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いやあ、圧巻の演技であった。今回の平昌五輪の女子フィギュアは戦前からロシアのワンツーはほとんどの人が織り込んでいたはず、むしろオズモンドとかコストナー、さらにはソコロワなどと宮原が戦えるか・・・が焦点だったような。
例によって日本のマスコミは、メダルへの期待をあおっていたが、うまくいけば銅メダルがとれるかどうかというのが客観的な状況だったろう。
ところがSPでソコロワが失敗し、さらに長洲やコストナーもミス。ひょっとすると・・・くらい思ったが、やはりオズモンドとは大きな差が付いてしまった。
15歳ザキトワが金!宮原4位 坂本6位 日本女子2大会ぶりメダルならず
またSPではコストナーを上回った坂本も健闘したが、やはりフリーではコストナーには及ばなかった。
残念だが、今の日本女子の現状からは妥当なところになろう・・・
さて、ロシア勢の頂上対決だが・・・戦前にはこんな記事があった。「頂上決戦!後半まとめ飛びのザギトワか、芸術性のメドベージェワか」とある。
ザギトワの特徴はジャンプ7本を全て基礎点が1・1倍になる後半に固めている点にあった。今のルール上は合法だが、見ていてあまりにも全体の演技が偏っているようにも。
一方で、メドベージェワはスケート技術、曲の解釈、要素のつなぎなどで評価される演技構成点も高く評価されている。
正直にいうと、今回の演技を見ていて小生メドベージェワのファンになってしまった。タイプでいうと・・・そう村主のような見ていてきれいな形を見せてくれることだ。いや、村主をはるかにしのぐレベルだから失礼かも。
一瞬の表情の変化や、指先の動きで曲の印象や世界観を見事に映し出す。SPのときも同じように感じたが、ゆったりしたリズムも彼女らしい。
今回の演技では取り込まなかったが、彼女は三回転-三回転-三回転の三連続ジャンプも練習では取り入れているようだ。
早くも世界選手権が楽しみだし、世界選手権では推しメン樋口の頑張りにも期待したいところ。三枠の復活にも期待したいところだ。
さて、この大会後フィギュアの採点基準も変わるのではないか、とも言われているそうな。まあ来シーズンからの適用だろうが・・・
ただ、今回坂本やメドベージェワもSPではジャンプをすべて後半に持っていっていた。もともとは体力的にきつくなるから・・・という理由で設定されているルールだが、すべて後半となると、前半の疲労感ってどうよ・・・って。
ついでにいえば、やはり演技自体の芸術性とか(これがなかなか客観性を持たせるのは難しいが)にもっと点をつけても・・・と。
そんなことの議論を惹起するような今回の二人の頂上対決であった。
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