アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

桂米團治独演会

2022-01-10 06:00:00 | 落語

小生お気に入りの中でも、指折りのお気に入りの噺家が桂米團治だ。ご案内の方も多いと思うが、人間国宝の故桂米朝のご子息で、桂一門の留め名を襲名している

 

 その米團治の独演会は年に数回東京で開催されるが、予定がある限り聞きに行っている。会場は今回も銀座ブロッサム。

 落語会の入れ物としては大きいが、さすがの人気で毎回賑わっている。小生が彼をお気に入りなのは、形がきれいで声がいい上に、サラブレッドの品があるところだ。

 

 なんともいえない華があるのは、ならではで、さらにいえば高座着がおしゃれなところもいい・・・

 また独演会では、師匠米朝の教えで必ず三席ずつやるのも嬉しいところだ。会場につくと、いつものようにこんな貼り紙が・・・

 

 15:15終演予定とあるが、だいたい時間はピタリ終えるのも米團治のいいところ。さて、開口一番だ。

 久しぶりに今日は米輝だ。ずいぶん久しぶりになるが、羽織を着ているところをみると、江戸でいう二ツ目クラスになっている。

 

 始めたのが「天災」だ。江戸のネタでもやっているが、上方なりの演出で楽しく聞けた。けっこう腕も上がっているようだ。

 続いて米團治の一席目だ。こちらはネタ出しの「正月丁稚」。江戸にはない噺で初めて聞くが、正月らしい華やかなネタだ。

 

 続いてゲストの内海英華が江戸でいう三味線漫談に近い「女道楽」というジャンルで聞かしてくれた。

 このジャンルの芸人は江戸はもちろん、上方にもいないということで、日本唯一の存在とか・・・つまりは世界一とやっていた(笑)

 

 続けて米團治の二席目は、「替り目」だった。江戸でもよく聞かれるネタだが、珍しくサゲまでやってくれた。

 また細かいところで江戸との演出の違いもあり、新鮮な気分になった。ここで中入りである。そして、高座から下がる米團治を見てあることに気が付いた。詳しくは後で・・・

 

 さてトリの一席は米團治の「三枚起請」だった。江戸でもよく聞かれるネタだが、演出が明るい分、このネタなら上方の方がいいかと。

 大満足で終演だったが、分割退場で時間がかかり、最終組になったが、ピタリ15:15には退場できた。さすが米團治だ。

 

 ときに気が付いたこととは・・・米團治の帯は江戸の締め方だったことだ。いわゆる貝の口の向きは、江戸と上方では逆なのだが、彼のそれは江戸流だったのだ。

 理由はわからないが、この日、米朝の話をしたときに、米朝は大坂の人間ではなかったとやっていたし、東京の大学にいっていたので、それを受け継いでいたのかも・・・

 

 いずれにせよ、今回の高座着も抜群におしゃれだったし、また次回も・・・と。

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