「資本主義と民主主義」はセットで語られることが多い。
が、これには「まやかし」が含まれている。
例えば、「資本主義と民主主義は現代社会の両輪である」などと言われれば、つい「その通りだな」と思ってしまう。
そして、「資本主義と民主主義」の対立概念として「共産主義と全体主義」を想定してしまう。
さらに、「共産主義と全体主義」の代表として中国を思い浮かべ、ロシアも仲間に入れて敵とする。
で、アメリカは「資本主義と民主主義」の親玉で日本の味方だと思っている。
非常にわかりやすい。
かように、我々の頭は単純なのだ。
まずは、資本主義。
これは、いくらでも金もうけをしてもいい、という経済のやり方。
一見、当たり前のように思えるけれど、いくらでも財産を増やしてもいいし、金もうけのために過激な競争が始まる。
そして、大量の負け組が生じる。
欠点は、格差社会となること。
ブラック企業は当たり前。
それを改善するのが共産主義的考え方だと思うんだけど。
そっちに近づこうとすると、「共産主義=全体主義」と批判される。
批判しているのは「資本家」なんだけど。
小泉改革によって、日本型資本主義(護送船団方式≒社会主義)からグローバルな資本主義に変わった。だから、「勝ち組」「負け組」が生じた。当時、大衆は支持したわけだからね(民主主義)。子供がソーリ候補?小池くんの犬じゃないよね。
次に、民主主義。
これは「皆で決める」ということ。
多数決とイコールではない。
3万人が限界という説も。
欠点は、決めたことを「正しい」と勘違いしてしまうこと。
たぶん、多くの人は政治は面倒くさいと思っているのではないか。
だから、100人から選ぶ加藤和さんの案に賛成。
古代ギリシアでは、執政官をクジで決めていた。ということは、いつでも総理大臣(イメージとしては村長)ができる準備をしていたということだ。これがホントの民主主義。日本は、トコトン話し合うというやり方(宮本常一著「忘れられた日本人」)。
全体主義なんて、みんな嫌なはずなのにねぇ。
誰ですか、コロナでそういう動きをした人は。
嫌煙運動で喫煙を敵にしたでしょ。
同じ人達が、平気で「中国=全体主義」と言っているからわからない。
民主主義 - ほーら政治に参加できるぞ
実は奴隷 - 資本主義
↑ 補強-共産主義は怖いぞ
現行の選挙では、我々は知ってる良さそうな人を選びたいんだろうな。
だから、有名人が圧倒的に有利。
ホントは知らない人なのにね。
資本主義と共産主義の中間のやり方もあるでよ。
民主主義で一番やってはいけないことは、候補者を事前に排除すること。トランプがされそうになったし、民主党政権の時に、小沢一郎氏は検察審査会制度によって排除された。これは、どんなに嫌だろうとダメです。