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柳家小んぶといえば、小生がよく出かける「いとこの会」のメンバーにして、柳家さん喬のお弟子さんである。小生のお気に入りのひとりである。
その小んぶが落語協会の建物で、勉強会として「小んぶにだっこ」という会をやるというので出かけてきた。
小んぶを聞くのは2月24日のこちらの会でトリで「らくだ」を聞いて以来。ちょうどひと月ぶりか・・・
開場直前に会場に到着したが、並びは数名・・・ということで、入場したところ、こちらの写真の通り。
まさか、このまんまガラガラだと、前の方に行くしかないかなあと思っていたら、その後続々とお客様が入り、開演時には約20名ほどで、賑わいを見せた。
ちなみに、高座の上に飾ってある「守破離」というのは、先代小さんがよく唱えていた言葉で、剣道からきているもの。
さて開演だ。まったりとしたマクラから関係なく始めたのが「強情灸」。前回のいとこの会で、市弥がやっていたが・・・
市弥のそれとも違う演出でしっかり楽しませてもらった。そしてそのまま、二席目に入って、始めたのが「壺算」だ。
これまたなかなかいい・・・特に商店の番頭がなかなか絶妙で、それでいてしつこくなく、いいじゃないかって。
ここで中入りとなったが、さすがに足がしびれた様子。何しろ巨漢だからなあ・・・(苦笑)。
そして再度登場して始めたのが・・・おっ、これは「井戸の茶碗」だ。以前、師匠さん喬のそれを聞いた記憶があるが・・・
えっ、これは誰の型だ? さん喬のそれとは違うぞ・・・と。演出が若々しく、明るい。しかもくどくないのは好感が持てる。
それにしても・・・誰? と思ったら、終盤で「これはまさしくさん喬の型だ」という部分があった。
大満足して帰路につきながら、本人に聞いたところ、やはり師匠に教わったものの、同じようにやるなと言われてやったという。
まだ、発展途上にありそうな感じだが、これはなかなか手ごたえを感じたのではと・・・小んぶの「らくだ」は想像できるが、「井戸の茶碗」もまたよし。
ますます小んぶいいじゃないかって。
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