペトルーシュカ』は、4年前、ノイホルト/東響で聴いており、印象に残
っている。その時もピアノが活躍する1947年版だった。
オケは16型のコントラバス8台。ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネット、
トランペットなどが大活躍。案の定、演奏後は、秋山さんが立たせての奏
者紹介であった。
--休憩ーー
3.『春の祭典』(1913)(約35分)
いよいよハルサイ。トーサイの弟子、ハルサイを振る?
この日のシロフォンには、客演として斎藤祥子さんが招かれていた。パ
ーカッションは難しいだろうに、よく間違えないものだ。出番のない個所
は、大人しく足を閉じてじっとしておられる。しかし、ぼ~っとしていた
らいけないんでしょうね~。
フルートグループは、白尾さん以下、野口さん、斎藤さん、荒川さん、渡
辺さんという大きな布陣。
ホルン群も吉永さん以下8人。所村映季さん、氏家亮さんが客演(どん
な方が客演に入るのか、調べるのもおもしろい)していた。
オーボエは、3ステージとも古部さんが首席に入っていた。いずれの曲も、
管楽器、打楽器が大活躍。CDで聴く音が実際にどの楽器で演奏されて
いるのか、見るのもまた楽しいものだ。
秋山さんは、東響で振るのと変わらず、見事なバトンテクニックを披露し
てくれた。変拍子の1拍目が不規則的に出てくるのかしらん。楽譜を確認
したくなった。無論、バトンテクニックもさることながら、音楽がすばらし
かったのだけれど。私は上品なブラボーを3回叫んだ。
左手でサインを出しながらの指揮、秋山さんの振り間違い(楽譜を見な
がらの指揮)もないかしらんと意地悪く見ていたが、そんなこともまったく
感じられなかった。
秋山さんの理想は、演奏後に「ところで、きょう指揮したのは?」と言わ
れることだという。なるほどオーソドックスで、指揮者を感じさせないで、
いい演奏だった、と思わせるような「芸風」なのだろう。これはこれで大
変難しいことではないかしらん。--とはいえ、秋山さんは盛り上がると
ころでは、かなりhotになる。
プログラム
あざみ野駅前のスクランブル
錦糸町
ドトールがいっぱいでコーヒーを断念。多少景気がいいのかしらん?
その代り、お隣の書店に立ち寄り、1冊購入してしまった。
JR錦糸町
北斎通り
東京スカイツリー
錦糸町から歩くと20分ばかりか?
こちらのラウンジは土曜が休み
TOBU HOTEL
当日券売り場
開場前
山と積まれたチラシ
開演前に2階ロビーでチラシの仕分けをする。不要な分は即破棄。
北斎富嶽三十六景のコピーが展示されている。
第1ステージ開演前のステージ
3階バルコニー席を下見(10月に座る予定)
秋山和慶・冨沢佐一著『ところで、きょう指揮したのは?秋山和慶回想録』
を展示販売していた。私は別途購入済み。
休憩の白ワイン(500円)
終演後
16:16中央林間行急行 一本で帰れるので便利だ。
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この日のアジサイ あざみ野は盛りを過ぎつつある?箱根はこれからだろう。
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派手なプログラムですね…。
ラザレフのショスタコで上京されるときはご連絡くださいね~。
今月の8番を聴きに行きたかったんです、予定が合わず断念。
11月に大阪フィルの7番を聴きますが、上京予定は今のところないです…。
いつかご一緒して聴きたいですね!