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貝掛温泉は、越後湯沢と苗場の間にある一軒宿である。国道17号線沿いの、大きな看板が案内する通りに脇に入ると、貝掛坂という急坂を降りる。冬場も水を流しているので凍結はしないというが、夏場でもビビるくらいの坂だ。
降りるとすぐに清津川を渡る橋があるが、坂~橋は車のすれ違いも無理な狭いもの。このお宿に行く最難関の部分だ。
建物は木造のレトロなものだが、なぜか古臭さを感じない。清掃が行き届いているのもあるが、ロビーなどもレトロさを活かした佇まいのせいだろうか。
また、お部屋や庭なども順次リニューアルしていて、今回おじゃました部屋はベッド仕立てだったし、離れのお部屋が新設されたりと来る度に新しい部分も・・・
その一方でスタッフさんの定着率も高い様子で、毎回おなじみになっている方もいらっしゃり、その部分も含めて安心する。
食事は、ひとことでいえば、ご飯が美味しい。そのご飯を美味しくいただくためのおかずという佇まいだ。
また別注でお願いしたイワナの刺身なども抜群だし、お米が美味しいということで、お酒も美味しい。
こちらと、平の高房以外では日本酒をいただかない小生だが、この日もそれなりに鶴齢の大吟醸などをいただく。
顔なじみのスタッフさんがタイミングよく「そろそろお酒ですか」という顔で来たりすると、ついつい・・・
朝食もご飯をたくさん食べてってください・・・というノリでおかずが並ぶので、さすがの小生もお代わりがマスト・・・って。
よって、家に帰ると体重計が・・・ということにもなるんだが、こちらのお宿のお約束みたいなことに・・・
さて、こちらのお宿にはたくさんの錦鯉がいて、チェックイン後に餌をやるのもルーティンになっているが、逆に周辺に観光スポットなども少ないので、ひたすら温泉と睡眠と食事ということになる。もうちょい遅いとドラゴンドラで紅葉を愛でるのもありだが・・・
その居心地の良さがこちらのお宿の魅力だろうか。
諸般の物価高騰の流れで、このお宿の宿泊も今までより少し高くなってしまったが、もちろん、それでも納得感のある水準。
美味しくて、いい空気で、スタッフさんもいい・・・これで不満になることはないよなあ・・・と。
今回この時期にしたのは新米が入った頃という狙い。お土産に、くだんのお米を買って帰ったのはいうまでもない。
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