人生ブンダバー

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6/1 清水敬一還暦記念演奏会(長文)

2019-06-11 05:00:00 | 音楽

6月1日(土)、午後5時から「清水敬一還暦記念演奏会」を聴く(於
東京オペラシティコンサートホール)。

清水敬一さんは、早稲田(大学では理工学部電気工学科卒)でもグリ
ーではなく、関屋晋さんのコール・フリューゲルの出身だ。
(注)コール・フリューゲルは私も現役時代何回か聴いた。ヴォイス・
  トレーナーは、当時ワグネルと同じ大久保昭男先生だった。
その後、松原混声合唱団に入り、練習責任者からプロの指揮者になっ
た(ということでいいのかしらん)。


今回の演奏会は、プログラムの「折々の美景」(清水敬一)によれば、
 (2年以上前)還暦をお祝いしてもらえる、という話が持ち上がっ
 たときに、「時間もありますから、どなたかに新しい作品を創って
 もらいますか。あるいはオーケストラの演奏会を企画しますか。」
 と尋ねられ、「好きな合唱作品を演奏する演奏会をやらせてほしい。」
 と返事をしました。
とある。

<プログラム>
1.F.プーランク作曲/P.エリュアール作詩
 カンタータ『人間の顔』
 松原混声合唱団、湘南市民コール
2.新実徳英作曲/長田弘作詩
 無伴奏混声合唱のための『死者の贈り物』
 松原混声合唱団、湘南市民コール、町田市民合唱団
 --休憩--
3.野田暉行作曲/蓬莱泰三作詩
 混声合唱曲『青春』
 ピアノ;川添文
 松原混声合唱団、湘南市民コール
4.三善晃作曲/宗左近作詩
 混声合唱と2台のピアノのための交響詩『海』
 ピアノ;川添文、清水史
 松原混声合唱団、湘南市民コール、町田市民合唱団
 女声コーラス渚、早稲田大学コール・フリューゲル


いつもながら、まことにつたないコメントを・・・・・・

「自由席」だったので、開場の30分以上前に行ったが、既に行列がで
きていた。開場とともに2階へ直行、正面の席に座る。

(余談となるが)若いカップルの会話。
「今日は何と言っても『青春』だナ。あ~、早く洗脳されたい」(男性)
「・・・・・・」(女性)
若いっていいですね~。


1.F.プーランク作曲/P.エリュアール作詩
 カンタータ『人間の顔』(演奏時間;19分)
 松原混声合唱団、湘南市民コール
エリュアール(1895-1952。→こちら)も、プーランク『人間の顔』
も私はまったく不勉強だが、ともかく難しそうだ。
プログラムの説明にも「混声六部の二つの合唱団が歌いかわす無伴奏
の難曲」とある。

4時59分、合唱団は左右から同時入場。STBA、5段のフォーメー
ション。ざっと数えて120人弱だ(--余談だが、せっかくの記念プ
ログラムにオンステメンバー表を掲載した方がよかったかも?)。

5時1分、清水先生が登場。オーケストラの定期演奏会では見られない
ほど、盛大な拍手で迎えられる。

合唱団は譜面持ち。譜面の持ち方、姿勢がいい(全ステージ譜面持ち
だった)。
ア・カペラのattacca演奏。清水先生は指揮台を大きく使い、硬軟織
り交ぜた指揮。大人数をバックにしたデュナーミクの大きな音楽。
Sop.の高音も不安がない。

終曲「自由」は、ダブルコーラスの多声(12声)。見事なfからさら
にクレッシェンドで終わり、大拍手となった。
清水先生は最敬礼のおじぎ。



2.新実徳英作曲/長田弘作詩
 無伴奏混声合唱のための『死者の贈り物』(演奏時間;20分)
 松原混声合唱団、湘南市民コール、町田市民合唱団
このステージのフォーメーションは、SATB×6段、全体で180人弱?
メンバーは20代から70代かしらん。
こちらもア・カペラ。音取りなし(?)にハミングから。「盆栽」型
ではない、スケールの大きな演奏。

生きた「言葉」と「声」を出させる合唱だ。関屋晋さんの「影響」は
無論だが、私は、福永陽一郎先生のダイナミックな音楽を思い出した。

終曲「イツカ、向コウデ」は、入魂の指揮に大合唱団が応えた。
清水先生は最敬礼でゆっくり退場。合唱団も、すぐに左右に退場した。


 --休憩--
休憩中にホットコーヒーを注文。どういうわけか、限りなくアメリカン。



3.野田暉行作曲/蓬莱泰三作詩
 混声合唱曲『青春』(演奏時間;30分)  
 ピアノ;川添文
 松原混声合唱団、湘南市民コール
第1ステージ同様120人弱の混声合唱。こちらも大曲だ。神経質すぎ
ない撥音の息がピッタリそろう。このあたりは先生も合唱団も、お互
いを知りつくしているから、と言えるのかもしれない。
意外と難しい詩もある。

最後に清水先生から「今日は客席に野田暉行先生がいらっしゃってま
す」と紹介があり、大きな拍手に包まれた。



4.三善晃作曲/宗左近作詩(演奏時間;11分)
 混声合唱と2台のピアノのための交響詩『海』
 ピアノ;川添文、清水史
  松原混声合唱団、湘南市民コール、町田市民合唱団
  女声コーラス渚、早稲田大学コール・フリューゲル
5団体合同の大合唱団--なかなか数え切れないが、7段、200~210
人のオンステだ。2台のピアノ。左は蓋が大きく開き、右は蓋なし。

宙吊りとステージ上4本のマイクにピアノ用マイク。これだけの大合
唱団だと録音も難しいだろう。

後半は身体全体を使った「大暴れ」の指揮にピアノも必死の伴奏。最
後の母音が大きくフェルマータされ終わった。


演奏後に清水先生のご挨拶。
 『白いうた 青いうた』に「二十歳」という曲があります。・・・・・・
 新実先生が原曲に自ら詩も加え(?)、「二十歳×3」(for Kenichi)
 という曲を作ってくれました。
と、ここでピアニストのお二人が赤いチャンチャンコ(背中には「か
んれきだもの」の文字)と帽子を清水先生へ(大拍手)。

川添さんはSop.へ。お嬢さんの史さんが譜めくりを担当し、清水先生
のピアノ伴奏で「飲み過ぎに気を付けて 転んではいけません」と歌
われた(客席から笑いあり)。


これが終わると、先生はトコトコと退場。今度はチャンチャンコなし
で登場。

三善晃作曲(正しくは「編曲」)の「夕焼け小焼け」がまことに大き
なスケールで歌われた。


最後の最後は全員でおじぎ--最後の一人が退場するまで、会場は祝
祭の時を惜しむように、温かい拍手が続いていた。




プログラム




15:54


15:55


15:57


16:02


16:11 「最後尾」が見えないほど


16:19 予定より10分早く開場


16:21 2階席より 2階正面は「特等席」?


16:25


16:26 新刊本の即売会


新刊


2012年刊


16:29 何段もの山台


16:30 花束、プレゼント受付


17:51


17:54


17:57


19:17 お開き


19:20


19:22 サイン会はこちら


19:23


19:25


19:30 初台


19:42 明大前


20:02 渋谷


20:25 あざみ野着


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2 コメント

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Unknown (Joshua)
2019-06-12 18:13:01
いつも拝読させて頂いております。
細かいですが、「唱歌の四季」は三善晃先生編曲ですね。
合唱団の貼りだしも間違っておりますが…
返信する
Unknown (katsura1125)
2019-06-12 19:21:07
Joshuaさん、いつもご愛読ありがとうございます。
失礼しました。おっしゃるとおりです。ご指摘ありがとうございました。我ながら何回見直しても必ず間違いがありますね~(笑)。
返信する

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