白髪用のヘアカラーで髪を染めたら、頭皮が赤くかぶれてしまった、という経験のある人はいないだろうか。数日たてばおさまるから大丈夫、と軽く考えていたら大変。
かぶれはアレルギー反応で、ひどいときには湿疹(しっしん)や脱毛、顔の腫れなどを招く恐れがある。適切なヘアカラーの使い方を専門家に聞いた。
湿疹・脱毛・顔の腫れも「かぶれはアレルギー反応です。きちんと皮膚科を受診してください」と藤田保健衛生大学医学部(愛知県豊明市)の松永佳世子教授(皮膚科)は注意を促す。
染毛を繰り返すことで、ヘアカラーの成分に対するアレルギー抗体が、体の中につくられていく。一般的に、アレルギー抗体が増えると、体がアレルギー物質に反応するようになる。これが、皮膚が赤くかぶれたり、かゆくなったりする仕組みだ。
2度目以降重く 「ヘアカラーのパラフェニレンジアミンという物質がアレルギーを起こす主な要因です」と松永教授は説明する。パラフェニレンジアミンは、毛髪の内部も染める働きがある。この物質が多いほど、ヘアカラーの発色性は高くなる。物質単体としては劇物に指定されている。
「ブローネ」などのヘアカラーを販売する花王の調査によると、頭髪に1本でも白髪のある人は30台後半から急速に増え始め、50代では「ほぼすべての人に白髪がある」 (総合美容技術研究所)。
そして、白髪のある人の8割以上が「白髪が気になる」と回答しており、多くの人がヘアカラーを使用しているという。
ヘアカラーを使う人すべてに、かぶれなどのアレルギー反応が出るわけではない。アレルギーを起こす人は、全体の数パーセントと考えられている。
じゃあ、自分は大丈夫だろう……などと考えない方がいい。アレルギー反応は最初軽度でも、2度目以降は、症状が重くなることがあるからだ。
ヘアカラーの場合、最初は赤くかぶれるなどの症状であっても、次には、湿疹(しっしん)や脱毛、顔全体の腫れなどの症状を起こすことがある。急性の場合は、ジンマシンや呼吸困難を招くこともあるという。
それでは、ヘアカラーによるかぶれなどを避けるためには、どうすればいいのか。
それはまた明日、記載します。
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