Ｊリーガー、ラーメン屋に移籍？

毎年この時期になると、Jリーガーの新入団のニュースが流れる一方で、契約更改のない選手、つまり自由契約になる選手が多く出る。清水の沢登や川崎の相馬、あるいはガンバの松波のように、選手として全うしたというケースはまれである。

　野球に比べ、サッカーは選手寿命が短い。しかも、試合数が少ないこともあり、収入は限られる。野球では何億ももらう選手が多いが、Ｊリーガーではほとんどいない。
　そういう観点ではまだまだ日本の場合、底辺の厚みがないとしか言いようがないが、ともあれ、第二の人生を進まざるをえない選手には頑張ってほしい。

　そんな中、広島ＦＷ盛田剛平が、都内のラーメン店でインターンシップ（職場体験実習）を行ったというニュースが流れてきた。
　Ｊリーグは以前から、現役選手の第２の人生を支援する目的でキャリアサポートセンターを設置している。これまでもたくさんのＪリーガーが、職場体験したが、実際に調理場に入り、本格的に修業したのは盛田が初めてだという。

　最初このニュースを見たとき、えっ盛田が引退したの？ってビックリしてしまった。どうやらそういうことでないのを知り、安心した(笑)
　聞くところによると、盛田は熊本へ２泊３日の旅行に出掛けてラーメン８杯を食べたほどのラーメン好きだという。うーむ、小生といい勝負だ(爆)

　しかも、このラーメン屋さん、店主の谷野泰章さんは、元力士で最高位東幕下３枚目の谷の花。なるほど、転職に成功した先輩のアドバイスを参考にしようという・・・。
　盛田は身長もあり、ジュビロとの試合でもここ一番でずいぶん苦しめられている。確か、駒大出身で、入団時は鳴り物入りで騒がれた選手だ。

　そういえば、昨年の今頃はジュビロが市原などから強力な補強をして他サポからずいぶん叩かれた。叩かれる筋合いがよくわからないが・・・
　よく叩いてくれた他サポのチームは、それ以上に激しく補強をしているにもかかわらず。まあ叩かれるほど意識してもらえる証拠と思うしかないだろう。

　というところで、この盛田もまだまだ叩かれる存在のはずだ。スポーツ選手としてはたがいに叩き、叩かれることで進歩が生まれるはず。
　打つのは麺でなく、ボールであり続けてほしい。