6月1日(土)、午後5時から「清水敬一還暦記念演奏会」を聴く(於
東京オペラシティコンサートホール)。
清水敬一さんは、早稲田(大学では理工学部電気工学科卒)でもグリ
ーではなく、関屋晋さんのコール・フリューゲルの出身だ。
(注)コール・フリューゲルは私も現役時代何回か聴いた。ヴォイス・
トレーナーは、当時ワグネルと同じ大久保昭男先生だった。
その後、松原混声合唱団に入り、練習責任者からプロの指揮者になっ
た(ということでいいのかしらん)。
今回の演奏会は、プログラムの「折々の美景」(清水敬一)によれば、
(2年以上前)還暦をお祝いしてもらえる、という話が持ち上がっ
たときに、「時間もありますから、どなたかに新しい作品を創って
もらいますか。あるいはオーケストラの演奏会を企画しますか。」
と尋ねられ、「好きな合唱作品を演奏する演奏会をやらせてほしい。」
と返事をしました。
とある。
<プログラム>
1.F.プーランク作曲/P.エリュアール作詩
カンタータ『人間の顔』
松原混声合唱団、湘南市民コール
2.新実徳英作曲/長田弘作詩
無伴奏混声合唱のための『死者の贈り物』
松原混声合唱団、湘南市民コール、町田市民合唱団
--休憩--
3.野田暉行作曲/蓬莱泰三作詩
混声合唱曲『青春』
ピアノ;川添文
松原混声合唱団、湘南市民コール
4.三善晃作曲/宗左近作詩
混声合唱と2台のピアノのための交響詩『海』
ピアノ;川添文、清水史
松原混声合唱団、湘南市民コール、町田市民合唱団
女声コーラス渚、早稲田大学コール・フリューゲル
いつもながら、まことにつたないコメントを・・・・・・
「自由席」だったので、開場の30分以上前に行ったが、既に行列がで
きていた。開場とともに2階へ直行、正面の席に座る。
(余談となるが)若いカップルの会話。
「今日は何と言っても『青春』だナ。あ~、早く洗脳されたい」(男性)
「・・・・・・」(女性)
若いっていいですね~。
1.F.プーランク作曲/P.エリュアール作詩
カンタータ『人間の顔』(演奏時間;19分)
松原混声合唱団、湘南市民コール
エリュアール(1895-1952。→こちら)も、プーランク『人間の顔』
も私はまったく不勉強だが、ともかく難しそうだ。
プログラムの説明にも「混声六部の二つの合唱団が歌いかわす無伴奏
の難曲」とある。
4時59分、合唱団は左右から同時入場。STBA、5段のフォーメー
ション。ざっと数えて120人弱だ(--余談だが、せっかくの記念プ
ログラムにオンステメンバー表を掲載した方がよかったかも?)。
5時1分、清水先生が登場。オーケストラの定期演奏会では見られない
ほど、盛大な拍手で迎えられる。
合唱団は譜面持ち。譜面の持ち方、姿勢がいい(全ステージ譜面持ち
だった)。
ア・カペラのattacca演奏。清水先生は指揮台を大きく使い、硬軟織
り交ぜた指揮。大人数をバックにしたデュナーミクの大きな音楽。
Sop.の高音も不安がない。
終曲「自由」は、ダブルコーラスの多声(12声)。見事なfからさら
にクレッシェンドで終わり、大拍手となった。
清水先生は最敬礼のおじぎ。
2.新実徳英作曲/長田弘作詩
無伴奏混声合唱のための『死者の贈り物』(演奏時間;20分)
松原混声合唱団、湘南市民コール、町田市民合唱団
このステージのフォーメーションは、SATB×6段、全体で180人弱?
メンバーは20代から70代かしらん。
こちらもア・カペラ。音取りなし(?)にハミングから。「盆栽」型
ではない、スケールの大きな演奏。
生きた「言葉」と「声」を出させる合唱だ。関屋晋さんの「影響」は
無論だが、私は、福永陽一郎先生のダイナミックな音楽を思い出した。
終曲「イツカ、向コウデ」は、入魂の指揮に大合唱団が応えた。
清水先生は最敬礼でゆっくり退場。合唱団も、すぐに左右に退場した。
--休憩--
休憩中にホットコーヒーを注文。どういうわけか、限りなくアメリカン。
3.野田暉行作曲/蓬莱泰三作詩
混声合唱曲『青春』(演奏時間;30分)
ピアノ;川添文
松原混声合唱団、湘南市民コール
第1ステージ同様120人弱の混声合唱。こちらも大曲だ。神経質すぎ
ない撥音の息がピッタリそろう。このあたりは先生も合唱団も、お互
いを知りつくしているから、と言えるのかもしれない。
意外と難しい詩もある。
最後に清水先生から「今日は客席に野田暉行先生がいらっしゃってま
す」と紹介があり、大きな拍手に包まれた。
4.三善晃作曲/宗左近作詩(演奏時間;11分)
混声合唱と2台のピアノのための交響詩『海』
ピアノ;川添文、清水史
松原混声合唱団、湘南市民コール、町田市民合唱団
女声コーラス渚、早稲田大学コール・フリューゲル
5団体合同の大合唱団--なかなか数え切れないが、7段、200~210
人のオンステだ。2台のピアノ。左は蓋が大きく開き、右は蓋なし。
宙吊りとステージ上4本のマイクにピアノ用マイク。これだけの大合
唱団だと録音も難しいだろう。
後半は身体全体を使った「大暴れ」の指揮にピアノも必死の伴奏。最
後の母音が大きくフェルマータされ終わった。
演奏後に清水先生のご挨拶。
『白いうた 青いうた』に「二十歳」という曲があります。・・・・・・
新実先生が原曲に自ら詩も加え(?)、「二十歳×3」(for Kenichi)
という曲を作ってくれました。
と、ここでピアニストのお二人が赤いチャンチャンコ(背中には「か
んれきだもの」の文字)と帽子を清水先生へ(大拍手)。
川添さんはSop.へ。お嬢さんの史さんが譜めくりを担当し、清水先生
のピアノ伴奏で「飲み過ぎに気を付けて 転んではいけません」と歌
われた(客席から笑いあり)。
これが終わると、先生はトコトコと退場。今度はチャンチャンコなし
で登場。
三善晃作曲(正しくは「編曲」)の「夕焼け小焼け」がまことに大き
なスケールで歌われた。
最後の最後は全員でおじぎ--最後の一人が退場するまで、会場は祝
祭の時を惜しむように、温かい拍手が続いていた。
プログラム
15:54
15:55
15:57
16:02
16:11 「最後尾」が見えないほど
16:19 予定より10分早く開場
16:21 2階席より 2階正面は「特等席」?
16:25
16:26 新刊本の即売会
新刊
2012年刊
16:29 何段もの山台
16:30 花束、プレゼント受付
17:51
17:54
17:57
19:17 お開き
19:20
19:22 サイン会はこちら
19:23
19:25
19:30 初台
19:42 明大前
20:02 渋谷
20:25 あざみ野着
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細かいですが、「唱歌の四季」は三善晃先生編曲ですね。
合唱団の貼りだしも間違っておりますが…
失礼しました。おっしゃるとおりです。ご指摘ありがとうございました。我ながら何回見直しても必ず間違いがありますね~(笑)。