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夏といえば海水浴やキャンプ。
子どもたちが小さかった頃の夏は、
なんて眩しくて楽しかったことでしょう。
楽しそうな親子連れに、つい、過ぎた夏を重ねて
センチメンタルに浸ってしまいます
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もちろん今だって、盆踊りや花火を楽しんでいますし、
かわいいにゃんずとダル~く過ごすのも、
年相応で、それなりにいいかな~とは思ったりしますけど
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さて、今日はちょっと趣を変えて、戦争について書いてみようと思いました。
というのは、先日知り合いの方のブログで、元自衛官の方の演説記事を拝見したのですが、
内容が心に響いてきたこともさることながら、
記事を『紹介する』という、その方の行動を自分も倣わなければと、思ったのです。
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戦争? 反対に決まってるじゃない
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自分では、選挙には行きますし、そういう態度をとっている筈と思い込んでいましたが、
実際にはどうだろう? と深く考えてみると、
真面目にそういう話を、なんのタブー感もなく話せるのは
草刈仲間と数名の親友、そして家族だけかもしれないと気付いたのです。
森の中で一生懸命体を使っていると、
年代や性別を超えて、素直になんでも話せるんですよね。
しかも大きな声で。周りが
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ママ友と飲みに行って、もし、戦争で息子が・・・
という話になっても、何故か違う話題に流れてしまいますし、
職場の付き合いや、ほかの様々な付き合いの中でも、選挙や政党の話をしたことはありません。
もしかすると、タブーという壁を心の中に拵えていたのは自分かもしれない
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そんな風にも思えてきました。
戦争のこと、戦争には反対だという意思、
「そんなことを安心して話していい時代があったね」なんて、
後悔しながら思い出したくないから、
もっと気軽に「反対だよ」「うん、わたしもだよ」と口に出して言えたらいいなぁ。
黙っていることは「反対」ではなく、
「賛成」と同じに数えられてしまうのですから。
そんなことを、どうやって書こうかなと思っていたときに、
久しぶりに図書館へ行くと、こんな本に出会いました。
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児童文学の作家、富安陽子さんの物語が大好きなので、
未読のものがないかな~とたまにふらりと棚の前に行ってみるのですが、
ちょうど今の時期にぴったりの題名で、忙しさも顧みず借りてきました。
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不思議な世界を書いても、きゅっと懐かしくなるのは、同年代を生きたからでしょうか。
例え竜が出てきても、ちゃんと生活に入り込んでくるリアリティがある、そんな物語が多く、
この方の本に子どもの頃に出会えていたら、どれほど本好きになっていたかしらと
少々悔しい思いも抱いてしまうのです。
さて、この本は、お盆の4日間を描いたお話です。
田舎のおばあちゃんの家に親戚中が集まって、
いとこたちと遊んだり、おいてけぼりをくったり、
お墓参りに行ったり、盆踊りに出かけたり・・
主人公のなっちゃんと親戚の人たちとの関わりに、いちいちぎゅんぎゅんきます。
わたしには、そうやって集まる田舎の家はなく、
父方でも母方でも、いとこの中で最年長の上、年も離れていたので、
この本に描かれたような、楽しい思い出は持っていません。
それでも自分がそんな子ども時代を過ごしたかのような既視感に包まれ、
さりげなく始まるひとつひとつのエピソードに引き込まれ、
富安ワールドの不思議な味わいに、ほろりとさせられるのでした。
あとがき、の位置づけになるのでしょうか、
おしまいに『もうひとつの物語』 ーさいごに本当のお話をひとつー というお話があります。
このお話を読んではじめて、4日間の物語でなんとなく気になっていた
ある人の輪郭がはっきりと見えるようになります。
内容は、ぜひ読んでいただきたいので、ここでは触れませんが、
こんなに泣いたのは久しぶりというほど、涙が溢れました。
児童文学作家という仕事をされる中で、
こんなふうに戦争反対を描かれた富安さんの、
ますますファンになりました。
もし、いつかわたしにも孫という存在ができたら、
きっと、この本で、戦争に反対だよと伝えたいと
真夏の夢を見ています。
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この青空に 黒い戦闘機の影が 横切ることなく
いつまでも 平和で 愛すべき退屈な夏が めぐりますように。