今日は朝から雨です。
帰ってきたエクシーガの洗車をしたかったんですが、しょうがないですね。
で、T-90の塗装の続きです。
前回は、地色の上にグリーンの迷彩塗装を行ったところまで報告しました。
基本塗装の最後に、筆塗りで「日陰」部分となる、黒をのせます。
ただし、スケールエフェクト(実物の色を、そのまま縮尺物に施すと色味が濃く見えてしまう視覚効果の総称)を考慮し、グレーにします。
あくまで、全体の色味のバランスを勘案しつつ。
塗装指示書では、このグレーの配置が少なく、メリハリが付かないと感じましたので、推定で多めにしています。
転輪・起動輪・誘導輪もエアブラシで塗装。
この際、どうしても塗料の飛沫が履帯やリム(ゴムタイヤ)の部分にかかりますので、後から筆塗りでタッチアップします。
ウォッシングによるアクリル塗膜の侵食を防止するため、このように一纏めにしてハーフグロスのトップコートを施します。
ウォッシングに使う溶剤、ペトロールです。
本来、油彩の溶剤なのですが、その伸びの良さ(毛細管現象)はバツグンです。
タミヤエナメルの溶剤やテレピン油等、ウォッシングのために色々な溶剤を試しましたが、ペトロール以外の物は伸びが悪かったり、塗膜やパーツへの侵食が強めな傾向があり、最終的にこれにたどりついた次第。
タミヤエナメルのブラックと、油彩のセピアをおおむね5:5程度に混合します。
そこにスポイトでペトロールを入れ、薄めます。
色味が濃すぎても薄くてもダメ。そこは経験則で微調整します。
必要な量より少し多めに調合し、不足が出ないようにします。
ウォッシングが終わった状態。
足回りは、溶剤による履帯のパーツ崩壊を避けるため、車輪部分のみ施します。
ウォッシング後、余った溶剤はまた瓶に戻しちゃいます。
混合された塗料は瓶の中で沈殿するので、溶剤分は再利用にまわせます。
溶剤を浸み込ませた綿棒を使って表面部分をやさしく撫で、ウォッシング色が凹部のみ残るように拭き上げます。
この工程はウォッシング後、ある程度乾燥時間をとってからのほうが良いです。
半渇きの状態でこれをやると、基本塗装が剥げる場合があるからです。
特に、ラッカー系塗料でトップコートをしなかった場合、確実にアクリルは剥げます。
とりあえず砲塔部分から行っています。
凹部分にウオッシング色が残り、立体感が増します。
今まで良く判らなかった、細かいところまで良く見えるようになりました。
ウォッシングは、人工的に描き上げる、日光に対する影/日向の表現ですので、汚し塗装ではありません。
この後、立体感をさらに増幅させるため、各部にスミ入れを施し、ウェザリング等の汚し塗装に移行します。